〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2008/06/23(月) 義父のヨット「ネコ」
ヨットの「ネコ」がガレージに戻ってきた。ガレージにいると、大きく見える。湖に出ると、ちっちゃくてかわいすぎて、いとおしすぎる。。(笑)先週1週間、義父が来ていた。自分が作ったネコを、年に一度湖に浮かべるために。配偶者といっしょに、1週間湖畔に宿をとり、毎日ネコを楽しんだ模様。私も、1日だけ出かけていって、久しぶりに楽しんだ。風があんまりないときは、仰向けにひっくり返って、帆を支えているロープの動きを眺めていた。見事なものである。アートだな、とつくづく思った。風の動きにあわせて、帆が右に左にとこまかに動く。それにあわせて、ロープも長くなったり短くなったり、右へ左へと。。いろんな場所の何本ものロープが、全体を統一し、見事なコンビネーションを作っている。真っ青な空、真っ白な帆、顔の横は板一枚隔てて、蒼い水である。手を伸ばして触れるー冷たくて、気持ちがいい。。。二人乗りのちっちゃなヨットだからこれができる。。大きなヨットは、デッキが回りにあるからできない。そのうち、船底がぱちゃぱちゃとにぎやかになってきた。風が出てきたのだ。身を起こす。。おお、帆が風を受けて、思いっきり膨らもうとしているではないか。順風満帆とはよく言ったものだ。。船がすいすい飛ぶ。ああ、気持ちいい。。船体が40度以上に傾きはじめた。やったあ。。。私は、この緊張感が大好きである。船板はもう少しで水に接するまでになった。私は必死で板にしがみつく。身体が湖面にすべり落ちそうになる。その瞬間、帆を見上げた。水面とほぼ平行になるほどまで大きく膨らんだ帆に、全身の信頼を預ける。。絶対にひっくりかえらないよね。。。次の瞬間、水がばさっと前方からおおいかぶさってきた。。きゃあ、つめたあ。。満足!である。もうこれで十分!(笑)

静かに風を楽しんでいたら、うるさいモーターボートがあたりを駆け抜けていく。。馬鹿なやつらめ。。そうかと思えば、金持ちのクルーザーがこっちに向かってくる。で、思い出した。イージス艦と漁船の衝突事故を。ネコは漁船と同じである。イージス艦はクルーザー。どう考えても、大きなものが道を譲るべきである。クルーザーが、平然とこのちっちゃなネコにぶつかってくるなんて、信じられない。傲慢の塊のいい象徴のような事故である。国家め、自衛隊だからと、ふんぞり返っていたに違いない。亡くなった二人がほんとに気の毒だ。。でも、思う。。海の男としては、死に場所としては本望かも。。ヨットは風との戦いである。風がどっちから吹いてくるかを見極めて、帆をあっちへやったり、こっちへやったり、ロープを引き締めたりゆるめたり、で、舵もとってと非常に忙しい。私は、学ぶ気まったくなし。ロープの結び方すらわからない。ロープ1本、命にかかわってくるから、むずかしいのだ。で、思いだしたのが、戸塚ヨットスクールの事件。。少年たちを鍛えるためとか。。確かに正解だろう。でも、向き不向きがあると思う。ロープをはずしたりつないだり。それもすばやくしなければならない。ものぐさな人間には絶対にできないー私のことである。(笑)できない人間を鍛えようとしても、無理は無理である。で、一度だけ、2−3時間ほど乗るのがせいいっぱいである。(笑)映画のシーンに出てくるような優雅な時間はまれだ。「老人と海」並みに、風と向き合い、闘う気のない人間には、ヨットなんて基本的に退屈なもの。。。それでも、やっぱりフェリーに乗るよりはいいなあ。。。(笑)ジャンボジェットと小型飛行機の違いのようなものだ。。ふわっと蝶のように舞い上がり、気がつかないうちにふわっと降り立つ5人乗りの小型機と、離陸はまだしも、どどどおん、ぐわあんと逆噴射の騒音と、まるでダンプトラックのようなジャンボジェット。醜いといったらありゃしない。。ネコは限りなく美しい。。。金持ちの大型ヨットやらクルーザーがでんと座っている隣で、ネコは、飛んできた小枝のようになって、湖面で揺れていた。義父手作りの美しいネコーあと何回、義父がこのネコと戯れられるか、それを思うと、ますますいとおしい。。もしかしたら、今年が最後かも知れない、と配偶者が寂しそうに言う。。。義父から配偶者へ、それから娘へ。。。娘のボーイフレンドが、船に興味のある人ならいいね、と言うと、配偶者の機嫌が悪くなった。なんで、そんなことばっかり言う、別に娘のパートナーが女でもいいじゃないか、だって。。おお、もう嫉妬心でも燃やしているのだろうか。(笑)ガレージで、これからまた一年鎮座しているネコ。。宝の持ち腐れになりませぬように。。また来年の夏、義父といっしょに水と風と思いっきり戯れられますように。。。


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