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2008/11/16 二十六回目の月命日
2008/10/16 二十五回目の月命日..
2008/09/16 三回忌..
2008/08/16 二十三回目の月命日
2008/07/24 誕生日♪

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2006/10/31(火) SOS..
昨夜は、久し振りに星が見えた..一人、窓辺に座って星に話しかけた..空しかった..寂しかった..

星におやすみを言って、布団に入ったが、咳が酷くて眠れなかった..厄介な風邪を引いてしまった。
朝方、咳がもっと酷くなった..咳が止まらず、眠ろうとしても眠れない..もしかして、気管支炎?
ボーッとしたまま、いつもの掃除とお花の手入れ..昼食を作る気力も無し..体力も限界に近づいた?

コナママさんにSOS発信..ちょうど、我が家へ来ようと思っていたと..お昼と薬を買って来て貰った。
誕生日のお祝いにと、ケーキを頂いた..元気には、ショートケーキをお供えした..良かったね、元気!
コナちゃんは、相変わらずの暴れん坊+破壊王..ワンコのダンベルは穴だらけ、隠した物も狙っている。
コナちゃんに「元気はどこ?」と聞いてみた..クンクン泣きながら、元気がいた部屋の前に飛んで行った。
ドアを開けてあげると、元気の祭壇の前に座り、元気の写真をじっと見つめていた..忘れてないんだね。

コナママさんが来る前に、ベランダでたたずんでいた..目の前には、マーキングしていた電信柱が..
我が家の前は、元気の縄張りだらけ..こっちでオシッコ、あっちでウンP..いつも場所が決まっていた。
ボーッと見ていたら、そこに元気がいるような気がした..片足を高々と上げてマーキングする姿が見えた。
元気は縄張り意識の強い犬だった..去勢しても変わらなかった..高々と足を上げる姿が好きだった。

もの悲しく時が過ぎる..ベランダで、背中に息づかいを感じて後ろを振り向いても、最愛の者いず..


    「コナママさんに頂いたお祝いのケーキ」         「暴れん坊防止、必殺羽交い締め」

2006/10/30(月) 外出..
今日は、何だかポカポカ陽気..体調はあまり良くなかったが、ペットショップへ出かける事にした。

外に出たのは、実に7日振り..遊歩道とカフェにへ行って以来、心が前に進まなくなってしまった..
遊歩道へ行った事はあまりにも早すぎた..病気との闘いの日々の中で、元気との憩いの場所だった..
遊歩道の思い出は、楽しかった事ばかり..私はお散歩仲間と会話を交わし、元気はワンコ達と遊んだ
見ず知らずの人達が、元気と私を励ましてくれた..元気の頭を撫でながら「頑張って生きるんだよ」..
そんな事を言ってくれる人もいた..「元気君、元気そうで良かった」と、必ず声をかけてくれる人もいた。
寒い時は、販売機で買ったポタージュスープを分け合って飲んだ..いつも販売機の前で催促されたっけ
大好きな「マックちゃん」を見つけると、不自由な足を引きずりながらも、全力疾走で挨拶に行っていた。
「マックちゃん」のママは、元気と接しながら時には涙を浮かべていた..「頑張ってよ..頑張ってよ」と..
楽しかった思い出のある場所ほど、行くのが辛い..自分の思いを押し殺してまで行くべきではなかった。

突然、子犬が見たくなった..彼は、「行っても大丈夫?」と心配してくれた..私も少し不安だった。
コナママさんに教えて貰ったショップに着いた..真っ先に子犬が閉じこめられているケージの前へ..
いつも思う..こんな所に閉じこめられて、大勢の人の目にさらされて、一生トラウマとして残るだろうな。
若い頃、自分が交配した犬をショップに引き取って貰った事がある..そのずさんな管理で命を落とした。
そのショップは、先々代の犬を購入した店だった..その当時、マスコミ等でも取り上げられた店だった。
だから信用して、子犬を託した..引き渡した時の面影もなく、ガリガリに痩せて、私の元へ帰って来た。
そして、その翌日治療のかいもなく死んでしまった..だから、今でもショップの事は信用出来ない..

人なつこくて、頭の良さそうなアメリカンコッカーがいた..Kaznさんちの「アリスちゃん」を思いだした。
こんな犬なら、楽しく暮らせるだろうなと言う気がした..でも、私の心が求めているのはキャバリアだ..
トライのキャバリアがいた..小さいのに足が長くて胴が長かった..求めているキャバの姿ではなかった。
もう一度、アメリカンコッカーの所へ..顔も可愛いし、被毛の色も素敵だった..でも、キャバではない。
元気にあげるお菓子と、缶詰のフードを買ってレジへ..元気がいないのにポイントカードを作った..
「先日、亡くなったんです..だから、何もいない所に○ですね」と言ったら、店員さんの顔が曇った。

ペットシッョプへ向かう前に、いつもの珈琲シッョプへ..車の中で待ちながら、元気の姿を探していた。
6月の暑い日、特別に入れてくれた店内で、コナママさんとアイスコーヒーを飲んだ..それが最後だった。
その先にある、お散歩の帰りに必ず寄っていた、煙草の販売機の前を通った時、涙があふれて来た..
涙が止まらなくなった..車が、そのまま直進して行った..「駄目〜○本堂の前を通りたくない」..
最後の最後のお散歩へ行った時に、○本堂へ寄って買い物をした..その時の元気の顔が浮かんだ。
彼は、○本堂の手前で、慌ててUターンをしてくれた..こんな私に付き合っていたら、疲れちゃうだろうな

買い物から帰って来たら、熱が上がっていた..彼のお弁当を作ってあげられなかった..ごめんね..


    「去年の10月30日 思い出のベンチで」           「ショップ&カフェのお菓子」

2006/10/29(日) 誕生日..
最近、星が見えない..日中、お天気が良くても、夜になると雲がかかる..星におやすみを言いたい。

昨日の夕方、コロンママさんの友人「ごはんママさん」から、お花が贈られてきた..私は面識がない。
贈られてきたお花と、メッセージを前にして、どうしてこんなに優しくしてくれるのだろう..そう思った。
コロンママさんにメールを送ると、「みんな日記を読んで、心配したり悩んだり悲しんだりしてたんだよ」
「だから、今元気ちゃんのいない寂しさも、みんな分かっているんだよ..だから大丈夫一人じゃないよ」
「みんなの優しい気持ちが、お花になったり、お菓子になったり、会話になったりして届くんだよ」と..
そう..元気が病気になってからも、いなくなってからも、多くの人達の優しさに包まれていた事だろうか..
私の日記を読んでいてくれた方々、元気がいなくなっても読んでくれている方々の優しさに感謝します。

午前中、なおたさんから「お誕生日おめでとう♪」の、お花が届いた..気を遣い過ぎだと思うんだけど..
なおたさんの気持ちが嬉しかった..そのお花に、なおたさんの優しい気持ちがギューと詰まっている。
元気のお骨の横に置きながら、「これは、ママに来たお花だからね..でも、ここに飾ってあげるね」..
そんな事を呟いていた..写真の中の元気は、今日も私に微笑みかける..「お誕生日、おめでとう」と

今日は、彼が昼食を作ってくれた..一緒に買い物へ行こうと思っていたが、体調が悪いので断念した。
予定通り、パステルのなめらかプリン、モスチキン、予定外のパステルプリンケーキを買って来てくれた..
美味しそうに食べている姿を思い浮かべながら、祭壇にプリン&モスチキン&プリンケーキをお供えした..
夕食は、ちょっと豪華にお寿司を取った..そして、「おめでとう」の言葉もないまま、もくもくと食べ続けた。

夕食後、二人で窓辺に座り、元気の思い出話を..具合が悪い時は、つきっきりで看病してくれたっけ
布団に寝ていると、普段は来ない肩の上に首を乗せて、そこから動かず心配そうに顔を覗き込んで来た
それを、2日でも3日でも続けてくれた..飼い主思いの優しいワンコだった..そんな話をしていた..

ごはんママさん、なおたさん..そして、掲示板にメッセージをくれた皆さん..ありがとうございました。


 「去年の10月29日 遠吠え中」 「美味しい物が一杯」 「ごはんママさんのお花」 「なおたさんのお花」

2006/10/28(土) 写真..
昨夜は、夕食を食べた後、何も掛けずにホットカーペットの上で眠ってしまった..風邪を引いてるのに..

今日は、朝からうつ状態..青い空が、太陽がわずらわしい..近所の子供達の声が、うっとうしい..
ぼーっとした頭で、元気に新しいお水と朝ご飯をあげ、カーペットのゴロゴロ掃除と、お花の手入れ..
洗濯が終われば、後は何もする事がない..いや、する事はたくさんあるけれど、気持ちが全く乗らない。

部屋のどこにいても、元気の面影が..元気が使っていた小さなソファーに腰をかけ、部屋を見渡した..
壁に掛けてある写真、小さな額に入った写真、最後のお出かけの写真、8月でめくらくなったカレンダー
7月でめくらなくなった365日カレンダー、若くて元気だった頃の写真、そして逝ってしまう3日前の写真..
ベランダにいても、トイレにいても、お風呂場にいても、台所にいても..元気の面影がついて来る..

パソコンの写真を整理していた..元気が頑張って生きて来た証を、アルバムに残そうと..そう思った。
元気一杯だった元気、カート上の元気、腫れた足を精一杯動かして歩いていた元気、寝たきりの元気
それらの写真を見ていたら、涙が止めどなく溢れて来た..あんなに、健気に頑張って生きていたのに、
命を救ってあげられなかった..私がして来た事は、一体何だったのだろう..何もしてあげられなかった。
初期に、医者を替えていれば、もっと真剣に医者を捜していれば、元気の命は救えたかもしれない..
生きたいと願う命を救えなかった愚かな飼い主の元で、元気は本当に幸せだったのだろうか.....?

