|
2020/11/19(木)
身体と障害と病院と。。(悲)
|
|
|
やっと最後のテストが終わった。アメリカ時間真珠湾攻撃の日に行う手術のためのテストである。このあいだは胸のレントゲンやら血液検査やらをした。今日は、鼻の中にバクテリアがいるかどうかをチェックした。だいたいですなあ、クスリが嫌いで、かつ掃除も嫌いで、ほこりだらけの家に住んでいるけれど、人間は病原体に打ち勝つ強い体を作らねば、というコンセプトで生きてきた。そりゃ、鼻の中にもいるでしょう。いたって、別に悪さをするわけではないのである。それが、たまたま手術をするばっかりに、やいのやいの、と言われ、いたらまたクスリをのまねばならぬ。いややなあ。。(悲)眼やら歯の手術のときはこんなにテストを重ねるようなことはしなかった。今度のは、よっぽど大きいんだろうな、と思うと、よけいに怖くなってきた。問題は、バクテリアが血管に入ったときらしい。あああああ。このあいだまで膀胱炎で抗生物質を飲んでいた。やっと飲み終えたと思ったら、今度はより強力な抗生物質をのまなければならないかもしれぬ。。ああ、いやだなあ。どうか陰性でありますように。このコロナ禍で、手術は大丈夫なのか、と看護師さんに聞いてみた。大丈夫ですよ、とのこと。コロナ患者が手術室を使うとは思えず、手術室はあいてるかもしれないけれど。。看護婦さんたち、疲れてないかなあ、疲れから麻酔の量を間違えて、目覚められないみたいな事態がおきるかもしれぬ、とかいろいろ心配する。。あああああ。(悲)先日、Yのプールで、片足が太ももの真ん中からない人を見た。パラリンピックの選手が使うような金属棒の義足をつけていた。本物を初めて見た。申し訳なかったけど、じろじろ見てしまった。向こうもそんな目に慣れているのだろう。すたすた歩いて、昔泳いでいた大きなプールに向かって行った。あの人が片足を亡くした理由はわからないけれど、そりゃ、足を亡くした自分を情けなく、悔しく思うことは多々あるだろう。その気持ちを乗り切って、堂々と生きる。。そういえば、プールには超肥満の人も来た。あれは病気である。あんなに巨大に流れ回りきった体を見たのも初めてだったので、これまた申し訳なかったが、じろじろ見てしまった。プールでは、泳ぐのではなく、たぶん歩いて体を調製していたと思う。どんな体でも人は生き続けなければならない。その時が来るまで。今度は右足だけだけど、そのうち左足もせねばならぬ。そうやって体が、もってうまれたものからは遠く変わっていくのが怖く、哀しい。が、今、目が見えるのも高度な医療技術のおかげである。昔なら、もう視力を失っていたかもしれぬ。こうなったら信じて身をまかせるしかないなあ。自分の体が身体障碍者手帳をもらうような体になるかも、という状況になってくると、心の底からパラリンピックの選手たちへの興味と尊敬の念がわいてきた。かれらは、健常者のスポーツ選手たちが言うような、「みなさんに笑顔をお届けできるよう、がんばらせていただきたいと思います」みたいな、人に恩を売っているような、人のために仕事をしているような傲慢な語り口でものを言うのだろうか。嘘つけ、自分が勝ちたいだけのくせに、自分のエゴをきれいごとの上っ面な言葉にすり替えるな。かれらは、かれらの身体をもって、そんな小さく汚いことが言えるのだろうか。かれらの姿に言葉はいらない。本物に言葉は不要である。言葉で表せられないものだけが本物として残り、人に伝わる。足を太ももからきり落とさねばならない恐怖、悲嘆を思えば、腰に2本金属棒を入れるなんて大したことなしだ!!!がんばるぞ。。がんばらねば。先週末も病院へ行った。配偶者の緊急手術のためである。ERの二つ横の部屋はコロナ患者がいたのだと思う。重装備で看護師が部屋に入っていくのを見た。あの装備も本物を見るのは初めてだったので、じろじろ見てしまった。あの朝、ERの20余りの部屋はぜんぶ使用されていた。配偶者は、病院の部屋がないからとERの部屋で一晩を過ごし、手術中に、次の患者が部屋に入った。患者と病室の追いかけっこである。(悲)大丈夫なんだろうか、こんな調子で。。ああああああ。すべてうまくいきますように。。とりあえず今日のテスト結果が陰性でありますように。。
|
|
|