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2015/05/19(火)
最後の一葉
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作者は誰だったのか。昔、「マーガレット」という少女マンガの雑誌を読んだときに、病気の女の子を励ますために、隣の家の壁?に葉っぱの絵を描いたおじいさんの話を読んだ。で、女の子は、あの葉っぱが落ちたときに自分の命も終わり、と思っていたが、おじいさんが描いた絵だったから落ちずに、女の子は助かったが、雨ふり?の日に絵を描いたおじいさんが、肺炎だったかにかかって死んだ、という話だった。生の不条理なるものをあの話から学んだような気がする。そして、今、家の庭にも、本物の最後の一葉がある。毎朝、コーヒーカップ片手で庭に出たときに、その最後の一葉が出ている枝に手をおいて、エネルギーをください、これからもがんばってね、と声をかける。桜の木である。しばらく元気に、八重の花を咲かせてくれたが、やっぱり冬の厳しさには耐えきれず、去年ぐらいから幹やら枝の大半が凍って蒼くなり、枯れて、どう見ても、死に体である。私も、かなりの枝をぼきぼきと折ってきた。でも、どうしても、何かを感じて、生きてるのでは、と信じると、なんと枝の一つから、最後の一葉が顔を出したのである。すごい!!!! まだ生きているーおじいさんが描いた絵ではなく、本物の最後の一葉は、ほんもののエネルギーを持っている。まだ命が通っている1本の枝に手をおき、葉っぱをなでなでして、エネルギーをもらう。この最後の一葉が枯れてしまうとき、私は巨大な何かを受け取るのだと思う。。。枯れるな。。。生き延びて。。。
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