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2008/05/22(木)
かわいい子には旅をさせよ
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たった今、アムステルダムに着いたばかりのはずの娘から電話があった。インターネットカフェを見つけて、どうやって電話するか分かったから、とか言った。こちらは何のことやらさっぱりわからないが、やっと、娘が持っている携帯電話はヨーロッパからはかけられない、と知って、ああ、これでしばらく静かになるぞ、と喜んでいたら、この始末である。インターネットと電話がどんな関係になってるのか、便利といえば便利かも知れないけれど、こういう世の中では、「かわいい子には旅をさせよ」という人間存在の本質的な部分を大事にすることはほんとうにむずかしいといやになってくる。社会がどんなに便利になっても、生まれてきて、死ぬまで生き続けなければならない人間という存在の姿、悩み、矛盾、苦しみは不変だと思うからである。機械技術の発達で便利、便利をお題目みたいに唱えても、しょせん、人間存在の不条理に対する悩み、苦しみ、不安を表層的に目隠ししているだけで、目隠しされた人間はますます弱くなりつつあると思う。つまらぬことだ。。(と、携帯電話を持つのは、全世界で最後の1人になる、と決めている私。。笑)「かわいい子には旅をさせよ」という諺が問う、親という存在の度量の大きさ、健康な形で不安を乗り切り、親離れしていく子供を育てるのはほんとにむずかしい。ヨーロッパに1人武者修行に出かけたんだろ、もう、電話してくるな。。(笑)(と自分の日記に書くことはできても、これを娘に実際に言うと、虐待だのなんだのとうるさくなるから、言えない。そうやって、子はますます軟弱になっていく。。ああ、いやだ。。意地でも親には絶対に電話なんかするもんか、、と思う子供はどうやったら育てられたのだろうか。。あああ。。。とか言いながら、やっぱり娘の元気な声が聞けて、うれしかったかな???笑)
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