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2020/08/08(土)
ドラマ想
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このごろ、外に出ず、人に会わず、人としゃべらずの毎日だから、人間模様は、日本のテレビドラマだけを通じて知る日々である。で、このあいだ警察ドラマを見て、ああ、女でよかったと思った。(笑)犯人の男は、小さいときから父親に誤解された上で怒鳴られる経験を重ねた。父親に憎しみに近い気持ちを抱いていた。で、おんなじことを勤め先の上司にもやられて、昔の記憶とともに、その上司を殺してしまう、という筋書きである。で、殺したあと、その勢いで、実家に戻って、父親も殺してしまおうと思ったが、父親はすでに他界、実家は空き家になってしまっていた。そのとき、その犯人が言うのである、一度も謝ってくれなかった、謝りもせずに死んでしまいやがって。。みたいに。へえ、とびっくりした。男の衝動とはこういうものなら、私は女でよかった、というわけである。(笑)というのも、私の親も絶対に謝らなかった。誤解とわかっても、謝らなかった。母親なんか、私の指輪を目の前で壊しても、謝らなかった。あ、こわれた〜〜とそれだけだった。めちゃ腹が立ったが、私は何も言わなかった。親とは理不尽なもの、と私は身体に刻みつけて成長した。おかげで、反体制・反権力の今の私がいる。(笑)たぶん、こういう感覚は、私が最後の世代なんだろうなあ、と思いつつ、いやいや、ドラマになるぐらいだから、やっぱりまだいるんだろう、と考えて、あれ、もしかして私が殺される親の世代なんだあ、と気づいた。(笑)そうでしょ、今のテレビに出てくる若い親たちは、子供のいい”お友達”みたいで、。。。ちゃん、だよねえ、みたいな言葉遣いで、気もち悪い、気もち悪い。。(笑)あの裏返しが静かに進行する虐待。。。いつの時代も、すべては家庭から、である。家庭が人生を決めるといってもいいぐらいである。親と子ー哀しいよねえ。。やっとこのごろ、小説もテレビドラマも、人間を描くものなんだ、と理解できるようになった。退職生活は小説に挑戦?(笑)誰にでも、私小説はかならず1本は書けるでしょう。誤解された、謝ってくれなかったで、人を殺してたら、私は親やら教師やら、そりゃもう何人も殺さなあかんなあ。。鬼女の私小説?(笑)
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