〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2010/10/23(土) 秋雨と秋の庭
朝から、しとしと雨が降っている。気持がいい。窓の外は、明るい黄色や橙色、赤と秋色一色となった。気温も霜が降りるまで下がった。またこの季節がやってきた。待つ季節の到来である。時期が熟して、再びいのちが芽吹く春をじっと待つ季節ー夏から秋への季節の移行をはじめて感じたときは寂しいけれど、こうやって秋まっただなかとなると、うれしくなるから不思議なものだ。(笑)火曜日の夜に、日本へのあわただしい旅行を終えて戻ってき、水曜日からフルタイムで働き、やっと今、家の中を片付けようという気持ちになった。時差ボケに悩む余裕もない。そろそろ普段の生活のリズムを取り戻し、自分がやりたい仕事に戻らねばー戦前シカゴに自分を埋没させることだ(笑)司馬遼太郎(世間の人は、大学の先輩と呼びたがる。。笑 私は、会ったことも話したこともない人を、先輩なんですよ、と自慢?げに語る世間の人のメンタリティがさっぱりわからぬ。。笑)は、自分には、歴史の中に無数の友だちがいる、みたいなことを語ったらしいが、心から同意する。歴史という、無数の人間のエネルギーが連鎖し、うん千年もの時間をかけて作りあげられてきた無限の世界をのぞきこむと、もう日々出会う人間たちの小ささに苛立つ必要もない。生のエッセンスだけをくんくん嗅いで、有限の時間のなかで、無限の時間を楽しむ。私に与えられた時間はあまりにも短いのだから。窓の外の鮮やかな秋色に、季節の単調な繰り返しを楽しむのも、生のエッセンスだろうなあ。。あと、何回この季節を迎え、自然のエネルギーの永遠の連鎖に触れられるのか。
日本で、人生初めて聞いた、嵐の夜の太平洋のうなり声。瀬戸内海の海の音とはくらべものにならなかった。山あいの村でこれまた初めて聞いた熊の低いうなり声。木の上にいたらしい。静まりかえった空気の中で聞いた、お遍路さんのような熊よけの鈴の音がよみがえる。。五感をとぎすませて、生のエッセンスを嗅ぎ取って生きよう。どんなに技術が進歩し、世間の人がその技術をどんなに称賛しようと(世界で携帯をもつ最後の人間になろうという決意は変わらず。。笑)人生は、幸せ感は五感で決まる、と思っている。
介護支援が必要となった母親の様子では、これからは一年に2度は日本に帰らなければならないと思われる。五感を必要としない時間と空間といえば、絶え間ない轟音に長時間身をさらす飛行機の中である。あああああ、一瞬を惜しんで、五感をとぎすませたいのに、飛行機に乗るなんて無駄で、苦痛な時間以外のなにものでもない。。。いやいや、やるべきことだけは、どんなことがあってもやっておかねばならぬ。それもまた、季節の単調な繰り返しにすぎないのだから。私も近い将来、介護支援を必要とし、いつか、秋という待つ季節からめざめることのない一瞬がやってくる。考えれば考えるほど、気持の緊張と弛緩が交互にやってくる秋雨の一日。秋だあ。。(笑)


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