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2012/11/09(金)
骨折
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生きていたらほんとにいろいろあるものだ。あの朝は、母に海を見せてやろうと、介護タクシーで外出する日だった。心うきうきで、スキップでもしていたのかもしれぬ。家の前の路地から、車が通る小道に出るところが、小さな坂になっていて、そこですべって、右手首を骨折して、もうすぐ2週間半。最初は、2の腕の真ん中まであったギプスも、やっとひじから下になったが、三角斤をする姿であるには変わりなし。医者はギブスは6週間、ホームにいる看護師さんたちは、リハビリをいれると、全治3ケ月という。母の部屋で寝泊まりすることもあったり、日々の生活では左手でコンタクトレンズを洗って装着する不便さではじまり、食べるものはフォークか手で食べられるものに限られ、指の爪は魔女並に長くなり、と、かなりストレスがたまり、私自身がクモ膜下出血をおこしそうになってきたので、きのうおもいきってホームにある美容室で髪を切った。左手では満足に洗ったり、束ねたりはできず、かなり悲惨なことになっていたが、思い切って、40年前によくやってたボブスタイルにしてもらった。ありゃ、不思議。髪は細くなり、ボリュームもなくなっているが、今から思えばお気楽の塊だった20代の私がよみがえっているではないか。昔の写真と比べなかったら落胆する必要もなかろう。(笑)急に元気が出てきて、日記も片手で書く元気が出た。(笑)そして、一番ありがたかったのが、美容師さんの、骨折はきっと神様からの、ちょっと休みなさい、というメッセージなんですよ、ゆっくりしてたらいいんです、という言葉。ふっと肩から荷がおりたような気がした。こういう言葉を自然に言ってくれる人はなかなかいないものだ。出会いに感謝。ぼちぼち三角斤といっしょの毎日を大事にせねばならぬ。それが、神様からの究極のメッセージに間違いない。
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