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2010/06/10(木)
シカゴの日系人
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の資料を読んでいる。ふ〜〜〜ん、ふ〜〜〜んと思うことばかりである。日本人が日系人の歴史を書くときは、西海岸の収容所関係の歴史が主だから、シカゴの日系人については読んだことがなかった。それで、読むのが楽しい、楽しい。(笑)でも、きのうは読んでいて、腹が立ったり、感心したり。収容書から出てきた日系人を受け入れたキリスト教関係者のアドバイスである。いろいろあったが、その中の一つ。白人からいやがらせを受けても、優雅に受け流せ。。つっかかっていくな。けんかするな。おお、私とまったく正反対ではないか。(笑)協力せよ、競争するな。白人のクラブに行って、受け入れてもらえ、仲良くせよ、あんたらにチャンスを与えてくれるのは白人なんだから、と来ると、腹が立ってきた。(笑)こちら側が、白人側にすりよれ、すりよれとは言うが、白人側の教育については何も語らないのである。こちらが白人のクラブに行って、白人が気持ちよく感じるとでも思ってるのか??? あほ。。世間の人間は、教会のドアはいつでも開けてありますよ、と言いたがる牧師とは違うだよ。白人にすりよれ、と言われても、すりよられるのがいやなのは白人側じゃないか。もちろん、すりよってこられたら、自分たちの得になるように利用してやれ、と思わせることができる人間は大歓迎される。つまり、発言力のない最下層の移民たちである。そして、人間を最下層におしこめておこうとする。でも、競争できる能力のある人間はとことんつぶそうとするのがアメリカ人である。つぶされてたまるか、で、私は去年、職場闘争をやった。(笑)一つだけ、教会関係者のアドバイスで、私にぴったりと思うのは、「競争するな」である。はい。しません、だからパートタイマーである。(笑)それにしても、60年以上前の、こんな白人のイヌになれというアドバイスを読んでいると、自分がほんとうにラッキーな時代にいるんだということを実感した。どうして、私が職場闘争ができたか。1960年代の公民権運動のおかげである。それ以前は、人種問題について、口にすることすらできなかったのである。あんたにチャンスを与えてくれるのは白人なんだから、なんとかして、白人と仲良くせよ、だって。ばっか。。。なぜ公民権運動が可能だったか。この国の建国時代からいたアフリカ系の人たちの政治力のおかげである。長年、抑圧されてきたからこそ、政治力として蓄積できたエネルギー。私が、この職場で生き延びられているのも、究極のところ、アフリカ系の人たちのエネルギーのおかげなのである。やっと私の中で、マイノリティとしての自分と1960年代の公民権運動の歴史が、身体の一部として獲得できるようになった。感謝である。それにしても、日本からこちらに来て間のない日本人に、そういう認識はあるだろうか。たぶんない。日本が経済大国だから、日本人が受け入れられている、ぐらいではないだろうか。それは、完全に間違っている!!!
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