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2016/08/08(月)
引き際の美
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日本からのテレビで、天皇のビデオメッセージを見た。街のあちこちでも流されたようで、例の「耐えがたきを耐え。。。」のときもこういう感じだったのだろうか、と想像した。感想1 やはり話すのも食べるのも、育ちのいい人はゆっくりだなあ。。。わたしゃ、品が悪すぎる。(笑) 感想2 引き際の美を感じた。頭のいい人である。自分のポジションにこだわったら、群馬大学の殺人医師みたいになるのである。あのニュースを見て、びっくりしたのは、殺人医師の上司の教授とやらも処分されたことである。そうか、殺人医師の技量に疑問を呈したら、教授が「俺の采配にけちをつけるのか」と脅したに違いない。というわけで、自分の肩書のみに依存して、自らの力を誇示したがる小さな輩には、天皇の地位を退くなんてことは考えられまい。というわけで、平成天皇は立派な、度量の大きい人のようで感激。。感想3 スピーチを書いた人よ。「内在」という言葉は失敗したね。あのスピーチの全体の流れの中で、「内在」はそぐわなかった。スマップの歌の中で、「否めない」という言葉が出てきたときと同じような違和感をもった。(どの歌だったかはもう忘れた。。笑)感想4 天皇の本音は、天皇の崩御のあとの行事一切の大変さにあると感じた。昭和天皇の崩御のとき、よっぽど大変だったのだろう。天皇家のみ知ることぞ。。(笑)そういえば、社会全体もしばらく自粛モードになったような記憶がある。。やはりそういうことを考えると、生前退位がみなのため、という判断だろう。やっぱり頭のいい人だ。公と私のバランスがとれる人は頭がいい。。というわけで、初めて天皇に親近感と尊敬の念をもった。ビデオの最後、天皇が頭を下げたのにはびっくり。昭和天皇が国民に向けて頭を下げる絵は見たことがないのでは。。(笑)きのう、無事にモートン植物園での太鼓のパフォーマンスを終えた。ほっとである。まだまだ間違いだらけで、いやになる。でもまあ、やってよかった。いつも洞窟にこもっている身としては、植物園の人の多さにはうんざりしたが、たまには人と交流せねば。。(笑)「悪いやつほど出世する」という本が出ているそうで。そうだ、そうだ。組織で肩書を手に入れる人間は、先の群馬大学の殺人教授たちといい、自分が力をふるうことしか考えられない、「悪いやつ」がマジョリティになる可能性大なのである。というか、悪くならなければ、肩書は手に入らない。組織で生きる、とは悪くなる、と同義である。このあいだ、人と話をしていると、やっぱり上司がすべてやわあ、という。どういうことかというと、将来取締役にでもなるような人の部下になれば、社内の昇進試験でも、ちょっと大目に見てもらえる可能性がでてくるようなのだ。あの人の部下なら通してやろか、みたいな。そういうことか、げっ、げっ、げっ。(笑)そうやって、少しずつ腐っていく。。群馬大学の教授や医師もどうせそうやって肩書を手に入れたんだろ。だから、組織でしか生きられない人間はどうしても小さくなり、悪くすれば悪臭ぷんぷん、でも悪臭のもとの権力に人は群がりたがる。人や物事の本質、正論で勝負しようとしない、できない日本的風土にはうんざりだからこそ、天皇のように、引き際の美を体現できる人に尊敬の念を覚える。天皇といい、山口百恵といい。。。(笑)わが「引き際の美」はどこに。ポジションないからなああ。。(笑)でも、人間という生物学的分類をポジションと考えれば、すべて終活に答えあり。。がんばるぞ。。(笑)
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