明日は、私の○○歳の誕生日..元気がいない誕生日..なめらかプリンとモスチキン買ってこようね。


      「去年の10月28日 ふて寝中」            「去年の10月28日 ちょっと変な顔」

2006/10/27(金) 助っ人来る..
昨夜は、食事を作る気力もなく、そのまま寝ようかと思っていた..その時、玄関のチャイムが鳴った。

ドアを開けると、以前勤めていた会社の同僚(男)が立っていた..彼宛に届いた薬を取りに来たのだ。
真っ先に、元気にお線香をあげてくれた..「何で死んじゃったんだろうね..あんなに元気印だったのに」
彼は、元気が元気な頃を知っている..パパの仕事が早く終わった時は、一緒に会社へ迎えに来ていた
会社へ来ると、一人々に愛想を振りまいて、可愛がってもらっていた..会社の番犬ゴンとも仲良しだった
元気は、誰にでも好かれるワンコだった..元気が嫌いな人間でさえ、元気の事を可愛がってくれた..
仕事を終えて帰る道..元気とパパが一緒だと疲れを忘れた..元気も、二人が一緒だと楽しそうだった

私の具合が悪いのが分かると、「ちょうど、夕食を作ったところだから、戻って持って来てあげるよ」と..
素直に彼の言葉に甘える事にした..彼は意外と料理が上手なのだ..会社でもお昼を作ってくれた。
しばらく待っていると、サバの味噌煮込み、卵焼き、ごはん、おみそ汁をタッパに入れて運んで来てくれた。
「外に出なくちゃ駄目だよ..そして、早く元気になれよ..四十九日には、お線香をあげに来るから」
そう言って帰って行った..彼の優しい気持ちが嬉しかった..彼の作ってくれた夕食を有り難く頂いた。

「今日は、帰りが遅くなるよ」と言っていたが、私の具合が悪いので、すっ飛んで帰って来てくれた。
彼は、元気が大好きだった「豆パン」を買って来てくれた..食欲が落ちて来た頃、試しに与えてみたら、
美味しそうに、ムシャムシャと食べてくれた..食べてくれるなら、何をあげても良いと言われていた。
食べないよりも、食べてくれれば、それで良かった..でも、最後の頃は、このパンさえ食べなくなった..
食いしん坊だった元気が、大好きな物さえ口にしなくなった..もう、死期が近いと感じた..悲しかった。

昨夜、元気のお布団を広げて眠った..「貸してね」と断ったのに、腰とお尻に痛みが走った..怒った?


      「軽井沢で購入したキャバグッズ」          「チロルとコロンママさんからの頂き物」

2006/10/26(木) スリー.ワンコ
昨夜は、ルークママさんが帰った後、何もせずに眠ってしまった..何だか、とても体がだるかった..

今朝は、遅い目覚め..くしゃみは出るし、喉はヒリヒリ痛いし、何だか熱もあるような気がしてた。
どうやら、風邪がぶり返したようだ..と言うより、治ってなかった..一人ポッチで寝込むなんて嫌だな。
彼が帰って来るまで、気力を振り絞って頑張らなくちゃ..とは言っても、熱に弱いから大丈夫かな?..

午前中、コナママさんと、ももママさんが遊びに来てくれた..勿論、コナちゃんとももちゃんも一緒だ。
コナママさんから、箱根旅行のお土産を頂き、その時の写真も見せてもらった..コナちゃん楽しそうだった
ももママさんから、クッション制作用の元気の写真を選んでと言われたが、写真が多すぎて選びきれない。
何とか、お気に入りの写真を見つけなくちゃ..可愛い写真が良いかな?それとも、お澄ました写真かな
ももママさんが、ポンポリースに頼んでくれている、元気の写真入りトートバックがもうすぐ出来るそうだ。
待ち遠しいなぁ〜どっちの写真を使ったのかな..出来上がっても、勿体なくて使えないかもしれない..

ももママさんは、仕事があるので途中で帰った..入れ替わりに、仕事を終えたルークママさんが〜
久し振りに3人が揃ったので、ランチの出前を取る事にした..協議の結果、お寿司を取る事に決定!
暴れん坊のコナちゃんを、一人が見張り番をして交代でお昼を食べた..久し振りの楽しい昼食だった。

昼食後、先日行った「元気の弔い旅行」のビデオ鑑賞..美しい風景、楽しそうに走るルーク君の姿..
タボスの丘に、元気とコロンちゃんの被毛を埋める場面が..私の前では泣かなかった娘の涙ぐむ姿が..
小さい時から、私の前で涙を流す事を我慢して来た..泣きたいなら泣けば良いのに涙を流さなかった。
その娘が涙をぬぐっていた..親の私が泣き虫だから、我慢していたんだろう..ごめんね、こんな親で..

クウカイママさんから、お花が届いた..元気へのお花だと思っていたら、私の誕生日のお祝いだった。
良く見たら、私宛のメッセージが添えられていた..「ちょっと早いけど、お誕生日おめでとう」と..
クウカイママさん、綺麗な花束を贈ってくれてありがとう..寂しい誕生日が、素敵な誕生日になります。

現在の体温、37.5分..顔が火照り、喉も痛み、ぼーっとしている..一人分の食事を作る気力もない。


     「クウカイママさんから頂いたお花」             「女3人のランチタイム」

2006/10/25(水) 久し振り..
今朝は、雨が止んでいて、久し振りの青空が広がって来た..もしかして、なおたさんは雨女なのかな?

今日は、彼の帰りが早かった..昨夜、私が落ち込んでいたので、「大丈夫かい」と聞いて来た..
彼も、寂しいだろうな..帰って来ても、迎える元気がいない..布団の上で尻尾を振っていた姿がない。
窓辺に並んで煙草を吸いながら「私の誕生日のお祝いはしなくて良いから、元気がいないのに祝えない」
「そうだね..一緒にケーキも食べられないし、祝う気分になれないね..なめらかプリンを買って来ようか」
「大好きだったのに、食べさせてあげるのを忘れちゃったね..もっと早く気がつけば良かったね」..
「なめらかプリンと、モスチキンを買って来ようね..それで良いよね」..それが良いねぇ〜元気!

朝ご飯を食べた後、銀行や支払いに回ってくれた..一睡もしてないのに、単車を飛ばして行ってくれた
私の役目だったのに、もう何ヶ月も銀行や支払いに行ってない..本当に何の役にも立っていない..
お花が枯れて寂しくなって来たので、以前買っていた花屋さんへ行って貰った..彼が抱えて来た花は、
予算をはるかに上回るような、アレンジメントだった..花屋のご主人が、おまけをしてくれたみたいだ。
お陰で、元気の周りが華やかになった..お金が許す限りは、せめて花だけは絶やさないでいたい..

楽しかった後には、寂しさが残る..ぎゅうちゃんの歩く音が聞こえない..元気の爪の音が懐かしい..


     「チーズママさんから頂いたお花」         「花屋のご主人の気持ちが一杯のアレンジ」

2006/10/24(火) ありがとう..またね〜
今朝は雨..ぎゅうちゃんのオシッコタイムは、私が眠っている早朝に、ルークママさんが付き合ってくれた。

どうやら、なおたさんがお土産に持って来てくれた風邪が移ったようで、具合が悪くて起きられなかった。
どうにか8時過ぎに、のそのそ起きたが、口を利く元気がなかった..それでなくても朝は機嫌が悪い。
なおたさんには悪いなと思ったが、いつもの自分を変えられなかった..こんな私を許してくれるかな?

我が家に滞在していた3日間で、ぎゅうちゃんをおデブにしてしまった..抱き上げたら重くなっていた..
食べられなくなってしまった元気を見ていたので、「食べられるうちが花、食べられなくなったら終わり」
そんな事を言いながら、ぎゅうちゃんが欲しがる物を与え続けていた..元気の前に置いてある物を..
ワンコには、満腹感がない..いくら与えても、満腹感を感じないが、それは健康なワンコに言える事..

元気は8月の中旬位から、自分でご飯を食べなくなってしまった..一口一口、スプーンで与えていた。
しかも、強引に口を開けて食べさせていた..「食べたくないよ、いらないよ」と、口を開けなかった..
強引にやり過ぎて、吐いてしまう事もあった..でも、食べさせなければ、命の炎が消えてしまう..
大好きだったお菓子も、底なしには食べなくなった..途中で「もういらない」..そんな姿が悲しかった。
だから、健康なワンコには食べて貰いたい..ちょっと位太っていたって良いじゃない..まん丸は可愛い!
足腰に負担が来ない、内臓に負担が来ない程度なら、ダイエットなんてする必要はないと思っている。
食べられなくなった姿を見た事がある人なら私の気持ちが分かるだろう..食べられなくなったら終わりだ。

10時過ぎに、ルークママさんと一緒になおたさんを見送った..教えた道へ行かなかったので心配したが、
14時過ぎに、静岡へ着いたと連絡が来た..心配していた道も、環8の渋滞にも巻き込まれなかった。
帰り道..それまで降っていた雨も止み、スムーズに走れたとの事..やっぱり、元気が守ってくれたのかな

また、一人ポッチの夜..雨音がやけに寂しい..抱きしめるワンコもいなけりゃ、暖かい家庭もない..
雨に濡れたベランダを見つめ、こんな日にも不自由な足を引きずって、オシッコやウンPをしていたっけ..
そんな事を思い出したら、涙が溢れて来た..真っ暗な部屋で、携帯画面の元気の写真を撫でていた。
僅かに残っている動画の元気を見ながら、「ママ、寂しいよ〜元気を触りたいよ〜抱きしめたいよ〜」..
動画の最後に、元気良く吠える声が..「ワン!」..どうして、もっと残しておかなかったんだろう..
12月15日 航空公園で元気に走る姿..6月1日 鮎沢Pで走る姿..7月6日 ゼブラで懸命に歩く姿..
これしか、残っていない..ラジカメのメモリースティックに、闘病記録を動画で残しておけば良かった..

なおたさん、会いに来てくれてありがとう〜可愛いぎゅうちゃんと、あったかいとーちゃんを大切にしてね!


    「ぎゅうちゃんとルーク君の仲は微妙」          「ぎゅうちゃん、元気を忘れないでね」

2006/10/23(月) 最後のカフェへ..
今日は、あいにくの雨..そんな雨の中を、チーズママさんご一家が、元気と私達に会いに来てくれた。

チーズママさんは、9月13日..元気が逝ってしまう3日前にも来てくれた..その時も、雨が降っていた。
布団に近づくチーズ君を威嚇したり、チーズ君と争いながらお菓子を食べていた..まだまだ、元気だった
まさか、その3日後に逝ってしまうなんて、誰もが、思っていなかった..本当に急に逝ってしまった..
だから、思いが深いのかもしれない..諦めきれない気持ちが、心を占めているのかもしれない..

私が案内出来るカフェへ行く事にした..元気と最後に行った蕨市にあるカフェ..「Aitor Cafe」..
他のカフェには、思い出が多すぎて、まだ行きたくなかった..このカフェなら、冷静に行ける気がした。
17号線を2台で連んで、蕨市まで向かった..戸田橋の上で事故渋滞..軽トラと大型の事故だった。
軽トラの荷台の枠が散乱して、逆向きになっていた..どうして、橋の上で事故なんか起こすのだろう..

「Aitor Cafe」に着いた..「こちらへどうぞ」と、案内されたテーブルが、偶然同じテーブルだった..
そして、私が座った場所も同じだった..違うのは、彼が座った場所と、カートに乗った元気がいない事
寂しかった..数ヶ月前は、パパが一緒だったので嬉しそうな顔をして、カートに乗っていた元気がいない
パンプキンプリンを、美味しそうに食べていた..全部平らげて、「おかわり頂戴よ〜」って顔をしていた。
だから、今日もパンプキンプリンを頼んだ..もう、食べる事は出来ないけど、それでも頼んでしまった。

あの日は、偶然ルビィーママさんや、ちゃろパパさんと会う事が出来た..それが、最後の再会となった..
カフェ嫌いの彼が、一緒に来たのも不思議だった..いつもなら、「ボクは行かない」と言う人だったのに..
口数は少ないけれど、ルビィーママさん達の輪の中に入ってくれた..その間も、元気はご機嫌だった。
近場のカフェへには、一緒に来た事がなかったので、「この人がボクのパパです〜」なんて顔をしていた。
今日も、夕方から仕事なので、仮眠しなくちゃいけないのに、何も言わず私達に付き合ってくれた..

