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2009/01/25(日)
大島渚の「飼育」と異動願いと人種差別の戦い
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二週続けて、シカゴへ大島渚の映画を見にいった。先週は、有名?な「愛のコリーダ」、きのうは大江健三郎の小説を映画にした「飼育」である。むかし小説を読んだときに、ものすごいインパクトを受けて、ぜひこの映画は、と思って出かけていった。見終わって、ああ、日本にもこんな暗い時代があったんだと改めて思ったが、それ以上にものすごく身にしみたのは、人間の「臭いものには蓋をする」根性である。映画は、突然やってきた黒人捕虜の扱いをめぐって、人の日常の平穏がどれだけ揺さぶられるか、が結局は、「臭いものには蓋を」して、何もなかったかのようにして生きていく人間の小ささを描いていた。映画を見ながら、おお、私は黒人捕虜のようなものだな、と思ったから、気が気でない。。(笑)映画では、捕虜は、村人たちに叩き殺される。こっちは、殺されてたまるものか、とこぶしを握りながら、見ていた。(笑)人間の「臭いものには蓋をする」小さな根性は、戦時中の日本だけではない。現代アメリカにある!!!職場である。(笑) 異動願いに、人種差別で息苦しい、とはっきり書いたから、弁護士に会えという返答がNO.2から3日前に来た。No.1が指示したに違いない。人種差別(racism)という言葉が出ると、もう上は黙って見過ごせない。何かアクションをとらねばならない。そのくらい人種差別は深刻かつ真剣勝負である。それからというもの、この3日間、一日のあらゆる瞬間はもちろんのこと、また寝ずの戦略練りが始まっている。(笑)きのうの映画は、よく寝ずに見ていたなあ。。(去年の今ごろの4日寝ずの戦略練りの時は、友達と映画を見にいって、映画が始まるとすぐにいびきをかいてしまって、みんなに迷惑をかけたようで、今だにぐちょぐちょ言われている。。笑)よっぽど、黒人捕虜が気になっていたに違いない。職場の私は、黒人捕虜みたいなものなんだから。(笑) あのバカ上司が、感謝祭の前日に部下たちにやったことを改めて分析したら、私が感情的になって「人種差別だ」と糾弾できない構図になってることが判明した。一番お気にいりの白女には90分のただ金を渡し(要するに内緒で早く帰らせたのである)次の白女が60分、そして若い黒人の女の子には30分のただ金を渡した。そしてもちろん、撲殺される運命の黄色の捕虜はゼロ分。で、ここで単純にも「人種差別だ」と騒げば、そんなことないわ、黒人には30分あげましたよ、と、あほ上司がにたりとしながら言い返せるという構図になっているわけである。つまり、これも「夷をもって夷を制す」構図である。だから、この構図と論理をどう攻め落とし、これが人種差別に基づくものだと証明できる論理を組み立てねばならない。おとといからずっと、頭の中はその論理の構築でいっぱいである。一つつっこめる箇所を見つけた。確かに私はパートだけれど、正職員であることには変わりない。正職員なのに労働時間が違うという理由で、アホ上司の「えこひいき」が受けられないことを法律はどう考えるのか、正職員は、労働時間の比率によって、病欠なり休暇の時間が与えられるのに、なんで「えこひいき」は受けられないのか、もし労働時間の比率で「えこひいき」は受けられるべきとする法律があるなら、えこひいきを算定するための基準とする時間は白女の時間か、それとも黒の時間か、という論法である。私にしてみれば、40分ほどの差が出てくる。その40分の差がどこから来るのか。それは、同じフルタイムなのに、黒と白とで与えた”ただ金”が違うという人種差別そのものではないのか、という論理展開である。ああ、疲れる。。。これを弁護士相手にプレゼンしなければならない。一応弁護士は、従業員サイドに立つ弁護士のはずだけれど、何しかシステムの中にいる弁護士だからなあ。。丸めこまれないようにしなければ。。明日から、仕事なんてほったらかして、証拠集めに入る。黒女からのメールだけが状況証拠として使えるだろう。3時に帰った白女は私のメールの問い合わせを無視した。無視することで、3時に帰ったことは否定しなかったことも証拠として使えるかも知れない。あさっては、きっちりキャリアウーマン?の格好をして(普段はベトナム難民。。。笑)これまでに出版した本も全部もっていくつもりだ。私がどんな人間で、どんなことに興味があって本を書いてきたか、私がどんな視線で、あのアホ上司や部署を見てきたかをはっきり言ってやる。「臭いものには蓋をせよ」のぬるま湯の中で、ぼおっとしている弁護士なんてふっとばしてやる!!!(笑)8年、あの職場にいて、私が自分のプレゼンをするのはこれが最初で最後だろう。誰も、私がどんな人間で、どんな本を書いてきたかなんてぜんぜん知らない。私の人種差別論法が認められるかどうかは別にして、一度、あの「ぬるま湯」を思いっきりひっくり返してやる。決戦はあさって。。。明日もう一日だけの辛抱だ。竹刀、竹刀、、、あさっての午後1時半、ビジネススーツにジュエリーをつけ、竹刀を振ってから出陣しよう。。。(笑)
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