|
2013/03/02(土)
いよいよ
|
|
|
ケロが、とうとう水もツナ水も口にしなくなった。歩き方もおぼつかなくなり、ほとんど立たなくなった。いよいよである。ようくわかっているのである。これだけは止められないんだと。(悲)それにしても、兄さんのシナもそうだったけど、苦しんでいるところを一切見せない。痛いんだろうか、と想像するが、一言も発せず、ただじっとしている。でもからだを丸めて寝る、ということはここ数日しなくなっているから、やっぱりものすごく痛いんではないだろうか。それでもきのうは、私が床にころがって新聞を読んでいるところにゆっくりやってきて、私の下にもぐりこんできて、両足を私の腕において、じっといた。いっしょにいたいのである。どんなに苦しんでいるとしても、安楽死は考えられない。ということは、もう一度、断末魔を見なければならない。今日一日もつかどうか、というところだろうか。食べられなくなり、やせ衰えたケロを見ていると、母を思い出す。亡くなる一年前に、医者に、生きてるだけでしんどいんですよ、と言われたことを思い出す。一度だって食べられなくなったことを愚痴らなかったが、今のケロを見ていると、その気持がよくわかる。生きてるだけでしんどかったんだ。食欲なんてもうどうでもよかったんだ。そんなもの、とっくの昔に失ってたんだ。ただただ、生きてるだけで精一杯だったんだ。声をかけても返事をしてくれなかったのは、声を出すのがもうしんどかったんだ。。意識を失う数時間前に声を出してくれたのは、最後の力をふりしぼってくれたんだ。。。ケロにも、ありがとう、を言わなければ。。最後の最後まで黙ってがんばってくれてることを。。。でも、それで母は幸せだったんだろうか。これでよかった、と思って、目をとじてくれただろうか。ケロに尋ねてみなければならぬ。
|
|
|