チーズ君は、ぎゅうちゃんと久し振りの再会..伊豆の旅行の時は、ぎゅうちゃんばかり追いかけていた。
今日も、ぎゅうちゃんと会って、テンションが上がり放しだった..きゅうちゃんは、腰が引けていたけど..
若くて元気なワンコ達を見ていると、とても羨ましい..はつらつと元気良く動き回っている..
元気にも、こんな時があったけれど、今の私の脳裏に残っているのは、病気と懸命に闘っていた元気の姿
若くて元気な頃の元気は、頭の片隅に行ってしまった..いつか元気な時の元気が蘇って来るのだろうか

今朝、一週間早いバースディケーキを頂いた..歳を取るのはめでたくないが、やっぱり嬉しかった。
いつも、元気に言い聞かせていた..パパとママの誕生日まで頑張ろうね..一緒にケーキを食べようね。
そう言っていたのに..誕生日を一緒にお祝い出来ない..10年間、一緒にケーキを食べていたのに..
だから、今年はお祝いをしない事に決めていた..彼の誕生日も忘れていた..元気に怒られるかな?

チーズママさん、チーズパパさん、ニコちゃん、チーズ君..元気に会いに来てくれてありがとうございました。


「ケーキは誰のかな?」 「一週間早いバースディケーキ」 「思い出のパンプキンプリン」 「元気を囲んで」

2006/10/22(日) ごめんね..
やっぱり、遊歩道へは行くべきではなかった..行く時期が早すぎた..心の整理などついていない..

朝から、うつ状態が始まってしまった..なおたさんをどこかへ連れて行こうと思っていたのに..
せっかく来てくれたのに..と思っても、心が前に進まない..私の暗い顔を見に来た訳じゃない..
そう思っても、外に出たくないと言う気持ちの方が強くて、なおたさんの事より自分を優先してしまった。
ショパンが聴きたくなった..一人きりの時にしか聴かないのに、みんな一緒に暗くなってしまった。

サティへ行きたいと言うのに、「日曜日のサティなんか、死んでも行きたくない」と、答えてしまった..
結局、彼と一緒にサティへ出かけて行った..私は、ぎゅうちゃんと一緒に引きこもりを決め込んだ..
ぎゅうちゃんは、なおたさんの帰りを大人しく待っていた..元気も玄関で、彼の帰りを待っていたっけ..
ぎゅうちゃんの姿に、元気の姿を重ねていた..熊さんの敷物の上で、パパの帰りを待つ元気の姿を..
元気がいなくなっても、パパを待っている姿を忘れたくないから、熊さんの敷物はそこに置いたまま..

ワン友さんに、「周りに一杯心配してくれる人がいるのに、泣いてばかりじゃ悲しい思い出ばかりになるよ
思い出は、そうそうそうだっね、微笑みながら思い出してあげないと..悲しいばかりの思い出じゃないよ
思い出の中の元気ちゃんは、ママ楽しかったね〜!ママ一緒にいられて良かったね〜!って..
だから、頑張った顔や、笑った顔の元気ちゃんが浮かんで来るんだよ..それに答えてあげなきゃね!
元気ちゃんは、ママの胸の中から消えやしないんだから」..自分も同じ身なのに..ありがとうママさん。

ルークママさんが、土鍋一杯のおでんを持って来てくれた..旦那さん手作りのおでんを美味しく頂いた。


    「玄関で、なおたさんを待っています」           「ルーク君の上に馬乗り状態」

2006/10/21(土) なおたさん&ぎゅうちゃん
今日は静岡から、なおたさん&ぎゅうちゃんが、元気に会いに来てくれる..ついでに、私にもね..

3泊4日のお泊まりで..遠くから、車を飛ばして来てくれる..都内を走るのも初めてのなおたさん..
こんなに人に愛されて、元気は本当に幸せだ..お空の上から、なおたさん&ぎゅうちゃんを守ってね。
もしかしたら、なおたさんの車に乗って、守ってるかもしれないな..私達の命を守ってくれたように..

8時半に、「今から、東名に乗るね」と連絡があってから3時間後、待ち合わせの場所に着いたと..
「いや〜早いね」..予想より、到着が早かったので、急いで支度をして、待ち合わせ場所へ向かった。
その場所は、近くのコンビニ..勤めている頃、毎日のように通ったお店、元気もカートに乗せて行った..
そのコンビニまで行く道は、かつては私の通勤路..そして、元気が元気だった頃のお散歩道だった..
途中の大きなツツジの木、大好きな草を食べていた場所、触れたくない記憶が次々と蘇って来た..
懐かしさもこみ上げて来たが、本当は足を踏み入れたくなかった場所..そこに、ぎゅうちゃんの姿が〜
窓の開いた車の中のぎゅうゃんに、「ぎゅうちゃん、久し振り」と言うと、顔を出して挨拶をしてくれた。
私の事を、ちゃんと覚えていてくれたんだ..きっと、元気の事も覚えている..でもね、もういないんだよ。

我が家へ行く途中で、ルークママさん宅へ挨拶に寄った..ルークママさんは、風邪で具合が悪かった。
ルークママさんと挨拶を交わしている間、ぎゅうちゃんは坂の上にある我が家の方向を見つめていた。
挨拶が終わると、私達を引っ張って勝手に坂を上がりだした..そして、我が家の前でピタッと止まった。
初めて来た我が家..どうして、ここが私の家だと分かったのだろうか..ワンコは、不思議が一杯だ!

夕方、ルーク君を預かって、お散歩へ連れて行った..最初は振り返っていたが、後はスムーズだった。
元気とのお散歩コースだった遊歩道へ向かった..元気が死んでから、足を踏み入れた事がなかった。
冷静な気持ちで歩く自信がなかった..遊歩道の入口で、気持ちが尻込みしていた..行きたくない..
この場所で、元気に縄張り点検の意志を聞いていた..カートの上で、お座りをしている元気が見えた。
「ママ〜縄張り点検して来て」と、言われてる気がした..元気がマーキングしていた道を歩き出した。

ぎゅうちゃんが、どうしても歩かない場所があった..そうだ、ここは元気がお友達と座っていたんだ。
お散歩の途中で、クッキーを食べていたお休み処に着いた..カートの上でニコニコしてる元気がいた。
この場所へ来てカートを止めると、当然のように「クッキー食べようよ〜」って...そんな場所だった。
ベンチの方に目をやると、元気が大好きだった「ジョン君」のママが座っていた..久し振りの再会だった。
ここのベンチで、いつも一服していた..のんびりと、カートの上の元気と話をしたり、ボーッとしたり..
ワンコ達が通り過ぎるのを見ていたり、お散歩途中の方々と話をしたり、そんな大切な場所だった..

そのベンチに座り、「ジョン君」のママと会話を交わし、煙草を吸い始めたら、突然涙がこぼれて来た..
溢れる涙が止まらない..ジョン君のママが、「良くここまで来られたよ..涙が出るのは仕方がないよ」と
そこへ、お散歩の集団が通りかかった..ジョン君のママは、そっと私を隠すように、前に立ってくれた。
ジョン君のママの優しさに、涙が止まらなくなった..みんな、どうしてこんなに優しくしてくれるのだろう..

遊歩道入口の写真に、紫色の光が..鍼の最中の赤、北軽井沢の青、そして紫..何を意味するの?


  「元気のお骨の前で」 「遊歩道入口」 「元気とのお休み処」 「元気のお気に入りのベンチで」

2006/10/20(金) 城北公園へ..
昨夜は、とても寝苦しかった..胸が苦しくて、眠いのに眠れない..元気が、そこにいるような気がした。

空気清浄器が、大きな音を立てていた..煙草も吸っていなかったし、お線香もあげていなかった..
それなのに、大きな音は止まなかった..そして、益々胸が苦しくなって来た..「元気、寝かせてくれ〜」
そう叫んだら、空気清浄器の音が静かになった..そして、胸の苦しさからも解放されて眠りにつけた..
ところが、朝の目覚めと同時に、元気が逝ってしまう前の日から、その日までの映像が目の前に現れた。
私の意志とは関係なしに、涙が溢れて来た..朝から、泣いていた..元気が、怒っているのだろうか?

今日は、ルークママさん、ルーク君と、城北公園のドックランへ出かけた..外へ出たのは実に6日振り..
昨日も、一昨日も、私は誘われなかった..「私も、誘ってくれ〜」と言ったら、「ランは泣くと思って」..
「元気と行った場所じゃないから泣かないよ」..「じゃあ〜明日行く?」..そう言う訳で出かけた。
久し振りの公園は、とても気持ちが良かった..ルーク君は、ドックランで生き生きと走っていた。
元気も一緒に連れて行った..切り株に写真を置いて、ワンコ達が楽しそうに走る姿を見せてあげた。

お腹が空いたので、公園内の売店でお昼を買った..ラーメンとおにぎりと唐揚げ..まあまあのお味かな
食後にソフトクリームをご賞味..ちょっと、ムシムシしていたけれど、外で食べるご飯は美味しかった!
公園内をウロウロ..そして思い出した..まだ、1歳になってない頃、一度だけここの公園に来た事を..
金網の向こうで、大きなワンコにご挨拶していたっけ..物怖じしない性格に、将来が楽しみだった。
その場所も、すっかり綺麗になってしまったので、「あ〜この場所だったけ」と言う気持ちしか湧かなかった。

再び、ドックランへ戻って、ルーク君を遊ばせた..私は、歩き疲れて、ベンチでボーッとしていた..
結局、11時から3時頃まで、城北公園で遊んでいた..家に戻って、彼のお弁当を作らなきゃぁ〜
と言っても、冷蔵庫の中は空っぽ..な〜んにもない..買い物をしなければ、お弁当のおかずが無い..
買い物へも行ってなかったので、何を買って良いのか分からず、店内をただウロウロ..買い物は面倒だ。

家へ戻るとお届け物が..アジママさんから手作り石鹸が、ピカさんから美味しそうな柿が届いていた。


   「元気も、ルーク君と一緒に走るのかな?」      「元気兄貴とボクは、いつでも一緒だよ」

2006/10/19(木) 写真..
今日も、鬱状態..日課になってしまったゴロゴロをして、お花の手入れをしたら、体が止まってしまった。

チロルのオーナーから、メールが来た..先日置いていった写真を、ラベンダーに飾ってくれたと..
この10年で、あの部屋に何十回泊まったろうか..思い出多きあの部屋に、元気の写真が飾ってある。
他のお客さんは、何だろうって思うだろうな..大丈夫なのかな?気持ちが悪いとか言われないかな?
私にとっては、とっても素敵なプレゼント..あの部屋に行けば、元気の面白い顔の写真が待っている。
元気も、ずっと思い出に浸れるし、自分が寝ていたベットも見える..窓からダボスの景色も見える..

