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2018/03/02(金)
春
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気がつけば、もう3月である。早春である。今年の冬は、あんまり雪にとじこめられていた、という感覚がなかったから、冬はあっというまに過ぎた、みたいな感覚がある。ああ、もう3月か。早いなあ。。このごろは、春なんて来なくてもいいのに、みたいな感覚すらある。春が来たら、夏が来たら、と楽しみにするものが特にないせいなのか、というか、楽しみにできるほどの感受性すら失いつつあるせいか、とにかく自分に与えられた時間が先細りしていくことだけが怖い。寂しい。あああ、もう3月。時間よ、止まれ!!!(笑悲) きのう、好きで見ているドラマで、いい言葉を聞いたから、書き留めておこう。いいドラマは、脚本家がしっかりしている。書く人間が思想をもっているから、いいセリフが生まれる。学校にもまだ行ってないような小さな子供に、「お母さんはいとしいよ」なんて台詞を言わせる、あほな、頭でっかちでストーリー書いている脚本家とは格が違う。(笑)で、きのう、聞いた言葉は「運命を怖がるな」だった。女医に言わせていた。人間の生死は医者にもわからない、と。助かると思った患者が合併症で死んだり、だめだと思った患者が元気になったり、と人間はわからない、と。で、私の好きな俳優が、じゃあ、何が生死を決めるの、と尋ねると、女医が言った、運命かな、と。誰しもが、運をもって生まれている、と。これだけは変えられないと。運命論者になって、それですべての言い訳にするつもりはないけれど、こんな人生でよかったのだろうか、とふと思うとき、これが私の運命なんだと自分を納得させるのは、どこか安らぎがある。アメリカに来てよかったんだろうか、年に1度会うか会わないか、のような親との関係は、それでよかったんだろうか、と思うとき、やっぱり今あるようにしかならなかっただろうな、という気持ちがある。運命なんだ、これでよかったんだ。。怖がらずに、まっすぐ見て、受け止めるべし。。。春である。もう春だ、ではなく、また春のめぐりを経験できることに感謝して、死ぬまで生きよう。春ーエネルギーが沸きたつ春、もうこの老体には受け止められないようにも思える大きなエネルギー。。。ちょっとだけ身をゆだねてみようかな。。(笑)
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