〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2013/02/25(月) グルメ患者
ケロは、グルメホスピス患者である。毎日、毎日、ツナを水にまぜてやっているが、水の量が当然味に関係するわけで、いろいろむずかしい。ちょっと水が多すぎて、味が薄くなっても食べない。もちろんツナが古くなっても食べない。そういうときは、どんなにツナを増やして味を濃くしても食べないから、ああ、ツナが古いんだな、と判断して、新しい缶をあける。新しいツナ缶は、あけたとたん、おいしそうな匂いのツナ水があふれでてくるから、人間でも食べたくなる。(笑)それをちょりとケロにやると、そりゃもう、うれしそうに、ぺろぺろ食べる。このピッキーなやつめ、とその正直さには腹立しく?も感じられるが(笑)、それにしても、もう残り少ない時間だと思うと、わずか1ドルのツナ缶、毎日でも新しい缶をあけてやりたいな、と思うけれど、残りものを食べねばならない人間としては、毎日、ツナサンドウィッチも食べられないではないか。と、なんやかんやと、頭を使いながらグルメケロとつきあっていると、やっぱり母のことを思い出す。口から食べられなくなって1年半、食べられないことを愚痴ったことは一度もなかった。それでも私が、ちょっとジュースでも買ってくるわ、と部屋を出かけに言うと、私のも買ってきて、と言ったことは何度かあった。やっぱり飲みたかったのかなあ。。とか思ったりもするけれど。。。このあいだ会った友達は、歯が悪くて、インプラントをするという。1万ドルもかかるそうな。。このごろは入歯なんてしないんだよ、みんなインプラントだよ、といわれて、総入れ歯だった母のことを思った。歯が1本悪くても、食べられない、何食べてもおいしくない、と友達は言った。総入れ歯だった母は、もう長いあいだ、おいしいと思いながら食べたものなどなかったのでは。。。(悲)身体のすべての部品の状況が、少しずつ時間をかけて、老いの最終局面に向かっていたのだ。何一つ自分を責めることはないのだ、が、やっと少しずつ納得できそうな気がするけれど。。。が、まだまだである。ケロにはできるだけのことをしてやろう。今日、久しぶりに抱き上げてみた。ものすごく軽くなってしまっていた。その軽さに、母の最期の着替えを見たときの驚きが甦った。いつもはパジャマで見えなかったけれど、2週間のブドウ糖だけの点滴で、骨と皮になってしまっていた。あれでは生きられない。が、母が骨と皮だけで、最後の最後まで生き切ったことは確かである。その強靭さに感謝。。(悲)母の強靭な生き様を思いだしながら、ケロの最後を看取るつもりだ。医者に連れていって、薬を入れるなんてことは絶対にしない。”早く楽にしてやろう”なんて、痛みでもがき苦しんでいるのならまだしも、死を凝視できない人間の弱さであり、言い訳である。誰も死にたくない、たとえ猫であっても。自殺する人間だって、ほんとは死にたくないのである。(悲)


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