元気が、カートで使っていた敷物に、被毛が一杯ついていた..我を忘れ、一心不乱に被毛を取った。
耳の毛であろう長〜い毛や、顔の毛であろう短い毛や、白い毛、茶色の毛がたくさんついていた..
元気な時は、部屋の隅に溜まって、掃除が大変だったが、いなくなってしまった今、貴重な被毛だ..
元気に生きてるワンコの飼い主から見れば、馬鹿じゃないと思われるかもしれないが、いずれは分かる..
皆、いつか別れなければならない時が来る..その日の為に、被毛は取っておいた方が懸命かも..

友人から、電話が来た..屋久島に移住するかもと..「えーっ、屋久島..何で屋久島なの〜?」
彼の故郷だと言う..歳を取ったら、田舎で暮らしたいんだと言っていたが、まさか屋久島なんて〜..
伊豆か、軽井沢で暮らしたいと言っていたのに、あんなに遠い屋久島だって..あ〜っ、本当にびっくり!
でも、北軽井沢に良い別荘地があるよと言ったら、来週見に行こうだって..湯沢にも別荘があるのに
もしかしたら、また来週軽井沢に行く事になるかもしれない..まあ、移り気だから予定は未定だけど..

ブリーダーさんから、嬉しい知らせが来た..楽しみでもあり、心配でもあり..ワクワク、ドキドキ..


     「チロルの部屋に飾ってある写真」           「チロルで元気が寝ていたベット」

2006/10/18(水) お迎え..
今朝は、彼の帰りが早かった..早起きをして、彼をお迎えに遊歩道まで行ってた事を思い出した。

早い時間に家を出ると、パパをお迎えに行くって分かっていたので、大張り切りでカートに乗っていた。
三分の一は歩いて、三分の二はカートで..いつもニコニコしていた..パパが、大好きだったんだ。
遊歩道の出口で、カートから下りて、歩道の上に寝そべって、パパの単車が来るのを待っていた。
パパの姿が見えると、寝そべったまま、ちぎれんばかりに尻尾を振っていた..そんな姿が愛おしかった。
帰り道は、単車を引きずって、元気の歩調に合わせて歩いた..そして、お休み処でクッキーを食べた。
そんな日々が、元気と過ごす大切な時間だった..真夏になってからは、暑くてそれも出来なくなった。

元気な頃の元気は、遠い日々のような気がする..私に焼き付いているのは、介護をしていた日々だ。
お散歩へも行けず、私と元気は一日中部屋の中にいた..あまりにも密接した時間を過ごしたようだ。
外へ出してあげたかった..外へ出たかった..太陽に、風に当たりたかった..季節が邪魔をしていた。
最後の頃は、暗闇の中でのお散歩だった..とうとう、太陽に当たる事なく、天に昇ってしまった..

長野から帰って来てから、まだ一度も外へ出ていない..何の目的もないので、身体が動こうとしない..


   「7月9日7時半 ババをお迎えに行った時」         「ほら、顔が笑ってるでしょう〜」

2006/10/17(火) 泣き濡れて..
今朝は、身体の調子が悪かった..体も心もぐったりしていた..それなのに、ショパンをかけてしまった..

洗濯をしようとベランダへ出た..元気がオシッコとウンPをしていた場所で、目が止まってしまった..
顔より大きく腫れ上がった、足首から先がプラプラの左後ろ足を庇いながら、必死で立っていた..
時には、一歩も前に進めず、その場にへたりこんでしまったり、歩いてる最中に転んでしまったり..
尻尾を必死で振って、オシッコを出そうとしているのに、全く出なくて顔が苦しそうに歪んで来たり..
何度も何度も、ベランダへ連れ出して「何で出ないの?出す気が無いの?もう、本当に嫌になっちゃう」
何て事を言われて、「すまないの〜」と言う顔をして、私を見つめていた..そんな元気がそこに見えた。

どうして、もっと優しくしてあげなかったのだろう..どうして、もっと励ましてあげなかったのだろう..
何故、もっと労ってあげなかったのだろう..狭いベランダを、あんなに頑張って移動していたのに..
いつも、私が抱っこしやすいように、自らUターンしてくれた..その時に、足がもつれて転ぶ事もあった..
もっと早く、ベランダを快適にしてあげていれば、転ぶなんて事は無かったもしれない..全てが遅すぎた。

いなくなってから、後悔しても遅いのは分かっている..でも、頭の中はしあげなかった事への後悔ばかり
これをしなかったら、あれをしてあげれば..そんな事ばかり考えている..後悔するなと言っても無理だ。
もっと、もっと、色んな事をしてあげたかった..後悔が残らないように、接してあげれば良かった..

ショパンの旋律は、胸をえぐられる..涙が止めどなく流れ落ちて来る..床に突っ伏して泣いてしまった。
泣いたって、元気が戻って来る訳じゃないけれど、元気を抱きしめたい..ツルツルの体を触りたい..
まん丸な頭を撫でたい..シュルシュルの耳を触りたい..太い尻尾を触りたい..太いアンヨを触りたい。

今日は、一日中泣いていた..泣き疲れて、お腹が空いてしまった..私は、生きているんだと感じた。


 「累ままさんのお花」 「マミーさんのお花」 「大好きなお花屋さん」 「ルークママ、コナママさんのお花」

2006/10/16(月) 月命日..
今日は、元気がいなくなってから、初めての月命日..あの日から、すでに1ヶ月も経ってしまった..

元気が逝ってしまったのが、2時15分..1時半まで起きていたが、吸い込まれるように眠ってしまった。
そして夢を見た..何かに追い立てられ、必死で逃げた場所に、苦しんでいる元気がいたような..
その時突然、胸が苦しくなり飛び起きた..時間は、3時半頃だった..元気に怒られたと思った。
最後の処置も、自分で出来なかった..毎日拭いてあげていた体も、最後に綺麗にしてあげなかった。
今でもその悔いが、心の中に重くのしかかっている..台所の隅で震えていた私を許してくれるのだろうか。

時計を見たら、11時半だった..この時間は、斎場へ向かっていた..もうすぐ、お別れの時間だった。
棺の中で、たくさんの花に埋もれていた..もうすぐ、天に昇って行く時間だ..12時に炉の中へ入った。
彼と私は、別々の部屋で、それぞれの思いで、その時間を迎えていた..私は、空を見上げていた..
今頃、私を見下ろしているかもしれない..そんな思いで、元気が昇ってしまった空を見上げていた。

HAC和歌山さんから電話が入った..後悔している事を話したら、私が選んだ事は最善の方法だった。
別の方法を選んでいたとしても、良い方向に向いたかどうかは分からない..だから、後悔しない事。
それが、元気の供養になる事..それよりも、いつも元気に向かって「ありがとう」と言ってあげる事..
最後にしてあげなかった事、元気には充分に私の心は伝わっている..元の、私に戻って下さいと..
「あんなに絆の強かった○○と元気ちゃんですから、どんな形であっても、きっとまた出会えるはずです」

暗い空気をかき消すように、ルークママさんとコナママさんが、お弁当とお花を持って来てくれた。
勿論、ルーク君とコナちゃんも一緒だ..午前中、城北公園のドックランで思い切り遊んで来たそうだ。
それでも、若い2匹は元気一杯だった..暴れん坊のコナちゃんは、相変わらずそれを発揮していた。
お陰で楽しいお昼を過ごす事が出来た..きっと元気も、明るくなった私達を見て安心しただろう。

長野から送った物が、偶然に偶然を呼んで、元気の月命日に到着した..これも元気の力なのかな?


        「たくさんの方々から頂いた、お花や贈り物に囲まれて、元気も私も幸せです」

2006/10/15(日) 無い..
今朝は脱力感に覆われていた..3日間で、2ヶ月分位動いたような気がする..全身が筋肉痛かも..

彼がお休みでいるのに、会話がない..二人共、狭い部屋の中を無言ですれ違う..話したくなかった。
暗い空気が流れて行く..無言のまま、二人一緒に窓辺に座り、煙草を吸っていた..何かがおかしい。
彼の姿が消えた..隣の部屋を覗くと、彼が元気の祭壇の前に座っていた..背中が寂しげだった。
元気は、私達の大事な家族だった..喧嘩をすると身を挺して止めに入ってくれた..その子がいない。
彼は、元気の最後を看取れなかった..タボスの丘へも行けなかった..きっと、寂しいんだろうな..

彼が、買い物へ行ってくれた..私は未だに買い物へも行けない..近所の道を通りたくない..
生活の中での、元気の思い出が蘇って来る..弱虫な私は、未だにその思いを乗り越えられない..
こんな事を続けていたら、そのうち捨てられるかもしれないな..主婦として何の役にも立っていない。

夕方..スリードックベーカリーで頂いたクッキーが無い事に気がついた..どこを探しても見つからない。
旅行バック、キャババック、元気のお薬バック、お土産の袋の中、何処を引っかき回しても見つからない。
チロルにいる間、元気の写真の前にお供えしておいた..絶対に持って帰って来たはずなのに..
パニくって来た..何故か分からないが、半狂乱になって泣きじゃくった..自分でも訳が分からない..
彼が慌てて、同じ物をもう一度探し始めた..どこにも見当たらないので、車の中まで探してくれた。
諦めかけたその時、スリードックで買ったお菓子の袋の中にクッキーを発見した..瞬間、涙が止まった。
大事な物を見つけた喜びに変わっていった..たかが、クッキーなのにどうしてあんなに泣けたのだろう..

