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2012/02/06(月)
ブラックジャックと石元泰博
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日本からの番組なり、ニュースを見ていて、ときどきふ〜〜〜んと納得することがある(笑)週末に見た、「ヤングブラックジャック」というドラマも、その一つである。ブラックジャックという手塚治の漫画は絶対に読まねば、と思いながら、まだ果たせていない。ドラマの中で、主人公が言い放った言葉があるー「医者には二通りある、患者を生かす医者と殺す医者だ」と。母のことを思いながら納得する。あのまま下痢が続いていたら、今ごろ体力をなくし、肺炎を繰り返して、死んでいるかも知れぬ。が、医者なるもの、身体のことはわかりませんから、で流せてしまうのである。ドラマの中では、そのあたりのグレイの部分を違法の医療行為を主張する”殺す医者”で象徴されていた。このあたりは、手塚治自身が医者の背景をもっていたから、すごい説得力がある。だから、原作の漫画を読みたいと心から思う。本物の力があるし、本物だけに触れていたいと思うから。それにしても、人様に「先生」と呼ばれる人間ほど、胡散臭いものはないなあ。。医者も弁護士も政治家も。。人間社会の裏の汚い部分を、うまあくきれいに見せるのが”先生”なのだ。。げっ、げっ、げっ。。”先生”なんて糞食らえだ!!(笑)そう思ってたら、写真家石元泰博が亡くなった、というニュースが飛び込んできた。彼の写真が好きである。構図というか表現がはっきりしていて、私にぴったり。。(笑)ニュースは、「情緒を排したモダニズム」といった言葉で表現していた。。ほ〜〜〜、そういうことなのか。収容所からシカゴに出てきた人で、「シカゴ、シカゴ」という写真集も出してるそうな。私が今持っている写真集は、確かアートミュージアムで、彼の写真の展覧会があったときに買ったものだったか、戦後のシカゴの写真もいくつか載っている。多くが黒人の写真だが、かれらの社会的地位が、”情緒でごまかされることのない”黒白写真に、しっかりと映しだされている。もっと調べて、存命のときに、サインでももらいに行けばよかったなあ。。(悲)友達と、今書いている原稿のことを話しあった。相手が、そんなことで怒って書いてみても、と言ってくれるたびに、自分が何を言いたいかがはっきり見えてくる。。ごまかすな、である。処世術でごまかすな、センチメンタリズムでごまかすな、わかったような気になっただけで大きな顔をするな、本物だけを目指せ、である。世間の大半の人がやってる処世術にまっこうからぶつかっていく原稿だ。(笑)ブラックジャックが好きなのも、石元泰博の写真が好きなのも、ただそれだけの理由。でも好きになるのと、それを表現して評価される人との違いは、雲泥の差のある才能の違い。。これだけはどうしようもないなああ(笑)自分の原稿が活字になるとは思えない。それでも書く。書き終えたときに、自分が新しく世界と対峙できる力がやってくるのをはっきりと感じているから。。才能がなくても、がんばるのみと、老身に鞭をうってる自分自身がおかしい。。ブラックジャックさんを探そう、どこかに一人ぐらいはいるだろう。探し続けるのが私の人生。(笑)”先生”にへこへこして、”権威”の分け前をもらってにこにこして、大きな顔をしてる輩なんて、どこかに飛んでいけ。。目障りなんだよ!!!(笑)
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