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2012/12/09(日)
大嵐
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母が、いちおう医者が言うところの危篤状態になって1週間以上が経った。4日間、不眠不休、食事なしで、無意識の意識に、エミが来るよ、来るまでがんばろうね、できるよ、絶対と呼びかけ続けて、意識不明になってから4日後に、少しずつまぶたが動きはじめ、目をあけて、それから言葉もわずかでも発することができるようになった。あの世から引き戻したような感じである。あわててアメリカから飛んできてくれた家族も、就職してまもない娘は予定を早めてアメリカへ帰り、配偶者は予定通り離日して、私は再び一人となる。今度、母が意識不明の危篤状態になっても、もう私一人で対処できるような気がする。ただただ見守ってあげること。。それだけである。すでに経験済みの知人は、「大切にしてあげてね」と言ってくれた。ホームの喫煙室で知り合った90歳を超えてるおじいさんには、「お母さんは大切にね。神様は全部見てくれてるから、大切にすれば、きっと報われますよ」と言われた。「人生、ほんとにそんな感じですか」と尋ねると、そうです、とうなづいた。こういうとき、人生の先輩の言葉には、信じざるをえない重みがあり、出会いに感謝する気持ちとなる。ここ老人ホームで、出会いに感謝の経験を積み重ねた。すべてに感謝。今はもう、心静かに待つのみ。
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