マミーさんから、お花が贈られて来た..宝石箱のようなアレンジだ..毎週、贈ってくれてありがとう。


 「風越公園の駐車場」 「紅葉美しいタリアセン」 「Miss.Ammabella」 「大好きな珈琲工房須田」

2006/10/14(土) 三日目〜タボスの丘
昨夜は、甘ったれシエルちゃんのお陰で、超寝不足..あんなに飼い主を慕うなんて、可愛いなぁ〜

昨夜、私達の部屋でコロンママさんと話をしていた..シエルちゃんも来て、ベットの上でくつろいでいた。
娘がシエルちゃんの首をマッサージしていたら、眠ってしまったので、私達の部屋へ置いて行った。
それが、夜中に目を覚まし、おかあた〜んとばかりに、「ピーピー、ガリガリ」..朝までその繰り返しだった。
娘は元気にも、マッサージをしてあげていた..私がすると嫌がるのに、娘には身をまかせていた..
左後ろ足をかばって歩いていたので、いつも首の右側がコリコリだった..マッサージ後は柔らくなる。
寝たきりになっても、マッサージは続けてくれた..お陰で、娘が来た日は、とても安らかな顔をしていた。

朝食後、荷物を片付けながら、部屋を見渡していた..10年間、元気と共に泊まっていた部屋..
生後半年の冬から10歳の冬まで..スキーへ行かせまいとして、荷物の上に乗っかって邪魔をしたり、
粗相をしていて怒ったり、ドアを閉めるとガリガリ、ワンワン..スキーから帰ると、大歓迎のご挨拶..
昨年の春、クウカイママさん一家、マミーさん一家とチロルに集合して、タボスの丘で元気に遊んだっけ..
そして、今年の冬..元気が過ごしやすいように、部屋の中を大改造して、3日間を過ごしていた。
絨毯を敷くと、それ以外の場所へ行こうとしなかった..リビングでもベットの中に行儀良くいてくれた。
心配していた雪原を楽しそうに歩いていた..この時が、最後のチロルになるなんて思っていなかった..
10年間の色んな思い出が、頭の中を駆けめぐっていた..いつも寝ていたベットにサヨナラを告げた。

荷物を車に積んで、お会計を済ませた..チロルのオーナーから、ショパンのCDとキャバの絵を頂いた。
オーナーとは、面と向かうとお互いにあまり話をしない..でも、気持ちは充分通じ合っている..
無駄な言葉など要らない..「元気がいなくても来るから..ね」..「うん、待ってます」これで充分だ。

帰る前に、ダボスの丘へ向かう事にした..歩いて行くと遠いが、歩いて行かなければ意味がない。
もうすぐ冬を迎える、紅葉美しい山々を見ながら歩きたかった..片道1時間弱、決して楽ではない。
元気は、去年の春も、タボスまでの道のりを弱音を吐く事なく歩き通した..帰り道も歩き通した。
楽しそうに、尻尾を振っていた..先に行ってしまっても、欽ちゃん走りで「ママ〜迎えに来たよ〜」って..
そんな姿が、ダボスが近づくにつれ、私の目に飛び込んで来た..辛かった..泣きながら歩いていた。
元気〜ママを迎えに来て.欽ちゃん走りで迎えに来て..ママ歩き疲れちゃった..だから、慰めに来て〜

私が先頭で、ダボスの丘へ到着した..いつも、最後に到着するのに..元気が引っ張ってくれたの?
タボスの丘は、いつもと変わらない景色だった..360度の大パノラマ..周りの全ての景色が見える。
初心者コースの坂を下りると、一本の木が立っている..その木まで、ヨーイドンって走った事もあった。
ルーク君も、シエルちゃんも、弱音を吐く事なく、ダボスまでたどり着いた..その顔は、生き々していた。

その木の根元に、元気とコロンちゃんの被毛を埋める事にした..これで、ここに来ればいつでも会える。
生きて会う事が出来なかった異母兄弟..この美しいダボスの地で、仲良く元気に走っていて欲しい..
被毛を埋めようとしている時に、ルーク君が木の側に立っている2本の棒に盛んにマーキングをしていた。
まるで、「ここに近づいちゃ駄目だよ」と、言っているようだった..さすが、元気が躾をしたワンコだ..
帰り道も、全員弱音を吐かずに歩き、10年間元気と共に楽しんだ、思い出深いチロルに別れを告げた。

菅平で昼食を取って、東御市のブドウ直売所を目指した..ここは、毎年訪れているので顔馴染みだ。
いつも、ぶどうや傷物のリンゴをたくさんくれる..元気が死んだ事は、裏に住む友人が伝えていた。
「私は犬を飼った事がないから、あんたの悲しみは分からんけど、元気出しなよ」その言葉が嬉しかった。
心配していたお婆さんは元気だった..「来年もまた来るから元気でね」と言って、直売所を後にした。

東部湯の丸インターから、上信越道に乗って横川サービスエリアで、定番の「横川の釜飯」を購入。
花園インターで下車し、ブリーダーさん宅へ..そこには、連絡をしておいた累ままさんが待っていてくれた。
累ちゃんとご対面..マックらしい体格の可愛いワンコだった..累ままさんから、元気にとお花を頂いた。
二階にいるメス達とご対面を果たして、コロンママさんと私はご満悦..今は少ないキャバの原点だった。
ブリーダーさんは、私達の為に良いキャバを交配するからと約束してくれた..兄弟犬を飼うのが理想だ。
ブリーダーさんと、累ままさんに別れを告げ、再び関越道を2台で連んで走り、我が家へ向かった。

コロンママさん一家は、元気にお線香をあげる為に寄ってくれた..2日間本当にありがとうございました。


 「4匹で、ハイポーズ」 「この木の根元に埋まってます」 「娘も泣いていました」 「春と同じ場所です」

2006/10/13(金) 二日目〜アクシデント
昨夜は、0時前に眠ってしまった..久し振りの中距離運転と、峠越えでどっと疲れが出てしまった。

今日は、コロンママさん一家が来てくれる..途中、高速が通行止めになり、予定より遅れると..
朝食をのんびり食べながら、同じテーブルに座っていたご夫婦と話を始めた..とても静かなご夫婦..
どこから来たのですかと尋ねたら、何と和歌山県海南市からだった..こんな偶然があるのだろうか..
今年の5月に泊まった「パトナーズ湯浅」の近くだ..そして、パートナーズもエマもご存じだった。
元気の死を悲しんでくれた..昨夜も、部屋に戻って泣いていたそうだ..優しいご夫婦に出会えた..
和歌山へ遊びに行った時に、会える事を祈りながら、チロルの看板の前で写真を撮らせていただいた。

牧場までお散歩へ出かけた..ルーク君は、リードを外した途端、生き生きと牧場を駆け回っていた。
コロンママさん達を、玄関のテラスで珈琲を飲みながら待つ事にした..ここは、日差しが暖かだった。
のんびり、のんびり、日差しを浴びながら、珈琲を飲んでいたら、懐かしい車が目に飛び込んできた。
コロンママさん一家が到着した..大阪から9時間以上かけて、このチロルの地へ来てくれた..
荷物を部屋に運んでから、テラスで再会の挨拶をして、一休みしてから軽井沢へ向かう事にした。

鳥居峠を抜け、嬬恋のキャベツ畑を抜け、チョコラの前で写真撮影..嬬恋の美しい風景に感動〜
私達が大好きな「ゆうゆう」へ着いたが、あいにく営業していなかった..どこへ行こうかと思案して、
近くにある「Mamas’Garden」へ向かった..このカフェは、いつもお休みに当たって入った事がなかった。
元気がいなくなってから、やっと入れた「Mamas’Garden」..一度で良いから、一緒に入りたかった..

昼食を食べ、白糸の滝を抜けて、軽井沢へ向かった..目的地は、定番の「スリードックベーカリー」
途中にあるお店で、キャバのフェイスタオルを購入..このタオルは、元気の足に巻いたタオルと同じ物。
元気と一緒にお空へ行った、このタオルを持っていたかった..元気の匂いはしないけど、幸せ気分..
「スリードックベーカリー」では、ショップに入っただけで、中軽井沢を抜けて北軽井沢へ向かった。
途中、ちゃろパパさんから教えて頂いた「村民食堂」を見つけたが、時間がないので寄れなかった..

北軽井沢にある、私の大好きな小物屋さんへ入った..バジル、サラダソルト、シュガー等を購入..
お線香代わりの、ローズのお香も購入..店員さんが、私の事を覚えていて、冬もお立ち寄り下さいと..
コロンママさん、ルークママさんも、それぞれに色んな物を買って、思い出の地「たまだれの滝」へ向かった。

嬬恋のキャベツ畑を、鹿沢温泉を抜け、暗闇の「たまだれの滝」へ到着..暗くて何も見えなかった。
明るい時に来ると、澄んだ水の沼が広がっていて、それは美しい光景なのに、見せてあげられなかった。
この辺に来ると必ず立ち寄って、長い階段を上り滝を見に行っていた..心がほっとする場所だった。
元気も、一生懸命階段を上がっていた..沼の水辺で、水の嫌いな元気をからかって遊んでいたっけ..
娘が揺らす吊り橋の上を、必死になって歩いていた..そんな元気な姿を見る事は二度と出来ない..

湯の丸高原を抜けると、湯の丸スキー場からは、急な下りが始まる..ヘアピンカーブも多くなって来る。
今まで、何とか持ち堪えていたが、あまりのカーブの多さに、車が耐えられるのかどうか心配になって来た。
案の定、ブレーキを踏む度、凄い音が鳴り始めた..これはやばいぞと思い、路肩に停車する事にした。
車から降りると、コロンママさんちの車から煙が〜峠越えで、ラジエターがやられた..そう思っていた..
コロンママさんと、ルークママさんが持参していた、ワンコ用の水を補給した..でも、何かが違う..
もしかして、ブレーキかも..取りあえず、エンジンを切って冷やす事にした..しばし、この場所で休憩。

車を騙し騙し走らせながら、浅間サンラインにあるガソリンスタンドに入った..やっぱり、ブレーキだった。
あの時、私の車から音がしなければ、そのまま走っていただろう..そして多分後ろから追突されていた。
あの峠で、ブレーキの利かなくなった車に追突されていたら、怪我だけでは済まなかったかもしれない。
みんなで、きっと元気が教えてくれたんだって..元気が守ってくれたんだって..いつでも一緒だって..
気配は感じていた..私達の命を守ってくれてるなんて..元気の命を守ってあげられなかったのに..
6人と2匹の命を守ってくれて、ありがとう〜いつでも一緒にいて、私達を見守ってくれてありがとう..

チロルへ無事に着いて、遅い夕食を取りながら、思い出話しなどを語らい、それぞれの部屋へ戻った。


  「牧場を元気に走るルーク君」 「スリードックベーカリー」 「たまだれの滝入口」 「チロルでの夕食」

2006/10/12(木) 一日目〜思い出の地へ
重い心を引きずりながら布団に入った..なかなか眠る事が出来ない..不安な気持ちになって来た。

4時に目覚ましが鳴った..ほんの少ししか眠っていなかったが、お弁当作りの為に布団から這い出た。
旅行へ行く時には、必ず手作りのお弁当を持参していた..その習慣を、変える事は出来なかった..
お弁当を作ってる間、布団の中で寝た振りをしていた元気..支度が終わる頃、おもむろに起きていた。
そして、ご飯を食べてから、お出かけモードに突入していた..その楽しかった光景を忘れたくない..

ルークママさんを迎えに行き荷物を積んでから、娘を迎えに行った..その顔は、どこか寂しげだった。
旅行の時は、いつも元気が一緒だったのだから無理もない..でも、その事を口に出そうとはしなかった。
久し振りの関越道..元気が一緒だったのは、エマちゃんとブリーダーさんへ会いに行った時だった..
待ち合わせをした「嵐山P」の前に差しかかった時、思わず顔を背けてた..そして、思い出していた。
Pの公園のベンチに座り、うどんを食べながら、エマちゃんとまりさんの到着を待っていたっけ..

