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2017/01/26(木)
分断とは
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娘が、珍しいことに、お昼に電話をかけてきた。昇進して、給料があがったそうな。去年の暮れにも、人の倍のパーセントで給料があがったといってたから、おとどしの給料と比べると、1万ドルぐらい上がったのかもしれぬ。この調子でいくと、自分の父親のほぼ半分の年齢で、父親が生涯かけて手に入れた給料を追い越すのだろう。(笑)友達には、子育てはグッドジョブでしたね、と言ってもらったから、他人には順風満帆に見えるだろう。そう、小さなときから子育てには苦労したから(子供のほうが親より頭がよかったら、親の権威失墜で大変なのである)、娘の成功は疑わないけれど、親としては、ただただ健康でいてほしいと願うだけである。給料のいい仕事はこき使われ、ポイされる可能性が高い。給料に見合うだけの成果を出し続けるのは大変なことである。 とりわけ、はやりのITうんぬんの世界は。東大出のきれいな若い娘さんも電通でIT広告の分野でこきつかわれて、自殺に追い込まれたようだった。かわいそうに。ITなんて非人間的な世界に殺されるなんて、絶対にごめんだと、洞窟にこもって思うのは、社会の分断という言葉である。 あのアホに投票した人たちは、ほんとにアホが自分たちにも富を回してくれる、と思って投票したのか。アホが言ってるのは雇用の創出ばっかりだけど、今、不法移民ががんばってやってる仕事を、アメリカ人は喜んでするのか? 社会の最底辺を支えている不法移民の仕事を、アホを選んだ人はするのか。娘の様子を見ていると、この国では、出た学校やら仕事の分野で、すでに給料の出発点が違う。経済的格差は仕事をはじめたときからあるのである。もしその中でよりよい生活をめざそうとするなら、学校へ行き、訓練を受け、新しい技術を身につけ、と、AI?にでも勝てるだけの知識と技術を学び続けねばならぬ。アホは、メキシコとの壁の警備員やら、環境を破壊するパイプラインの建設と、その場限りの仕事の提供を雇用創出と呼んで、薄汚い笑いを浮かべているが、ほんとに大事なことは、長い目で見て将来を築いていける労働者の教育環境を整えていくことである。しかし、金を鼻先にぶらさげて、人の気をひくことしか考えない小人は、壁をつくる建設業は思いついても、壁ができあがったあとに、教育が必要になることは考えず、ただただ目の前の金創出のために、一番に教育予算をカットしたがる。アっホ。社会の分断を乗り越えるのは、やっぱり大衆が教育を受け続け、社会の底上げをはかって、社会の安定をめざすことである。教育を受けた大衆が、大衆を無知のままにしておけば安泰と考える独裁者をひきずりおろさねばならぬ。なぜ、アメリカには銃保持の自由があるのか。独裁をひっくり返す革命のためである。それが民主主義であり、革命のために力を蓄えねば、と、洞窟にこもりながら、うらめしげに雪をながめている。一体私に何ができるのか。あああああ。次に「女の行進」があるなら、今度は出ていくぞ!!!
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