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2010/11/11(木)
おかしい。。。
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中国船にぶつかられた模様を記録したビデオの流出事件のことばっかり、このごろ流れている。おかしいなあ。。この事件の陰で、確か日本の警察がもっていたテロに関する秘密文書が流出したことは、何の報道もなくなっている。ビデオ流出事件は、テロ文書流出事件をもみけすために、警察だか検察だかがわざとやったことではないのか。。。おかしい、おかしい。。その一方で、このごろむやみやたらと、日系移民に関する番組が流れてくる。今日見たのは、スミソニアンで展示されている、日系人が収容所で作った”アート”に関するものだ。ガマンのアートと呼ばれている。で、山田太一といった人が出てきて、日本人の誇り、と言っている。なんで、日系人というアメリカで生きてる人間が、日本人の誇りとなるの??? おかしい。。。ガマンのアートとは、人間の尊厳を表現するもので、アメリカ人がそういう展示をしてくれたのは有難い、みたいなことも山田氏は言った。あほか、日系人はアメリカ人である。なんで、アメリカ人がアメリカ人のためにしたことを、日本にいる日本人が有難く思うの??? 内向きのナショナリズムにからめとられた人間たちめ。。人間とは、変化していく存在ということがわからないんだろうなあ。日本人の血とやらが流れていたら、未来永劫、日本人であり、日本人として誇りをもつべきものと思っている。ばっか。。(笑)収容所で作られたものを私も見たけれど、何がガマンのアートだ。。暇つぶしに作ったものなんだよ。(笑)いつ終わるかわからない収容所生活で、不安に苦しみ、と繰り返し言ってたけれど、1942年2月に入れられて、その年の暮れには、出たい人は出してやろう、というプログラムが始まっていた。実際には、1年後の1943年3月には出所した人がいるのである。出所させてやる、と政府に言われても、いや、残りたい、と言った人もいっぱいいたのである。それをまあ、イツ終わるかわからない収容所生活と悲劇の塊のストーリーにしあげてさ。。。おかしい。。。(笑)それでも、ガマンは前向きなものだった、と言っていた。私も確かにそう思う。でも、前向きなガマンが可能だったのは、アメリカ社会だからじゃなかったのか。自分を殺してしまう日本的な内向き、後ろ向きガマンじゃなかったのに、ただただガマンという言葉だけを取り上げて、日本人ってすごい、と喜んでいる。ばっか。。人間も変われば、言葉の意味も変わるんだよ。。そこにはもう、日本人の誇り、で片付けられるようなヤワなものんてないんだよ。あるのは、ただただ、何としてでも生き抜いていかねば、という強い、動物的本能だけなんだよ。それだと思うんだけどね、日本の日本人が日系人ストーリーを作って、そのストーリーから学ぶべきものは。。でも、アメリカで生きてる人間から学ぼうという視点はさっぱり感じられず、ただただ”日本人の誇り”だけがストーリーの上を歩いている。だめだあ、こりゃ。。(笑)
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