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2007/01/09(火)
肉体という物体
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職場の同僚のリンダが脳溢血で倒れたので、きのうみんなで病院にお見舞いに行った。右腕の様子がおかしい、とすぐに気づいて病院へ行ったおかげで、なんと麻痺は右腕の肘から下だけ、だった。それ以外に麻痺は残らず、普通にしゃべることもできるし、車椅子も使わずにすむとのこと。脳の出血も打ち身みたいなもので、もう回りの細胞?に吸収されてしまったとのこと。非常にラッキーなケースだろう。それでも彼女が感覚がなくなった右腕の肘から下を見せたとき、ぎょっとしてしまった。だらりと垂れ下がった腕は肉体には見えない。ただの物体である。本能的に、もう肘から下を切り落としてしまったら、と言いそうになってしまった。それぐらい、「見えて」はいても、存在しない「物体」だった。一応身体の他の部分とつながっているから、かろうじて腕なんだろう、手なんだろうと納得させられる程度だ。本人はどんな気分で、あの物体をぶらさげているのか。リハビリに励んだら、あの腕をコントロールできるようになるのだろうか。脳がコントロールできてはじめて、物体は肉体になるのだ、と改めて思った。リンダが数回繰り返した言葉ー人生、何が起こるかわからない、突然やってくる。。。今日一日無事に、この「物体」をコントロールしきれば、ほんとに幸せの限りである。
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