花園インターで下車し、花園の道の駅へ..ここで、お弁当を食べるのが恒例だった..
花園JAで野菜を購入してから、去年と同じベンチでお弁当を食べる事にした..懐かしさがこみ上げた。
懐かしさは、悲しみと寂しさに変わっていった..ここに、元気が座っていたっけ..涙が溢れて来た..
元気の写真をテーブルの上に置いて、「今年もここへ来たよ..一緒にお弁当を食べようね」って..
ルーク君と娘が、芝生の上を走っていた..去年も同じ芝生の上を、元気と一緒に走っていたっけ..

お弁当を食べた後、元気のブリーダーさん宅へ向かった..今年の春は、エマちゃんと一緒だった。
ブリーダーさんには、元気の死を伝えてあった..「良い子だったのに、本当に残念だったね」..
元気と言う名前は、ブリーダーさんが付けた名前だった..元気と言う名前が、ぴったりの子犬だった。
元気と出会った時の光景が目に浮かんで来た..初めて会った私達の元へ、元気に走り寄って来た..
物怖じせず、愛嬌たっぷりの子犬だった..帰りの車中で、大股開きで眠っていた、そんな子犬だった。

ブリーダーさん宅を後にして、254号線を走り、下仁田の道の駅を目指した..ここも思い出の場所だ。
去年と同じ秋晴れの空..去年と同じ美味しいソフトクリーム..去年と違うのは元気がいない事..
去年は、日差しが暑くて車の中で食べたっけ..ソフトクリームが大好きで、美味しそうに食べていた。

下仁田軽井沢線で、軽井沢を目指した..去年より紅葉が進んでいた..同じ場所の写真を撮った。
軽井沢インターからの道に合流して、風越公園に向かった..去年は、駐車場でお昼ご飯を食べた。
駐車場の片隅に座り、去年の出来事を思い出していた..私達と元気は、完全にパニくっていたっけ..

大好きな「塩沢タリアセン」に、寄ってる時間がないので、美しく輝く紅葉の写真を撮って来た。
そのまま、「Miss.Annablla」がある通りへ..ここに寄る時間もないので、建物の写真を撮って来た。
「Miss.Annablla」は、とてもお上品なカフェ..ここで、二人と一匹はお上品に時間を過ごしたっけ..

ここから、「スリードックベーカリー」を目指した..ここは、軽井沢へ来ると必ず立ち寄るカフェだ。
可愛いキャバが描かれたマグカップが目に止まった..思わず手に取って、抱きしめてしまった..
スタッフの方に、元気の事を話したら、「これをお供えしてあげて下さい」と、クッキーを袋に入れてくれた。
外のテーブルに座って、ハーブティーを注文した..そして、元気の写真をテーブルに置いてあげた..
きっと、一緒に思い出の場所に来てるだろう..そんな気がしてならなかった..ずっと気配を感じていた。

白糸の滝を抜けて、北軽井沢にある「黒○緑化」を目指した..ここにはペットメモリアル事業部がある。
元気の骨を入れる、可愛い置物を見に行く為だった..現物を見て、あまりの大きさに購入を諦めた。
そして、いつものマーケットに寄って、いつものお味噌とケチャプを買って、珈琲工房須田へ向かった。
ここは、私達のお気に入りの珈琲シッョプ..北軽井沢へ来ると、必ず立ち寄って珈琲を買って行く。
ワンコ用ケーキを、口一杯にほおばって、美味しそうに食べていた..そんな姿が、テラスに見えた..

北軽井沢を後にして、嬬恋の「チョコラ」を目指した..ここも、長い間お世話になっていたペンション。
ツールド嬬恋に参加する時に、泊まっていた定宿だった..元気は、チョコラのママさんが大好きだった。
いつも、最上級の挨拶を交わしていた..だから、チョコラのママさんも元気をとても可愛がってくれた。
去年の秋は、チョコラに一泊した..お客は、私達だけだったので、のんびりした夜を過ごしていた。
チョコラのママさんが、元気の写真を抱いて泣いていた..「元気ちゃんの為に、泣いちゃ駄目だよ」..
と言いながら、目を真っ赤にしていた..そして、元気の写真を天に向けて「元気ちゃん、嬬恋だよ」と..

キャベツ畑を走り始めた頃には、陽も落ちかけていた..ここで迷ったら、どこにいるか分からなくなる。
必死で、記憶をたどりながら、道を間違えないよにと走り続けて、無事に国道へ合流する事が出来た。
鳥居峠を抜け、暗闇の中を必死で菅平を目指した..体力も限界の頃に、やっとチロルの光が見えた。
いつもの空気..いつもの部屋..いつものベット..変わっていたのは、元気がいない事だけだった。
リビングにショパンが流れていた..他にお客さんがいたので、涙が出そうになるのを必死でこらえた..

元気は、たくさんの思い出を残してくれた..どこへ行っても、元気の楽しそうな笑顔がついて来る。


   「花園の道の駅」  「スリードックベーカリー」  「チョコラのママとパパ」  「チロルのデザート」

2006/10/11(水) 明日から..
まだ、行くには早すぎると思ったが、元気と私達が大好きだった思い出の地、タボスへ出かける..

生後半年から、毎年5回位お世話になっていた「ペンション.チロル」..私達のセカンドハウスだ。
冬はスキー、春はレンゲツツジ、夏は避暑、秋は紅葉..どの季節に行っても、素晴らしい場所だ。
行く度にワンコ達と触れ合い、社会性を身につけて行った..元気は、どんなワンコでも仲良くなれた。
特に、大きなワンコが大好きだった..大きなワンコと一緒に走る姿は、私達を和ませてくれた。

泊まる部屋はいつも同じだ..チロルに到着すると勝手に階段を降りて、部屋の前で待っていた..
自分の座る場所も、勝手に決めていた..ここが僕の場所だよって、いつも真っ先にそこに座っていた。
リビングでは、私達の食事が終わるまで、お行儀良く待っていてくれた..別に躾をした訳じゃない。
全て自分で学習してくれた..だから、カフェやペンションで、お行儀が悪いなんて事はなかった。

昨日から、少しずつ支度を始めた..荷物を詰めだして、元気の荷物を詰めなくて良い事に気づいた..
元気専用の、リュックも出さなくて良いんだ..フードも、お菓子も、サプリも、薬も、お洋服も、ウンP袋も
愕然とした..私は、まだ元気の死を受け入れていない..一緒に行くつもりでいたのだろうか..
急に涙がこみ上げて来た..支度を始めると、「あっ!お出かけだ」と、目を輝かせた元気がいない..
元気の姿を探しても、何処にもいない..「元気〜お出かけだよ」と叫んでも、元気は何処にもいない..
泣いても、泣いても、涙は止めどなく流れて来る..一緒にチロルへ行こうよ〜ダボスの丘で走ろうよ〜

本当は、骨の一部を持って行こうと思っていたが、彼に「骨の一部が欠けるのは嫌だ」と言われたので、
被毛の一部を持って行く事にした..草原にまくなり、地面に埋めるなり、チロルの地にいて欲しい。
そして、私達が行った時に、「パパ〜ママ〜お姉ちゃ〜ん、ボク待ってたよ〜」と、迎えて欲しい..

こんな状態で、無事にたどり着けるのだうか?行く先々に思い出の地が待っている..大丈夫だうか..
でもいい..思い切り泣いて来る..泣いて、泣いて、泣き明かし来る..誰も止めはしないだろう..
そして、少しでも強くなりたい..元気の死をしっかり受け止めて、これからを生きて行きたい..
いつまでもメソメソしていたら、一生懸命頑張って生きて来た、元気の気持ちに報いる事が出来ない。

チロルに集まるメンバーは、娘、ルークママさん、コロンママさん、コロンパパさん、コロむすさん..


    「今年の2月19日..特注のウェアーとちゃんちゃんこを着て..これが最後のチロルでした」

2006/10/10(火) ブリーダーさん..
今日も秋晴れの空だった..昨日たくさん泣いたので、空を見上げても悲しさはこみ上げて来なかった。

相変わらず、買い物へは行けない..彼は、今日から仕事なのに、色んな用事を済ませてくれた。
今は、彼に甘えていたい..いつか、完全に立ち直れたら、今度は私が優しくする番だろう..な。
窓辺で煙草を吸っている後ろ姿が寂しそうだ..元気の祭壇の前に座っている後ろ姿が寂しそうだ。
心の中は、元気を失ってしまった悲しみ、寂しさ、辛さで一杯なんだろう..手のかかる私がいるので、
その気持ちを、表面に出す事が出来ないのだろう..ごめんね..もう少し、甘えさせて下さい。

月に一度の、ダスキンのお兄さんが来た..浄水器のカートリッジと、換気扇のフィルターの交換..
元気が、亡くなった事を伝えると、目に涙を浮かべ、涙声になっていた..彼は、優しいお兄さんだ..
元気が元気だった頃を知っている..「いつも、尻尾を振りながら、嬉しそうに迎えてくれましたね」..
「それが、とっても嬉しかったです..日を追う事に、迎えに来る姿も無くなり、そして寝たきりに」..
必ず、元気の顔を覗いてくれていた..だから、弱って行く姿も見ていた..彼の顔は、寂しそうだった。

今日は、ブリーダーさんへ電話をかけた..元気が亡くなった事を伝えた..一瞬、言葉が無かった。
「死んじゃったんかい..いい子だったのにね」..「あの子は、キャバリアの理想の形だったよ」..
「ウィリアム(元気のパパ)と、そっくりだったね」..「もう二度と、あんな子は出ないかもしれないよ」..
ブリーダーさんは、元気の事がお気に入りだった..自分の所で産まれて育ったせいもあるだろうが..
会いに行くと、いつも「お前はいい子だ、良いキャバリアに育ったね..顔も、スタイルも私好みだよ」と..

パピーがいるかどうか、聞いてみた..「トライの子が一匹いるよ」..私は、ブレンじゃなきゃ嫌だ..
「ウィリアムの血を引いたワンコが交配するから、もう少し待てるかい?妥協して飼うのは、駄目だよ」..
「自分が納得出来るまで、とことん探さなきゃ駄目だよ」..「気に入らなきゃ飼わなくて良いからね」..
元気がいなくなって、まだ日も浅いのに、こんな話をするなんて、不謹慎だと思うが、立ち直る為だ..
私が立ち直れれば、そして元気のパパの血を引いたワンコならば、元気も許してくれるだろう..
今も、泣き虫の私をどこかで見てるに違いない..「ママ、早く笑って暮らせるようになってね」..
そう言ってるだろう..元気の為にも、私達の為にも、元気のパパの血を引いたワンコを待っていよう。

さっきまで、キーボードの調子が悪かったが、時間を過ぎたらサクサク動き出した..やっぱり元気だ!!


        「去年の今頃の元気..ベランダから、縄張りの見張りをするのが日課でした」

2006/10/09(月) 二人で..
今日も、とても良いお天気だった..お天気が良くなれば良くなるほど、落ち込みが激しくなる..

