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2012/06/20(水)
決断するということ
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母がまた入院した。肺炎での入院はこれで3回目だが、今までで一番悪かった模様。娘の卒業式でオレゴンに出かけて、その2日後の早朝に日本から電話があった。顔がまっしろになって、最低血圧が100で、普段60の人が100になるのは、マラソンを走ったようなもので、とかいろいろ看護師が教えてくれた。肺の機能がかなり落ちている模様とも言った。わずか2週間ほど前の5月31日に退院したばかりなのに、この有様だから、かなりのショックである。それから毎日、旅先から病院に電話して、症状はだいぶよくなっているとのことで、また退院になりそうだが、問題は退院しても、やっぱり老人ホームですぐに肺炎を繰り返し、となることだ。高額の費用を払ったのに、なんで、とすぐに怒りのほうが先立ちながら、病院でも肺炎になるんだから、といった誰かの声を思いだす。向こうからは、病院じゃないですから、との言葉が返ってくるのはよくわかっている。オレゴンで泊まっていたB&Bの朝ごはんでいっしょになったのが、コロラドから来ていた看護師さん。母親のことを話したら、肺炎で死ぬのが一番いいよ、と言う。もういろいろごたごたするな、don't mess upとも言った。要するに、医者にかかるな、ということか、と聞いたら、そうだ、とうなづいた。どうせ死ぬんなら肺炎がいいよ、とも。 そういうことは、病人本人が、もう何もしなくてもいいよ、と言ってくれたら可能性として考えられることであって、私にはとうていできそうにもない。しかもまだきっちり意識もあるとなると。。。皇室のなんとかという人みたいに、癌の手術を16回もやって、十二分に体を痛めつけた上で、ニュースで流れていたみたいに、腎機能が低下してどうのこうの、となると、肺炎で死ぬのはまあ自然なことかも知れないけれど。。。どのあたりでころあいをつけて、仕事を休職して、日本に長く滞在するつもりで太平洋を渡っていけばいいのだろうかと考えはじめると、思考停止となる。いったん長く滞在するつもりとなると、日本で仕事があるわけでなし、書くための資料をもちこんで、と思うけれど、これまたどれぐらいもちこんだらいいのかすら分からない。。(悲)いざ長期滞在するとなると、なかなか何も決断できない自分がいる。若いときは、ひょいと飛行機に乗り込むだけでよかったのになあ。。。目の前に、茫漠たる時間とスペースがあった若いときと違って、これまでの生活を上手に片付けていくというのは、ほんとに大変なことだ。(悲)母親がひとこと、もういいよ、と言ったら、肺炎になっても治療せずに、そのままにすれば、顔がまっしろになって、呼吸ができなくなって、だろうか。癌やら多臓器不全の肺炎とは違って、母親は今のところ、尿もよく出て、、らしいのだが。。このあたりのこともようく医者に聞いておかねばならぬ。。(悲)ああ、どうなることやら。。どうしたらいいものやら。。。娘には何と言っておこうか。やっぱり遺言は必要だ!!!(悲)
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