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2007/02/25(日)
春の雪押し
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きのうの夕方から、雪が降り出した。気温が上がっているから、雪は雨に変わり、それが夜になると凍って氷雨になり、また道路の雨も凍って危なくなるから、と剣道のクラスには行かせてもらえなかった(悲)隣の市職員のおじさんは、夕方あたりからもう道に塩をまき始めていた。今朝は、となりのおじさんがドライブウエーの雪かきをする機械の音で目が覚めた。そして、私はまたデッキの雪で遊んだ。今度は雪押しである。10センチもの厚さがあった氷はきれいに溶けている。雪は、日本人の腰ハラ馬力?!をもってしても、びくとも動かない。ただ重い。シャベルで持ち上げられない。だから、ひたすら押す。雪が重くなると、心がはずむ。春が来た証拠だからである。雪と向き合うたびに、思いだす言葉がある。ここに記す、もっともっと深く、私の身体に刻み込まれていくように。。 「戦後、日本の山村文化は捨てられてきた。効率から考えれば、大雪と付き合うエネルギーは無駄かもしれない。でも、それが人間をやさしくし、強くもする。知恵も生む。都会の若者にそのことを知ってもらいたいのです。」 私も昔は「都会の若者」だった。冬は雪国に住むようになってはや15年。若いときは、知らない、知ろうとはしなかった世界を、今私は心からいつくしむ。生きること、楽しむことの知恵と美は、一見無駄と思える時間や行為から生まれる。そして、人生を真に生きるには、都会人のように忙しく、いや忙しいと自分に暗示をかけて忙しがり、いきがっている暇はないのである。
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