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2006/06/20(火)
鍼治療..
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昨夜、彼が仕事に出かけた..元気は、玄関へもベランダへも来なかった..初めての出来事だった。
「パパが、お仕事に出かけるよ」と、何度も呼んだが動こうとしなかった..布団の上でサヨナラしていた。 彼は「呼ばなくて良いから、そのままにしておいて」と言って、私の頭を撫でてから出かけて行ったが、 その顔は寂しそうだった..元気が我が家に来てから、ずっと続いている習慣が無くなってしまった。 私1人で、ベランダから見送った..腕の中に元気がいない..軽くて楽だけど、心はずっしり重かった。
今日は、鍼治療の日..玄関のチャイムが鳴っても、迎えに出なかったので、先生も心配そうだった。 先生の顔を見て、布団の上で嬉しそうに尻尾を振っていた..顔がとっても嬉しそうだった。 左後ろ足の足首は、骨折はしていないが骨の空洞化が進んでいるとの事..足裏のマッサージを施す。 歩かないと、血流が悪くなり浮腫が酷くなる..歩かない時は、足裏のマッサージを施すようにとの事。 右後ろ足の状態を確認して貰った..膝のお皿は正常にはまっているが、疲労が蓄積しているとの事。 左後ろ足を庇う為に、どうしても右後ろ足に負担がかかってしまう..マッサージを施すようにとの事。 背骨や腰の骨は、さほどずれていない..マッサージと整体を施してくれた..気の流れも良好との事。
左後ろ足の腫れた部分が、破裂する事がないか尋ねてみた..それは、あり得るとの回答だった。 先生がインターンだった頃、破裂して腐りウジが湧いてしまった犬を治療した事があったそうだ。 外犬だった為、傷口にバイ菌が入り化膿してしまった..結局飼い主は、安楽死の道を選んだそうだ。 抗ガン剤治療を途中で止めてしまった場合も、癌細胞の増殖が進み破裂の危険性が増えるそうだ.. 今のまま、漢方薬の服用と鍼治療を続けていれば、何とか破裂を防ぐ事が出来るだろうと言う事だった。
断脚の事..6歳までの犬には、積極的な方法として断脚を薦めるが、それ以上の犬には薦めない。 足が無くなった事で、本人の体力、気力、生きようとする力が無くなってしまう可能性が高くなる.. 足を切断する際に、傷ついた血管や組織から、ガン細胞が体中に回ってしまう危険性があるとの事。 延命処置にはほど遠く、かえって命を縮めてしまう..今のまま、穏やかに余生を過ごさせて下さい。 こう言う回答だった..足が無くなった事で、飼い主の私も一緒に落ち込んでしまうでしょうと言われた。
先生を送りがてら、お散歩へ出かけた..廊下で立つのも嫌がった..臆病になっていると言われた。 外に出てオシッコをしたら、一歩も動こうとしない..仕方がないので、駐車場まで抱いて行った。 カートに乗せても座ろうとしない..立ったまま、近くのコンビニまで先生を送って、遊歩道へ向かった。 遊歩道で下ろしたが、二歩進んでは立ち止まり..それの繰り返しだった..ちっとも先へ進まない。 顔が泣きそうになっていた..可哀想になってしまい、カートに乗せていつものベンチへ向かった。 ベンチまでくれば、美味しいお菓子が貰えると分かっているので、顔がすっかり上機嫌になっていた。
鍼治療を受ける時、全く逃げようとしなかった..鍼を刺してから数秒で、心地よく眠ってしまった。
「ウンチする時にお尻が丸くなりません」 「今日は、とっても心地良かった」
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