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2008/01/23(水)
おおらかなアメリカ人
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こんなタイトルの文章を書くとは。。(笑)いつも、アメリカ人のことをぶつぶつ言ってるのにな。。。今年の冬はけっこう厳しい12月から氷点下20度近く落ちている。そこまで落ちると、雪も降らないのだが、その合間を縫って、雪が降る。お正月ぐらいはけっこう積もっていた。そのころ、私と娘はインドから帰ってきたばかりで、何もする気がなかった。ドライブウエーは雪で、車が出せない。さてどうしたものか、と思っていたら、ふと窓の外を見ると、なんと向かいの家のおじさんが、頼みもしないのに、来てくれて、雪かきをしてくれてるではないか。器械でするのだから、おじさんがすごい労力を使っているとは思えないけれど、でも頼みもしないのに、来てくれる、というその気持ちがすごく暖ったかく、うれしかった。私が小さいのは、窓からのぞき見してるというのに、外に出て、ありがとうがいえなかったことだ。きゃっ、どうしよう、という気持ちのほうが先にたっていたような気がする。実は、そんな気持ちになるぐらい、向かいの家の人とは、ほとんど話をするわけでなし、遠い人なのである。それでも来てくれたのだった。数日後、ワインのビンを持って、出かけていった。で、やっと「ありがとう」が言えた。おじさん曰く、雪かきをしてなかったら、家が無人だと思われて、何かと用心に悪いから、とのこと。その通りなんだけど。。でも、アメリカ人っておおらかだと思った。とまた、きのう、同じことが起こってしまった。朝、車一台分の雪かきをしたのである。それもシャベルで。不器用だから、器械が使えないのである。あの猛烈な勢いで、雪を吹き上げる器械が怖い。。だから、えっちらこ、えっちらこ、と、腰をかばいながら、とにかく車一台、出られればいいや、と横着この上なしの、雪かきというか、雪動かしである。隣のおじさんは、それを見ていたのだろう。なにやら、自分のドライブウエーの雪かきがすむと、こちらまで来て、またもやドライブウエーを車二台分、きれいにやってくれた。頼みもしないのにである。ああ、ありがたいことだ。。この隣人とも仲がいいというわけではない。庭先で、どうしても、という状況になれば、ハイ、ぐらいは声をかけあうけれど、それ以外は全然、の人である。だいたい、庭先に星条旗を翻している人だから、政治的に合うわけがなく、できるものなら、知らん顔をしていたい人なのである。たぶん、向こうもそうだろう。それなのに。。困っているらしい、と見れば、助けてくれるのである。。。。ああ、おおらかに、外向きにエネルギーが流れている社会!!!感謝である。私自身も、このエネルギーを思いっきり吸い込んで、外向きにエネルギーを発散できる人間になりたいと思う。それに比べると。。日本は???このあいだ見たテレビドラマの筋立てが忘れられない。肥満体の妻の浮気が憎くて、殺すやせただんなの話だけど。。妻が座る便座が少しずつ壊れるようにして、ついに壊れて便器に落ちた妻は体を動かせず、そのまま餓死というストーリーである。餓死だって。。ああ、なんという内向きの暗ああい発想だろうか。あきれ返ってしまって、いまだに嫌悪感がある。よくこんな発想が、全国テレビで流れるよな。。それに比べて、向かいのおじさんとこは、どうやら毎週教会に行くようだし、隣のおじさんは、星条旗大好きのようで、彼らにしてみれば、私などは異教徒のわけのわからぬガイジンなんだろうけれど、それでも’餓死”するのを待つことなく、何かをもって、見張って?くれている? (笑)心から感謝である。また隣のおじさんとこに、ワインをもっていかねばならぬ。あんまり庭の木のことでは、文句は言えないな。。(笑)
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