|
2009/11/05(木)
死後の贈り物
|
|
|
窓際族の職場で、のんびりと、数年前に亡くなった友達が残していったCdを聞きながら、ファイル・スキャニングの準備をしている。好きな音楽とは面白いもので、なにやらその人物像が浮かびあがるような気がする。娘さんが、お父さんが好きだった曲を集めました、といって送ってきてくれたものだ。しょっぱなが中島みゆき。。おお、私とおんなじ趣味だ!!(笑)男の人からは、あの声が嫌いという声をよく聞くものだが、彼は好きだったんだ。。しょっばなが、愛だとか恋だとかむずかしく言わないで、私の子供になりなさい、という歌である。女に甘えたかったんだねえ。。(笑)そのうち、男と女のあいだには越えられない深い溝がある、みたいな、大学の先輩になるのか後輩になるのか知らないけれど、加藤登紀子の歌になる。さすがあ、中南米を放浪中に中国系アメリカ人女性とグリーンカード結婚しただけのことはあるなああ。。。けっこう女好きで、経験豊富?だったあ??? (笑)つい先日、彼のことを明らかに好きだった人が亡くなったしなあ。。。よくもてたんだあ。。で、私は、このあいだ、机の引き出しをごそごそしていたら、彼の博士論文がはいったディスクが出てきた。もっていて、と送ってきてくれたものである。社会学が専門だった彼の英語の博士論文なんて読めるわけがないから、あけることなくそのままになっている。そのうち、バーブラ・ストライザンドまで出てきて、あまりにも好みが同じなので、怖くなってきた。(笑)生きてるときは、好きな音楽の話なんて一切しなかったもんなあ。。ただただ、いろんなことをいっぱい教えてくれた。知り合ってから25年近く、今まだライターをしているのは彼のおかげである。きっとどこかで喜んでくれてるだろう。テープの最後は、フォーククルセダーズだか、とにかく大学紛争時のフォークで、希望を謳いあげる歌で終わる。エネルギーにあふれた、いい時代、世界を生きたのでは。。。亡くなったのは60前後だったような記憶がある。ロマンチックな歌が多い。表向きは、ごつい男っぽい感じもしないでもなかったが、内面はすごく繊細な人だったんだ。。。私も、こういうCDを作ろうかな、とか思う。故人をしのぶにはぴったりである。歌を通じて、彼の心情が私のそれと共振するような気がするのである。で、彼の顔が、声がよみがえってくる。私が自分の好きな曲のCDを作るとしたら、最初にどんな曲が来るかなあ。。やっぱり、中島みゆきかなあ。。(笑)そんな時代もあったねと、いつかきっと笑える日が来るよ、と。。そんな気持ちをいっしょに共有できる、してくれる人が、この人生で何人いることか。。。まあ、日本語のわからぬ娘ぐらいには残しておこうか。。(笑)
|
|
|