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2018/05/21(月)
忖度
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久しぶりに面白い、いい論文を読んだ。で、びっくり。ナチスによるユダヤ人大虐殺がヒトラーの指示だったかどうかは、アイヒマンらニュールんベルグ裁判にかけられたナチスたちには答えられなかったそうだ。つまり誰にも、ヒトラーが命令したかどうかはわからなかったとのこと。ええええええ、である。ずっとこの60年、ヒトラーの指示で大虐殺が起きた、と考えていた。映画でも本でもテレビ番組でも、そういう感じじゃなかったか。なんと忖度だというのである。ぎょっ。忖度で、一民族が抹殺されかけるという恐ろしい人間の歴史。。信じられない。それに比べると、ヘンミさん曰くのえて公の部下が忖度して、公文書を改ざんしたとか、国会で嘘をついた、なんてことは大したことではないけれども、論文の筆者の論点は、忖度がおきるようなリーダーが生まれた状況は危険すぎる、リーダーは即刻やめるべきだ、というものである。確かに、忖度でユダヤ人大虐殺が起きた危険度に今の日本が直面しているとは思えないけれど、大学のアメフトの傷害事件も、もしかしたら選手による監督への忖度かもしれぬ。ああ、恐ろし。メディアは監督の指示があったかどうかばかり追求するが、忖度なら「わかりません」である。 でも、忖度で身体が傷つけられたり、死ぬようなことになれば、程度の差こそあれ、ナチスと同じである。ああああ、こわ。。。「えて公」の国は。。(悲)そして論者曰く、忖度は、自分の出世やら金銭欲やら、が自分の利益が動機だと。そりゃそうでしょ、みんな自分が偉くなりたい、お金が欲しいからするのである。アメフトの選手は監督にほめられたかったのである。ずっと試合にだしてほしかったのである。わかりやすい構図だ。「えて公」のほうは。。国税庁長官も上手にごまかしてほめてもらいたかったのだろう。見事なまでの公務員根性(笑)でも公僕では、もはやない。公務員失格。解任となったのは、しょせん、堅固な公務員制度の壁にぶちあたって、用なしと判断された結果だろう。「えて公」も、ヒトラーのようには歴史に名を残すとは考えられないが、そろそろ解任して、社会のあらゆる面で生まれつつあるヒトラー的状況ーアメフト傷害事件も過労死も、みんな根っこは同じーを打破せねば、ほんとに大変に危険なことになると思う。(悲)私は、絶対誰にも忖度しない。は、は、は。。(笑)
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