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2007/01/07(日)
クリーブランド
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友達に会いにオハイオ州クリーブランドに行ってきた。なかなか気に入ってしまった。なぜならば、公共交通機関が充実していること、そして何よりもダウンタウンのど真ん中でも、公衆電話があちこちにあること。そして、美術館や歴史協会といった公共の建物にある公衆電話では、ローカルの電話は無料なのだ。すごい!と思った。公衆電話や自動販売機があちこちにある、というのはそのコミュニティの安全性と深い関係がある。そして無料の公衆電話ーローカルの人間を大事にする公の精神が生きている社会は安心感があってすみやすい。市場経済のためだか、自由競争が大事、公より個、弱者無視・切捨てのせちがらい、不安を煽る格差社会は、しょせんいろんな意味の浪費を呼び、長生きはしないだろう。家族全員が携帯電話をもつ友人は、携帯は「相手をコントロールするための道具よ」と言い、町の税金が高いとぶつぶつ。残された時間の充実を考えたい私としては、「人生、そんなに急いでどこへ行く」をモットーに、携帯電話はもたず、自分が周囲の公空間に感じる距離感と、時間の経過とともに変わり続ける自分の変化との相関性を凝視し続けられるような穏やかな時間をもち続けたい、と、クリーブランドのエリー湖畔の公園で考えた。
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