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2020/04/09(木)
コロナ考
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日本語テレビはほぼニュースしか見られなくなった。ニュースといえば、コロナ感染のことばかり。で、思った、日本らしいなあ、と(笑)外出を自粛して、人との接触を7割以上減らせ、8割減らしたらどうのこうの。アホちゃう。あの国の人たち、平時に、おかしな「させていただく」式ことなかれ・忖度主義の言葉使いをやってて、ここに至って、7割、8割と相変らず言葉遊びしているのである。で、解説がまたよかった。7割減らすというのは、10人友達がいたら、そのうち7人とは会わない、という意味です、8割とは8人、なんて言ってるではないか。アッホ。。笑ってしまった、友達がいない人間にしてみれば、ただただ人と会わぬ、で終わり。(笑)友達がいっぱいいる人にしてみれば、会ってもいい残り2人か3人を誰にしようか、とその選択に困っている???そういう玉虫色的センチメンタリズムが日本である。なぜ人に会うな、と言えないんだろう。さっぱりわからん。(笑)センチメンタリズムといえば、クルーズ船に乗っていた夫を亡くしたというおばさんの話には腹が立ってきた。最後がガラス越しだったんですよ、看護婦さんが彼の手をガラスにおいてくださって、私もガラス越に自分の手を重ねて、それが最後だったんですよ、愛している、来てるよ、と看護婦さんに耳元で言ってもらったら、彼は涙を流したみたいで、看護婦さんがティッシュで目元をふいてました、最後、彼の体温を感じることもできず、ああ、コロナがどんなに残酷か。。涙涙。。アッホ。何をぐたぐた、かっこつけて言ってるねん、こんな甘えた話、全国ニュースで流すことか??? 考えてみよ、2週間アジア周遊のクルーズ旅行なら、キャビンのレベルにもよるけれど、一人200万円ぐらいはだしたのでは。ふたりで、予算500万ぐらいの旅行に出かけた富裕層の夫婦が、ガラス越がどうのこうの。臭いのう。で、そのおばさんは自分も感染したけれど、回復しているのである。ガラス越しがどんなにつらかったか、愛してるよ、どうのこうのと言いたいなら、なんで私だけ戻ってきてしまったのかしら、いっしょに逝ってしまいたかった、ぐらい言ってみろ。(笑)コロナは事故と同じである。まさかこんなことになるなんて、とは、交通事故による死者も、急性心筋梗塞で道で倒れて終わりだった父も同じである。みんな、その日家を出たときは、まさかこんな姿になって帰ってくるなんて、と残された者は思うのである。それをまあ、コロナだからと恥ずかしげもなく。。げっげっげっ。。(笑)と一人そのセンチメンタリズムの臭さに顔をしかめていたら、その次のニュースが、アメリカの話。アメリカでは、ヒスパニックだとか黒人だとか社会的弱者の死亡が多い、というニュース。シカゴも例にあげられていた。黒人のおばさんが、私の娘はぎりぎりまで働いていた、私の腕の中で死んだ、と語った。母親の腕の中で死ぬことが許されているところと、ガラス越だったとぶうぶう言ってるおばさんがいるところとの違い。。ようわからん。(笑)そうでしょう、近所の人は、スーパーから配達してもらっているらしい。配達料が気にならない人は、スーパーにすら出かけず、人との接触を絶っているのである。長生きしてちょ。私は、一日1回、人の顔を見にスーパーに出かける。(笑)今のところ、「コロナコロナ」と悪態をつかれることもない、というか、私の顔を見たら黙って逃げていってくれるような人もいるのでありがたや。。(笑)カミュの「ペスト」が売れているらしい。神戸の実家の本だなにあるのはわかっている。高校生のとき読んだカミュはむずかしく、ようわからんかった。よく覚えているのは、「異邦人」の中の一節ーなんで人を殺したのか。太陽がまぶしかったから。生と死の不条理とはそういうものなんだ、と学んだ。コロナによる感染死も不条理そのものである。受け入れるしかないではないか。一人で死のうと決めている者としては、今は、不条理な事故死がベストのような気がしている。確かカミュは自動車事故で一人で死んだはずである。望んだ死の形だったのでは、と思ったりもする。それは父親も同じ。(悲)知っている人、それも家族、肉親の死は深く深く哀しい。ボーボワールが言った、死は暴力であると。必ず自らも襲われる暴力である。覚悟せねばならぬ。同じ孤独死でも、ごみ屋敷では絶対に死なないぞ、と。(笑悲) 「覚悟」でまた思い出したことがある、あの、しょっちゅうテレビに出てくる政府お抱えの専門家のおっさん、アナウンサーに、感染拡大防止のためにどうすればいいでしょうか、と聞かれると、出したフリップに書いてあった言葉が「覚悟」である。アッホ。。そんな精神論を持ち出すのが専門家の仕事なの。。政府お抱えの仕事をキープするには、専門家としての自らの言葉をはっきり出せないんだろうなあ。どこが「緊急事態」やねん。いつもと同じやん。(笑)
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