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2016/03/06(日)
エネルギー
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また庭に出る季節がやってきた。エルニーニョだか、とにかく気温が上がったから、庭で落ち葉の片づけをした。すると、下から、黄色い水仙のめがいっぱいでているのを発見。黄色いのは、落ち葉がかぶさっていたからだ。あああ、また命の季節がやってきた。春は忙しい。新しい芽吹きはものすごいエネルギーをもっている。さあ、これから生きるぞ、がんばるぞ、と叫んでいるのが聞こえるようである。その声にこたえようと、一生懸命掃いたり、古い枝やら葉を切ったりするが、心の中で、いつかこういうことができなくなるんだろうなあ、と思っている。かれらは1年を周期に、新しい命を芽吹く。人間は、きょうみ90年かけて周期を終える。植物の春とシンクロできる人間のエネルギーはいつまでだろうか。それをじっと見つめながら、今年も庭を楽しもう。部屋の中においていた水栽培の球根を土に返してやり、あんたの勝負はこれからだよ、と声をかける。店で買ってくる鉢植えは、コンピュータでコントロールされた工場で作られ、店に並べられるころに一番きれいになるように管理された存在である。でも、ほんとの生命力は、そんな管理が終わったときから試されるのである。このあいだ買ってきたあじさいの鉢も花が終わってしまった。普通、人はもうこれで捨ててしまうのかもしれないけれど、私は、このあじさいの生命力を見届けたい、とまだ部屋に置いている。がんばれ!!底力を見せろ!!!、と、まるで冬に足をつっこんでいる自分を叱咤激励しているかのようでもある(笑)
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