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2009/04/01(水)
刻みこんでおきたい言葉
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新聞記事(北米毎日2009年3月25日付)発信箱より
老老介護についてー (1年前に寝たきりの妻を殺害して、執行猶予つきの有罪判決を受けた88歳の男性に)事件のことを尋ねると、「あれでよかった」と穏やかに繰り返す。その言葉に無理な響きは感じられなかった。目を開けず、言葉も交わせない妻と長く時を刻み、少しだけ早く妻が逝き、もうすぐ自分も追いつく。毎日仏壇に手を合わせ、心はいつもそばにある。そんな夫婦の姿は幸せそうにすら映った。
意識の戻らぬ妻を13年間毎日世話したそうだ。すごい。自分が病気になって、これは大変、ばあさんを一人置いていけない、と焦ったそうな。どうやって殺したかは記事には書いてなかったが、「あれでよかった」と穏やかに繰り返す、夫のその気持ちこそが愛だと思う。「愛」はちまたにあふれかえっているけれど、ほんとの愛は、誰にも口にはできない、言葉にはならないもののはずなのである。「愛」という言葉を口にする、口にできることが「幸せ」と考えている人は多いのではないか。とんでもない。。口にできるあいだは、まだまだエゴの塊である。すべてを突き抜けることーその向こうに、自分以外は誰にも決してわからない「愛」がたちあらわれる、「愛」とは基本的に一方的なものだと思う。つまり普通の人間関係には使えない言葉というのが私の説だ。。愛し合うなんてことは不可能なのだ。笑 男女のみならず、親子関係だってそうだろう。親の気持ちは子どもには絶対にわからない。それは子どもの気持ちが親にはわからないのと同じだ、愛とはそういうものであるーそれにしても法律は、夫の愛を罰したわけだ。法律なんてそんなものである。法律といえば、ああ、職場のバカ女、ここに居残る気かな。。。まだ、法務部から何の連絡もなし。。1年はかかるだろうな。(悲)1年後、私のこの心底からの軽蔑心はまだ煮えたぎっているだろうか。それとも、形を変えている???それこそが「愛」???(笑)
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