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2011/10/04(火)
秋という季節
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週末、配偶者の同僚たちと、近所の農場にりんご狩に出かけた。年に一度の年中行事である、それも私が喜んでいく、めったにない行事である。。(笑)今年は、8月に激しい雹が降ったため、りんごはだめになっていた。それでも、一袋半額にひかれて、土の上に落ちた、それほど悪くはないりんごを拾ってきて食べている。皮をむけば、中はきれいで、おいしい。。。まあ、狩というからには、木から獲るのが正解だけれど、今回は、”農場掃除”名づけられて、半額である。(笑)狩?のあとの、いつものおいしいアップルサイダーとアップルパイを食べながら、同僚たちの話を聞いて笑ってしまった。(笑)私の母だけではない。E教授の母親は、身体はぴんぴんしているけれど、アルツハイマーで、兄弟たちと話あった結果、バンクーバーの、日本式で言えば、豪華マンションに入居、月に5000ドル払って、食事だけ1ヶ月20食がついているが、誰も見回りに来てくれるわけではないから、様子見に教授が毎日バンクーバーに電話しているとか。弟の奥さんと仲が悪いから、バンクーバーにいるのに母親を見てもらえない、とぶつぶつ。D教授のお母さんも病気、この教授のパートナーさん(二人はレズビアンである)のお母さんも、心臓にペースメーカーを入れる手術をしたばっかりとか。。と、こんな話ばっかりである。私だけではない。みんなそういう年齢なのである。みんな秋の季節である。(悲)兄弟がいると、負担は分担してもらえるかも知れないけれど、親の世話をめぐって争いも起きよう。とりわけ結婚していて、義理の家族がうるさかったりしたら。。親の世話をしに家を不在にすること自体はどうってことなくてもーみんなそういうことが平気で言える年である。。笑、小さなことー猫のごはんを誰がやるのか、とか、請求書の支払いはどうするのか、といった日常のごたごたが積み重なっていくと、苛立ちもじょじょに大きくなっていく。あんたなんかいなくてもいいけど、なんで私ばっかりこれせなあかんの、という二律背反的不満である(笑)。そんな小さなことを積み重ね、争いながら、親と子は、永遠の別れに近づいていくのだろう。私は一人で、兄弟がいないから、負担はすべて私の肩の上だが、争う人もいない。これがいいのか、悪いのか。。毎日、相変わらず母の部屋にファクスを入れ、しばらくしてからもう一度電話してスタッフの人に母親の様子を聞く。今のところ、安定しているとは聞いているけれど、よくなることはもうないだろう。。ただただ、母が安心して、最後の時間が過ごせる環境を作るのが私の最後の務めである。いつか必ず、ファクスもできなくなる日が来るのだから、ていねいにていねいに、秋を見守って生きるしかない。(悲)
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