〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2009/10/19(月) オバマさんの平和賞(続きー笑)
またなめるようにして読んでいる本がある。水村美苗の「日本語が亡びるときー英語の世紀の中で」(筑摩書房)である。言語の政治力みたいな社会言語学に興味がある者としては、ゆっくりゆっくりなめるようにして読んでいる。その中に、なぜオバマさんが平和賞をとったか、非常に納得できる答えがあったように思うので、忘れないようにここに書き出しておく。

「普遍的な時間に生きる人は、声をあげて話そうとすれば、その声は世界全体に届きます。もう一方はそういうわけにはいきません。普遍的な時間と特殊な時間とを同時に生きる人は、普遍的な時間の中で話す人たちの声は聞こえても、自分の声をその人たちに届かせることはできないのです。届かせたいと思ってもできないのです。普遍的な時間には、受身としてしか参加できないのです。」(79ページ)「どのような文学が英語に翻訳されるかというとき、。。英語に翻訳されやすいものが自然に選ばれてしまうということを。すなわち、英語の世界観を強化するようなものばかりが、知らず知らずのうちに英語に翻訳されてしまうということを。。。かくしてそこに永続する、円環構造をした、世界の解釈法ができてしまっているということー世界を解釈するにあたって、英語という言葉でもって理解できる(真実)のみが、唯一の(真実)となってしまっているということを。。この円環構造をした世界の解釈法が、あの栄誉あるノーベル文学賞を可能にし、しかも、それによって、さらに強化されてしまっていることを。さらには、ノーベル文学賞とは(翻訳)に内在するすべての問題を、必然的に抑圧してしまっているということを」(88ページ)
要するに、平和賞も文学賞も同じだ!!!(笑)なぜ、広島市長や長崎市長が60年以上、核廃絶を訴えても、平和賞受賞にはならず、なんでオバマさんが訴えたら、1回で平和賞か。。。英語でスピーチしたからである!!!!(怒悲笑)もちろん、問題はそんなに簡単ではないことは十二分に承知だけれど、毎年毎年広島や長崎市長が英語でスピーチしていたら、だいぶ状況は変わっていたかもしれないではないか。つまり、日本語のスピーチは日本語を解する人にしか届かず、それは世界でも非常に限られた特殊な時間・世界を生きている人間というのが水村氏の論理である。極論すれば、広島と長崎の市長は、日本人のみに向かって、核廃絶を呼びかけていたようなもので、それって、ノーベル平和賞どころか、自慰行為か、選挙対策ではあるまいか。日本人に向かって、核廃絶反対は言えないものね。(笑) 特殊と普遍のジレンマーこうなってくると、小学校での英語教育も応援したくなるが、では、日本語はどうなるのか。。あれは志賀直哉だったか森有礼だったか、英語かフランス語を国語にせよ、と言ったのは。。。中間色の皮膚の色といい、和魂洋才いや鹿鳴館といい、なんでこう日本人は生きにくいのだろうか。日本人という特殊性を維持しながら、いかに普遍を生きるか。。。日系アメリカ人への視点にも通じているようで、ああ、疲れる、疲れる。。。(笑)それにしても、水村氏の文章はすばらしい。。非常に論理的でありながら、先日シカゴの国際映画祭で見た日本映画に出てきた八千草薫の優しさが漂っている。ああ、こんな文章が書けたらなあ。。。公務員、やってないよなああ。。(笑) 


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