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2010/01/17(日)
権力との戦い5
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シカゴに行ってきた。駐車違反の請求書に載っていた住所は、警察ではなく市の駐車違反支払いセンターだった。セキュリティを通りぬけると、ながああああい列ができている。列に並んだ。文庫本を1冊読み終えるつもりで並んだ。(笑)そしてシカゴの社会勉強をしてしまった。。まず、並んでいる人間たちは、黒人、ヒスパニックが大半で、それにプアホワイトがしょうしょう、アジア系はまたもや私一人。(笑)1時間に100ドルを稼いでいるような人は一人もいなかった。どう見ても、時間はいっぱいあって、お金はなし、という人ばっかりである。私もその一人である。(笑)1時間40分以上、立ち通しで、やっと列はカウンター前まで来た。それからがまた長い。列が動かない。いったい何やってんねん、とだんだん腹が立ってきた。で、みんなが立ち話しをしはじめた。前にいたプアホワイトの女性が、あんたも、bootやられたの?と聞いてきた。bootって何、と聞き返したが、笑って教えてくれなかった。確かにboot支払い、とサインにも出ていた。bootって何???すると、列からはずれた横で所在なさげに待っていたヒスパニックと黒人の混血みたいな女性のところに、ヒアリングに行ってたというボーイフレンドが戻ってきた。そして、ぶつぶつ、あいつら、bootの写真を見せるだけだった、いろいろコンピュータから資料をプリントアウトして、渡すだけ、自分の言い分は全然聞いてくれなかった、とぶつぶつ。。もう一度、前の女の人にbootって何と聞いた、すると、bootというのは、タイヤになにやらをはめて、車を動けなくさせること、とかなんとか教えてくれた。げっ、それって、駐車違反してる証拠みたいなもんじゃないか。それでも人は文句申し立てのヤリングに来るの??? 世間の人間はそんなもんかよ。。。と、あきれ返ってしまった。(笑)あんた、bootを知らないんなら、さっさと切符代を払って、家に帰って、ハッピーになったら、とおばさん。なんでやねん、私の車はポリスが言ってきたところにはなかったんだ、というと、ありゃ、とおばさん、黙ってしまった。(笑)2時間立ち通して、やっと自分の順番が来た。土曜日に働かされ、bootをやられてもヒアリングに来る世間のアホにはうんざりしているのが丸見えのような、やる気のない黒人女性に、請求書と抗議書を見せた。おばさん、コンピュータをばちばちして、抗議書のことはシステムに入っている、そのうちヒヤリングの通知書が郵便で届くだろう、待ってろ、とそれだけ。ふ〜〜〜〜。それだけのことを聞くために、2時間待つのである。やはり2度目の請求書は機械的に送られたものだった。抗議書を受け取ったら、受け取りました、ヒヤリングの日時をお知らせします、とこちらに通知すれば、わざわざシカゴまで出かけて、そのうえ2時間も待たなくてもすむのに。。でも権力がそんなカスタマーサービスをするわけがない(怒)それにしても、これは威嚇行為だな、と思った。核抑止論と同じである。(笑)2時間も3時間も待つのがいやなら、駐車違反するな、という脅しである。でも、前のおばさんなんかは、2日にわたって並んでいると言っていた。考えてみれば、今日、すべての支払いはコンピュータでできるわけだから、あそこに並ぶ人たちは、家にコンピュータがない人たちかも知れぬ。となると、並ぶのもこれもまた、一種のエンタメかも知れぬ。。失業でもしてたら、何かすることがあるというのは楽しいかも。。。(笑悲)何しか、家族で並んでいる人たちがけっこう多くて、列の場所とりを交代でやってるのである。私みたいに、一人で2時間も並ぶのは少数派である。(笑)というわけで、なかなか貴重な社会勉強となった。センターを出たあと、久しぶりに、東に西に南と、それから2時間近く歩き回って、シカゴのエッセンスを吸い込んで帰ってきた。次はヒヤリングだあ!!!それから、裁判所かな??? さすが判事ともなれば、けっこう遠くにいるらしい。。(笑)
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