〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2014/02/25(火) 生きるということ
私の「愛の讃歌」があまりにも上手だったせいか?笑、100歳になったばかりのフランス系のおばあさんがぶつぶつ言い始めた。私にはハズバンドはいない、友達もいない、ずっと一人だった、キルマイセルフ、と。目を見ると、真っ赤になっている。その伏線が、100歳のお祝いに、新しいバッグを友達から贈られたのだが、頭がついていかず、このバッグは私のじゃない、お金もない、鍵もない、とぶつぶつぶつぶつ。小さな身体でおしゃれで、100歳とも思えないほど身体もしっかりしていて、踊ったりするから、みんなが大好きなのだが(誕生日には地元のテレビ局もやってきて、なにやら若い男性にキスされて幸せいっぱいだったらしい)、どうもきのうは調子が悪かったようだ。そのぶつぶつを聞いていて、90歳の元気な日系二世のおばあさんが、いつもは英語人だが、このときばかりは、きれいな日本語で、年をとったらあんな風になるのかと思うと、ぞっとするわ、と私に言うではないか。まだまだ10年はあるから大丈夫ですよ、というと、わっはっはっ、と笑って帰っていった。すごい。。90歳になっても、「私も年をとったら」である。そう思うと、84で亡くなった母は早死にだったかも、なあ。。(悲)自殺すると言い出したおばあさんには、you love yourself. that's most important といったが、ハズバンドがいない、ボーイフレンドもいない、ずっと一人だ、をぐずぐず言い続けるので、そのうち私も、男が何さ、くずといっしょだ、と言い出す始末(笑)すると、やりとりをずっと聞いていた若い、といっても70代かなあ、の白人のおばあさんが、you have health. 私も男はいないよ、who needs men? we don't need men と言い出した。そうだ、そうだ、と私。(笑)
そのうち、100歳のおばあさんは機嫌をとり直して、英語とフランス語をちゃんぽんにして、歌を歌いだした。この人は、若いとき、歌の商売をしてたのかなあ???機嫌がよくなると、英語で自分のことをククだ、と言って笑っている。ククかも知れないけど、楽しい、楽しい。。そう、笑ったり、怒ったり、歌ったり、人にククと言われようと、ありのままの自分で生きること。。ああ、生きるって楽しい、楽しい(笑)をデイサービスから学ぶけれど、ほんとはその裏で、もう来なくなった男性クライアントたちの顔が浮かんでいる。動きまわっていた日系のおじいさん、白人の背の高い、温厚そうなおじいさんはもうまったく見かけなくなった。年をとるとよくなることはないという生の現実が、デイサービスの楽しい時間のすきまから顔をのぞかせている。”生きる”を凝視するために、もうしばらくデイサービスに通う。高齢者は子供と同じ、というけれど、子供にはない、ふかあいふかあい味がある。噛みつぶすつもりで、おばあさんたちを見ている自分がいる。母をまったく噛めなかった後悔の念でもある。


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