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2019/10/18(金)
神戸から
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今日は、アメリカ人夫婦がやってくる日。雨だ。(悲)なにごともなく無事に終わりますように。日本は、オリンピック開催が決まったとき、えらく喜び、「お・も・て・な・し」といった言葉が流行語になったりしたが、最初からけちが付き続けた開催である。今でもはっきり覚えている、開催のニュースを聞いたころ、友達の家でパーティがあって私は、みんなに、8月にマラソンなんて、誰か必ず死にますよ、と言ってのけた。私にあきれたのか、誰も反応してくれなかったのを覚えている。(笑)で、今ごろになって、マラソンが札幌で開かれることになったことが公表された。きのうは、このニュースに反応があった。テレビで、ある人が、これって、敗戦した戦争と同じ構図なんですよね。日本人っていったん決めたら、それに固執したがる、と言った。見ていた私は、おおおおっ、と珍しく感激した。東京から札幌への変更で、もうすでに切符を購入した人とか、ボランティアのこととか、なにやらいっぱい問題が生じるらしい。きのうは、問題提起があったのに、今日からのニュースではまったく消えてしまった。おお、もめてるな、と思ってしまう、静かな水は深い、である。(笑)それにしても、建築費用のことでもめた中東の女性建築家の死とか、ロゴが模倣だとクレームがはいったこととか、今度のオリンピックはいったい誰のエゴが大きく働いたのか。誰が、ウソとついてまでも開催したかったのか。8月の誘致に、気候は温暖と宣伝したんだってさ。ウソである。うそをついてまで誘致しても、このざまである。加えてもっとびっくりしたのは、すでにマラソン選手を選出しているけれど、なんと暑さに強い選手を選んでいるんだって。笑ってしまった。札幌で開催となると、選手を変える? なにそれ、ただただ勝つためのカンニング? そんなことまでして、金メタルをとって、誰に何の得がある??金メダルがどれほどのものか。情けない、そんなことしか考えられないなんて。ウソをついてまで誘致したオリンピックに金を使うよりも、台風が来ても氾濫しないような河川工事をするほうがよっぽど大切である。そんなことを考える人がいるのかいないのか、電車の中で見る日本人の顔は表情もなく、くたびれきっている。ただただ若い女の子の顔が真っ白でいやにつるつるしているだけ。。(笑)終わってるようなあ、この国。それはそうと、うち水、ミストとやらでマラソンを強行しようとしたことを敗戦の理由と類似していると、ものごとの本質を喝破した人は、その後、番組の中で、ほとんど発言の機会を与えられなかったような気がする。そして、今、オリンピックの話はニュースではタブーのようだ。きのうの夜、よぼよぼした森というじいさんと、怒っているような東京都知事の顔をちらりと見ただけ。。日本人よ、本質を議論せよ。お。も。て。な。し。なんてセンチメンタルな言葉でごまかすな。今、特攻の本を読んでいる。ほんとにびっくりして、悲しくて簡単には読みすすめない。あの時代の軍人は、勝つことを考えていなかったのである。大局を見ない。フィリピンでのなんとか作戦を成功させるために、特攻をはじめた。そうやって若者を殺して、どんな勝算があったというのか。何もなし。戦争に勝てるかどうか、大局を見ていたら、真珠湾なんてできなかったはずなのである。何のために数百万もの若い人たちが死なねばならなかったのか。ほんとにかわいそう。今回のオリンピックのマラソンも同じである。暑さに強いから、と選ばれたマラソン選手さん、かわいそう。ウソをついてまでオリンピックを招致したどっかのおっさんに殺されたようなものだ。勝算もなく、敗戦が決まっていたときに特攻で殺された若者と同じだ。あああああああ、やっぱりこの国、おかしい。日本人が今もまだどこかに抱えている「誇り」はかなりおかしい。(悲)
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