朝から、何もしたくなかった..でも、いつものように、お花の手入れと、床のゴロゴロを始めた..
たくさん頂いたお花も、痛まないように手入れをして来たが、もうすでに限界を超えてしまった..
贈ってくれた方々の気持ちを考えると、なかなか捨てられなかったが、思い切って処分する事にした。
最初に贈ってくれた時と、全く形態の変わってしまったお花もある..今まで、騙し騙し飾って来た..
お花を贈ってくれた方々に、心から感謝いたします..皆さんのお陰で、華やかな祭壇でいられました。

朝から体がだるくて、何だか熱いような気がしていた..何気なく体温を測ったら、37度4分もあった。
顔はほてってるし、心臓もバクバクしていた..これはヤバイぞ〜私は、めっほう熱に弱いのだ..
毛布を被り寝ようとしたが、眠れない..急に、元気が逝ってしまった前日の事が頭に浮かんで来た..

普通に迎えた朝だった..朝食もちゃんと食べてくれた..オシッコもウンPも自力でしてくれた。
ルーク君と、コナちゃんが遊びに来てくれて、元気も上機嫌だった..いつものように吠えてはいたが..
少し違ったのは、お菓子を食べない事と、腫れた足の部分の、液体の出る量が多かった事だ..
ルーク君達が帰った後、元気がお昼寝を始めたので、私もくつろぐ時間帯ができ、PCをやった気がする。
穏やかな時間が流れていいたような..そして、義妹からの電話がかかって来た..話が長くてうんざり..
実に2時間..その間も、元気は安らかな顔をしていたので、異変が起きているなんて思わなかった。
この時義妹から電話がなければ、もっと早く話を済ませていれば、気づいてあげられたかもしれない。
もしかしたら、電話の後でうたた寝をしていたかもしれない..この辺の記憶は、あまり定かではない..
夕食を終え、元気の食事も済ませ、足に被せてあったタオルをめくった時に、足の異変に気がついた。

○の先生が漢方薬を塗らなければ、地道に消毒していれば、早くから抗生物質を飲ませていれば、
液体で濡れていた患部にガーゼをしなければ、あんなに急に皮膚の壊死が始まらなかったかも..
元気が嫌がるからと、漢方薬も、抗ガン作用のあるハーブや野菜も、アズミラもあまり与えてなかった。
大学病院へ連れて行かなければ、足の形が変わらずに、もう少しだけでも、小さな自由があったのに..
それでも、家の中やベランダを懸命に歩いていたのに、転んだら怪我をするからとすぐに抱いてしまって、
元気の歩く気力を奪ってしまった..もしかたら、私が元気を寝たきりにしてしまったのもしれない。
自分が選択して来た事が、全て元気の為になっていなかったのでは..後悔ばかりが浮かんで来た..

彼は、泣きじゃくりながら話す私の言葉を、元気の祭壇の前に座り、じっと黙って聞いていた..
彼も泣いていた..私に泣いている顔を見られないように、決して後ろを振り向こうとしなかった..
そして、黙って立ち上がり、熱のある私に代わって、夕ご飯を作り始めた..私は、彼の優しさに甘えた。
私は、忘れられない..ご飯の時、一口事に「偉いね〜いい子だね」と誉めてあげた時の嬉しそうな目..
私が疲れて、機嫌が悪かった時に、「ママごめんね..迷惑かけて」、そんな目で見つめていた元気を..

時は経っても何も解決してくれない..心の整理など出来ない..失った悲しみ、後悔は増すばかりだ。


           「お花を贈ってくれた方々へ..本当にありがとうございました」

2006/10/08(日) 元気星とコロン星..
昨夜のお月様は、まん丸で綺麗だった..月の模様までが鮮明に見えていた..そして、月夜の灯り..

月が見えなくなった頃に、オレンジ色の星が輝きだした..久し振りに見る星は、キラキラと輝いていた。
いつも、斜め横に一緒に光る星がある..私は、その星を「コロン星」と名付けた..元気星とコロン星。
虹の橋のたもとでも、夜空でも仲良く一緒にいて欲しいな..そんな願いをこめて、そう名付けた。

昨夜は、キーボードが絶不調..いつもなら、一定の時間帯を過ぎれば直るのに、全然駄目だった。
元気の嫌がらせが酷いと思っていたが、昨日が土曜日だったと気がついた..そうか、そうだったんだ。
だから、自分の事をかまって欲しくて、PCを終わらせたかったんだ..ごめんね、気づくのが遅くて..
ワンコって不思議が一杯..元気を失って初めて分かった..不思議な事がたくさん起きている..

今日は、手足が筋肉痛になっていた..どうして足が痛いのか、どうして腕が痛いのか..情けないな。
あれ位歩いただけで、あれ位運転しただけで、手足が筋肉痛になるなんて..完全に萎えてしまった。
これじゃ、普通の生活に戻るには、相当のリハビリが必要だ..やっぱり、ルーク君とお散歩に行こうかな。

今日は戸田市まで、彼を迎えに行った..思い出多き、赤塚公園の脇を通らずに、笹目橋を渡った..
帰り道は、赤塚公園の脇と遊歩道の出口を避けて帰った..でも、遊歩道入口を避ける事は不可能。
やっぱり、赤信号に引っかかってしまった..彼と私は同時に、思い出の場所を見てしまった..
いつもこの場所で、カートの元気に「ここで下りて、縄張り点検開始する?」..そう聞いていた..
下りたい時はカートの上で立ち上がり、下りたくない時はそのまま座っていた..大事な場所だった。
「寂しいね..」..「うん..」..「悲しいね..」..「うん..」..「涙が..」そんな会話を交わした。

しまっておいた絨毯を出して、ゴロゴロをしたら、元気の毛が一杯ついて来た..思わず剥がしていた。


      「まん丸お月様が綺麗でした」          「去年の10月8日..元気一杯でした」

2006/10/07(土) 旧友達と..
今朝は、台風一過?のような青空が広がっていた..風は強かったが、気持ちの良いお天気だった。

成増駅で友人達と待ち合わせ..外に出なくちゃ駄目だと、無理矢理羽交い締めの誘いだった。
本当は、行きたくなかった..でも、電話で強引に押し切られてしまった..もう、行くしかなかった。
元気を失った私の事を心配して、食事をしようと誘ってくれた気持ちを無下にする事は出来なかった。
久し振りに会った友人達は、それぞれに歳を取っていたが、気持ちは知り合った当時のままだった。

成増駅周辺の食事処を探してウロウロ..なかなか、良い店が見つからず、私の足腰がへばって来た。
何しろ、しばらく振りに歩いたので、足腰がついて行けない..踏切待ちの間も、へりに座る始末..
そんな私の姿を見て、友人達もあきれ果て、声をあげて笑っていた..実に情けなかった..
やっと、気に入った店を見つけ、ほっと一安心..そこは、去年通っていたハローワークのビルだった。
お好み焼きなど焼いた事がない..ああでもない、こうでもないと、おはさん3人が悪戦苦闘..
お好み焼きと、焼きそばと、石焼きビビンバと、ケーキセットを平らげ、昼食会は楽しく終了した。

元気にお線香をあげたいと言うので、友人達を車に乗せ、通りたくない道を走り、我が家へ向かった..
元気が長年通っていた病院の近くを通った時、あの医者に対する憎悪が心の中に広がって来た..
それを悟られないように、最後の激坂を下りて行った..その突き当たりは、元気との休憩場所だ..
思い出を語りながら、我が家へ到着..お花に囲まれた祭壇を見て、「わぁ〜綺麗」と感嘆の声..
天国へ逝ってしまった元気ではなく、頑張っていた元気に会わせたかった..連絡をするのが遅すぎた。

友人達を成増駅まで送り届け、またの再会を約束して別れた..次回は、宮本ファームでの食事会..
帰りは、少し道を変えてみたが、どうしても最後の激坂を下りて行かなくては、我が家へ帰れない。
あの遊歩道の休憩場所が見えてしまう..見たくない..でも、目をつぶって運転する訳にもいかない。
覚悟を決め激坂を下りて行った..運悪く、赤信号に引っかかってしまった..そこに元気の姿があった。
悲しくて、寂しくて我慢出来なくなった..そして、遊歩道の入口の赤信号にも引っかかってしまった。
そこにも、元気の姿があった..駐車場へ着いても、涙が止まらなくて、車から降りる事が出来なかった。
泣きながら、ルークママさんへ電話を入れた..「家の前で、ルークと一緒に待ってるからね」..
外に出るのは気分転換になるけれど、思い出の場所が多すぎる..いつになれば笑顔になれるのかな?

昨日、マミーさんからお花が贈られて来た..気高くて優しい百合の花..いつも、ありがとうm(_ _)m


      「マミーさんから頂いた百合の花」         「友人に頂いたハロウィン仕様のお花」

2006/10/06(金) 久し振り..
今日は、凄まじい雨と凄まじい風が吹いていた..その風雨の中、びしょ濡れの彼が帰って来た..

彼は、びしょ濡れのまま、私を美容院まで送ってくれた..そう、今日は久し振りで美容院へ行った。
5月に行った切りだったので、山姥みたいな頭になっていた..髪を切れば、心も軽くなるかなと思った。
いつもの担当者が不在で、お店で一番トップの美容師を指名したが男性だったので、少し不安だった。
でも、とても感じの良い方だし、私の事も覚えてくれていた..私が元気がないので、どうしたの?と、
尋ねて来たので、元気の事を話した..彼も、ワンコを2匹飼っているとの事で、真剣に聞いてくれた。
ワンコが、アトピーが治らないので悩んでいると..お世話になった、HAC和歌山さんを教えてあげた。
肝心の頭は、あまり切らなかったので、代わり映えしないような気がするが、心は軽くなった気がする。

帰り道、近くのサティへ寄った..1階のスタバが見えた..元気とここに座って珈琲を飲んだっけ..
化粧品売り場へ寄って、ファンデーションセットを買ってしまった..少し高かったけど、自分へのご褒美。
彼が迎えに来たので、食料品売り場をうろついた..一緒に買い物をするなんて、何ヶ月ぶりだろうか?
結局、昼食分だけを買って、我が家へ戻った..一緒に買い物が出来ただけで、充分幸せ気分だった。

彼が出かける時間になっても、風雨は収まらなかった..単車では、とても行けない状況だった。
私の運転の弱点は、暗くて雨が降っている事..送るべきか、止めるべきか、迷ったが送る事にした。
行きは、彼が運転してくれたが、風雨が強くて前が見えない..果たして私は無事に帰れるのだろうか
そんな心配は無用だった..運転し出せば何の事はない..風雨の中、快適に飛ばし車庫入れ完了。

行きに、大好きだった赤塚公園の脇を通った..帰りは、元気の縄張りだった遊歩道の脇を通った。
本当は、脇を通りたくなかった..赤塚公園も、遊歩道も見たくなかった..でも、見えてしまった..
やっぱり、泣いてしまった..そこに元気の姿を探してしまった..元気に走っていた頃の元気を..
こんな事で、本当に立ち直れるのだろうか..どこへ行っても、元気の姿を追い求めてしまうじゃないか。

5月に洗ったのが最後だと思っていたが、写真の中に6月に洗った元気がいた..すっかり忘れていた..


