〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2019/08/08(木) 底の浅さ
もう少しでNHxに文句のメールを書くところだった。でも、敵もさるもので、文句を書くサイトがすぐには見つからない。めんどくさくなってやんぴ。。(笑)でも一応、日記には書いておこうと思う。考えを整理するために。。「マンゴーの樹の下で」というドキュメンタリーを見た。敗戦まじか、日本兵といっしょにジャングルに逃げた日本人民間人の話である。無事に生き延びて、日本に戻ってきた人をNHKが取材した。当時は、フィリピンでは少年少女たった人々だ。今はもうみんなといっても、4、5人、90前後である。さすがNHKはすごい、こういう人を見つけてきて話を聞かせてもらえるんだ、と感心した。うじがわいた死体があっちこっちにころがっていたことや生きてる人間ーそれも我が子ーを見殺しにせねば自分が生きられない、という地獄の話をこれまでも読んでいたが、実際にそれを経験した人たちの肉声は初めて聞いたので、感激した。その最後の5分までは。最後である、若い女記者が、生き残ったおばあさんに何かを聞いたのだろうーその質問の部分は流れず、おばあさんが言った、「慰霊なんていやだね」たぶん、若い女は聞いたのだろう、慰霊に行きたいですか、みたいなことを。おばあさんは「慰霊はいやだ」で、口をつぐんだ。女記者がたたみかけた、「慰霊ってどういう意味でしょうか」横から、中年男の声で、同じ質問。 おばあさん、「ほんと、どういう意味かねえ」といってはぐらかして、そのままとなった。で、見ていた私は、本気で腹を立てていた。あっほ、しょうもない女記者にカメラマンやのう、慰霊の慰ってなぐさめる、だぞ。お前、このおばあさんが、あの地獄で殺された人々、それも自分の親兄弟を慰めに現地へ行きたいとでも思っているのか。この人の心、いや身体の底の底にあるのは、深い深い、いやされぬことのない悲しみと怒りなんだぞ、それをまあ、「慰霊に行きたいですか」って聞いたみたいだな。あっほ。。誰が行きたいもんか。それがわからんのやろなあ、お前らみたいに、ごちゃごちゃ空虚な言葉を並べたてて、その場をきれいに取り繕うことしか考えられないもんわ。真実は沈黙の中にあるんじゃ。「いやだ」という拒否がすべてを物語っている。それを読み取れず、読み取ろうともせず、慰霊ってどういう意味でしょうか、って二度も聞いて、お前のわかるレベルのちゃらちゃらした言葉で言わせようとするなんて。あっほもいいとこだ。で、当事者から答えが得られなかったもんだから、あほな若い女記者は、次のような自分のナレーションで番組を終えた、「答えの出ない問いに戦後75年おいかけられるようにして生きたどうのこう。。。」聞いたこっちはもっと腹が立ってきた。 おお、きれいごとの表現だなあ、お前らは、こういうのは得意で、こういう言葉しかわからんのだろうなあ。が、中身からっぽは丸見えである。お前ら、あのおばあさんが、慰霊はどういう意味、と考え、悩みながら75年生きたと思ってるのか。あの人たちは、死んだ人への慰霊ではなく、自分がなぜ今ここにまだ生きているのかを問いながら生きたはずである。息子を石の影で殺さねればならなかった母親の気持ちを想像し、なんで母親は自分を生き残らせてくれたんだろ、自分はなぜ今日まで生きているのか、を問い続けたはずである。そして、ジャングルの中で飢えて、疲れ切って死んでいった親兄弟に謝りながら戦後を生き続けてきたのである。その荷の重さを想像するとーお前らの、慰霊ってどういう意味でしょうか、なんて問いなり、追いかけられて生きた、なんていう若い人間が自分で考えた、自分が理解できるレベルのきれいごとの結論は、その軽さゆえに吐き気を催す。あの番組は、おばあさんの、「慰霊なんていやだ」という声で、終わらせるべきだったのである。それができないところに、あの国の教育が失敗したことを露呈している。教育の失敗といえば、もう一人のおじいさん、この人は、フィリピンで無事に生き延び、一度は日本へ帰ったが、またフィリピンに戻った人である。この人には、「日本人はすばらしいと思います。日本人としての誇りをもっています」と言わせて、番組を終えた。あっほ。。日本人やら日本がそんなにすばらしいのなら、なんでその人は日本から再びフィリピンへ戻ったの。それは流れなかった。聞いたのかどうか知らないけれど、作為的なものはありありだった。教育の失敗は、これだけ悲惨な戦いを民間人にもしいた戦前日本のありようを問おうとしないことである。あげくに、日本はすばらしい、という言葉で番組を終わらせるなんて。。ああ、気色悪〜〜〜〜(怒)と、NHKに書いてやろうかと思ったけれど、やめた。。(笑) めんどくさい。どうせもう日本は終わっているんだから。そういえば、今日、犬養毅の演説文を読んでいると、こういう箇所があった、「元来日本の外交には根本主義がたっておず、その日その日の出来心の外交をもって甘んじているから手が付けられぬ。」おお、日本よ、敗戦国になってよかったかも。外交の根本主義ができたではないか。アメリカにしっぽ振る犬以外には何にもなれぬ、が戦後日本の外交の根本主義である。。(悲)一方、アメリカのテレビドラマでは、ナガサキを破壊の意味で使っているとか何とか、またニュースが流れていた。アメリカ人にとって、ナガサキは特別な場所ではないらしい、という現実が、これまた日本人の気持ちを逆なでしているようだ。 しかし、インパール作戦といい、番組で見たフィリピンのジャングルへ逃避行した日本人家族の悲惨さを伝えようとする一方で、番組の最後は、悲惨を生き延びた人の「日本はすばらしい」という外交辞令だからね。自分をまっすぐに見据えることができず、ただただ被害者意識だけを肥大化させる人間、国って。。。やっぱり、「根本主義」がない???(笑)


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