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2016/09/25(日)
夏目漱石
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きのう、夏目漱石の妻、というドラマを見た。あれは実話なのだろうか。夏目漱石が里子やら養子やらに出されて、父親とは距離があって、私には家族の中に居場所はなかった、といわしめているところ。私は人が信じられない、とも言っていた。それを聞いて、ああ、私とおんなじだ、とも思った。でも、向こうは文豪で、こちらは売れないライターで終わった人間。。(笑)でもまあ、あらためて思った。すべては家族から始まるのだ、と。そういう複雑な人でも、何やら父親が貴族院議員という立派な家柄の娘と結婚できたのは、帝大を出ていたから???やっぱり帝大はすごいんだああ。。。(笑)それにしても、人を信じられないというのは悪いことだろうか。ただ単に、大衆とは違う視点をもっているということなのでは。。じゃないと、文学は書けない。。人をかんたんには信じないからこそ、深く人を観察するから、文学者になりえるのでは。このあいだ、SFで何度も、ある人に、たかこさんは偏っているからどうのこうの、こんなこと言ってごめんね、みたいに、さも自分はまあるく立派と言わんばかりに言われたから、だんだん腹が立ってきて(というのも、私から見れば、その人も偏っているから。。笑)とうとう言ってやった。クリエイティブな仕事をする人間は、大衆迎合的にはまあるかったら、仕事はできませんよね。あなただって、自分をアーチストと呼ぶなら(その人は絵を描く人である)そのくらいわかるんじゃないですか。もしわからないのなら、あなたの絵はアートじゃないんだよ、とまでは言いたくても言わなかった。(笑)だから、あなたに、偏っている、偏っている、と言われるのは褒め言葉だと思ってます、とは言った。夏目漱石だって、人あたりのいい、まあるい人だったとは思わないけれど。。(笑)誰も文豪にはけちをつけない??? 私相手なら言いやすい?? ふんだ。。あなたは単に自分の力を見せつけたがっているだけじゃないか。私相手なら言いやすいのは、下に見てるから??? 下に見られてもいいけれど、自分は正しい、をぷんぷんにおわせるのはやめてほしいなあ。。だから人間、それも自分が見えてないくせに、わかったようにえらそうなことを言う”凡人”は嫌いなんだよ。。(笑)偏っている、と言いたいなら勝手に言ってろ。。言いたがる”凡人”とつきあう時間なし。。(と、夏目漱石も思ってたと思うんだけどなああ。。)(笑)でも、その人には言ってあげた、「言うものは知らず、知るものは言わず」という老子だか荘子の言葉を考えてください、と。。これは、人間の本質を突くすごい言葉である。さすがあ、老子さんか荘子さん。。(笑)人と対するときは絶対に忘れてはならないと思う。還暦すぎて思うこと、人に何と言われても、自分の納得のいく形で生を終えられるように、物理的にも心理的にも準備すること。私のキーワードは美。とにかく、きれいに、きれいに、である。。しゃべらないのが一番。人に会わず、洞窟にこもるのが一番。。(笑)
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