      「6月18日に洗った元気、得意顔」         「5月15日に洗った元気、怒り顔」

2006/10/05(木) お散歩友達集合..
今日は、ルークママさん、コナママさん、ももママさん、それぞれのワンコ達も集まって昼食会を開催..

いや〜三匹が集まると、てんやわんやの大騒ぎ..部屋中、ベランダまで駆け回り休む事を知らない。
ルーク君は、ももちゃんにご執心だし、コナちゃんは破壊王女だし、隙を見て元気の祭壇へ突撃して、
お供え物を食べようとしているし、お花は倒してしまうし、三匹共、じゅうたんの上に粗相はするし..
食事など、ゆっくり味わって食べてる暇も無く、三匹の行動を見張る為に、二人ずつ交代で食べた..
三匹の若さについて行けなかった..元気は、家の中で騒いだ事がないし、お友達も来た事がなかった。
そこに元気がいたら、「うるさいぞー」と叱っていただろうな..元気が躾をしてくれたかもしれない。

部屋の中から、元気の匂いが消えて来た..元々、体臭は無かったが、それでも微かに匂いがしていた。
それが、良いのか悪いのか..何だか寂しくなって来た..いつまでも、元気の匂いが残って欲しかった。
今は、元気が最後まで使っていた「haruさんのラベンダー水」が、元気の匂いだと思っている..
だから、「ラベンダー水」を体につけると、元気と一緒にいるような気持ちになれるし、穏やかになれる。

haruさん..4ヶ月も洗わなかったのに、最後まで綺麗でいられたのは、「ラベンダー水」のお陰です。
うつぶせにしかなれなかった元気のオチンチンが、綺麗でいられたのは、「パルマローザ水」のお陰です。
だから元気も感謝して、二度もharuさんの所へ行ったのだと思います..本当に心から感謝しています。
残ってしまった物は、私が愛用しています..これをつけると、元気が側にいるような気持ちになれます。

今日は、てんやわんやの大騒ぎだったが、楽しい時間を過ごす事が出来た..みんな、ありがとうm(_ _)m


      「久し振りに会った、ももちゃん」           「大好きな花屋さんのアレンジメント」

2006/10/04(水) シャンプーと思い出
去年の今日は、嬬恋の「チョコラ」から帰る日だった..もう二度と、行けないなんて思っていなかった。

「チョコラ」のママ達にお別れをして、鹿沢温泉の先にある大好きな「たまだれの滝」へ立ち寄った。
ここの美しい沼で、珍しくお水を飲んでいたっけ..そして、周りに生えている草を食べまくっていた。
湯の丸高原を抜けて、百観音の道を通り、途中にあったチーズ専門店に寄り、ソフトクリームを食べた。
そして、知人の家の前にある「巨峰直売所」へ..毎年行くので、お婆さんとはもう顔なじみだった。

中軽井沢から、北軽井沢へ向かい、我が家が大好きなカフェ「ゆうゆ」で、遅い昼食を取った..
その時、彼からメールが来た..「大阪へ向かう途中で軽井沢を通るから、何処かで待ち合わせよう」
「珈琲工房須田」で、珈琲を買ってから、急いで待ち合わせ場所のプリンス通りの駐車帯へ向かった..
しばらくすると、大きなトラックがUターンして来た..元気は、彼が降りて来る前からハイテンションだった。
まるで、映画のワンシーンのような、素敵な再会だった..今でも、元気の嬉しそうな声が聞こえて来る。
こんな場所で、パパに会えるなんて思っていなかったもんね..ママも、とっても嬉しかったんだよ!

今日は、ルーク君を預かって、シャンプーをしてあげた..勝手が違うので、最初は戸惑ってしまったが、
体重が元気の半分以下なので、とっても楽チンだった..パピヨンの毛は、直毛なので乾くのが早かった。
元気の為に取ってあった「アルガンオイル石鹸」で洗った被毛は、素晴らしい光沢を放っていた。
ルーク君を洗いながら、最後に元気を洗った日を思い出していた..それは、5月の旅行前だった..

お風呂で滑らないように、バスタオルを敷いて、元気を立たせた..元気の顔は、少し不安気だった。
腫れ上がった不自由な足で、一生懸命立っていた..そして、私が洗おうとする自ら足を出してくれた。
いつもそうだった..毎日のお散歩後のシャンプーの時、何も言わなくても順々に自ら足を出してくれた。
足が不自由になってからも、それは変わらなかった..誰も教えたわけじゃないのに、そうしてくれた。
この時も、「アルガンオイル石鹸」で洗った..乾く事に、素晴らしい光沢のある被毛になって行った。
この日が、元気を洗った最後の日となってしまった..もう、二度と元気を洗ってあげる事が出来ない。

久し振りに、声をあげて泣いてしまった..悲しかった..寂しかった..元気を洗ってあげたいよ〜〜


     「コスモス畑の前で、威張りん坊」            「こんなに元気に走っていました」

2006/10/03(火) 再会と思い出..
去年の今日は、毎年恒例の2人と1匹の「巨峰買い旅行」へ、向かっていた..目的地は長野県。

関越道を走り、花園インターで降り、花園の道の駅でお弁当を食べ、花園JAで野菜を購入..
254号線で下仁田を目指し、道の駅でソフトクリームを食べ、下仁田〜軽井沢線で軽井沢へ..
風越公園でお弁当を食べ、ミスアマドーラでケーキを食べ、お決まりのスリードックカフェに立ち寄った。
軽井沢のトム&エマに寄ったが、いつものようにお休み..そして、白糸の滝経由で嬬恋へ向かった。

もうこの頃には、足も腫れだしてビッコを引いていたが、そんな事は感じさせないほど元気だった。
カートにも乗らず、自分の足でしっかりと歩いていた..どんな場所も、自分の力で歩いていた。
そして、大好きな嬬恋のペンション「チョコラ」のママと再会を果たして、とっても嬉しそうだった..
その時の写真を見ると、胸が締め付けられる..あんなに元気だったのに、今はここにいない..

夕方、ルビィーママさんとルビィーちゃんが、元気に会いに来てくれた..悲しい再会だった..
蕨に新しく出来たカフェで、偶然お会いしたきりだった..元気なうちに、もう一度会っておきたかった。
元気のやんちゃな頃の写真を見たり、ビデオを見たり..思い出話をしていて、時間を忘れてしまった..
ルビィーママさんは、病気になってからの元気しか知らないので、元気のやんちゃ振りにびっくりしていた。
元気は、走るのが大好きだった..日本海の海岸を、戸隠の牧場を走る姿は、私を元気にしてくれる。
やんちゃな頃のビデオを見ても、不思議と涙は出ない..元気な頃の元気に会えるので、嬉しくなる。

ルビィーちゃんの頭を撫でていたら、元気の頭と同じ感触だと感じた..まん丸で毛がツュルツュル..
元気より一回り位小さいけど、確かに同じ感触だった..いつまでも、いつまでも撫でていたかった。
元気が大好きだったお菓子をあげたら、美味しそうにたくさん食べてくれた..良かったね、元気!
ワンコが美味しそうに食べる姿が好きだ..好きな物も食べられなくなってしまった姿は見てるのが辛い。

可愛いお花と、メモリアルの絵皿を頂いた..そこには、凛々しくて、気高くて、優しい顔の元気がいた。


  「お骨の元気にご挨拶してくれるルビィーちゃん」       「こんなに素敵な物を頂きました」

2006/10/02(月) 泣いても良いよ〜
昨日から、降り続く雨..心の中まで、雨が降りそうな朝だった..こんな日は、何もしたくない。

ある日を境に、泣く事を止めた..泣きたくなっても、心の奥にしまい込んだ..でも、胸が苦しい..
胸焼けのように、ムカムカして来た..同時にイライラして来た..これは、別の意味でストレスかも..
「尊重するから、会いたくて涙が出るんだよ..悲しい、寂しい、辛い..色んな涙があるけど、
嬉しい涙や、一歩前に進む為の涙も必要だし当然だよ..泣いても良いよ〜元気ちゃんの事を思って、
泣いた後は、一歩前に進もうね〜」.ワン友さんがくれたメール..これを読んで、気持ちが楽になった。

今日は、コナママさんが手作りのクッキーを持って、遊びに来てくれた..元気にも食べさせたかったな!
コナちゃんは、暴れん坊に磨きがかかっていた..全く、疲れ知らずで、大いに暴れまくっていた..
コナママさん共々、「いつになったら、大人しくなるんだろう..このまま、継続するのかしら?」..
夕方、ルークママさんが遊びに来てくれた..久し振りのルーク君とコナちゃんは、仲良く戯れていた..
そんな2匹の姿を見ていると、私もワンコが欲しいなぁ〜なんて思ってしまう..元気に怒られちゃうかな?

みんなが帰って、シーンとした部屋..孤独感が襲って来た..見回しても、誰もいない空間..
一人ぼっちの夕食..ふいに涙がこぼれて来た..数日間、我慢していた涙が頬を伝わって行った。
それでも、夕食を食べ続けた..元気の写真を見ながら、食べ続けた..「ママ、寂しいよ..」
写真の中の元気は、私を見つめて笑っている..楽しい時間を過ごした時の写真だから、笑ったまま..
そんな時、彼からメールが来た..「起きてる?」..「起きてるけど少し眠いの..そして寂しいの」..
そんな事を言ったって、どうにもならない..元気も生き返る訳じゃない..でも、寂しいよ〜〜

こんな生活が、ずっと続くのだろうか..精神的に耐えられなくなるかもしれない..その時どうする?


     「山羊さんミルク、美味しかったね」            「コナママさん手作りのクッキー」

2006/10/01(日) 10月か..
今日から10月..二人揃ってまた歳を取ってしまう..せめて、私達の誕生日まで生きて欲しかった。

今月は、お祝いが2回あるので、元気はいつも大張り切りだった..ケーキのお裾分けを期待していた。
以前は、ワンコ用のケーキなど売ってなかった..だから、当然のように人間用のケーキを食べていた。
それでも別に病気などしなかった..私達も、悪い物を食べさせていると言う意識など全くなかった..
今は、あまりにも犬の食べ物に関して、神経質になり過ぎていると思う..だから、犬にも伝わってしまう。
元気にも、ある時期から食べ物に気を遣うようになった..大好きだった物も、与えなくなってしまった。
人間だって、大好きな物が食べられなくなってしまったら、ストレスになるだろう..元気もそうだったかも..
だから、もう長くないと分かった時に、大好きだった物を再び与え始めた..甘い卵焼き、甘い煮豆等々
嬉しそうな顔をしてパクついていた..どうせ、短い命..好きな物を食べて幸せを味わって欲しかった。

今日は、自分のふくらはぎを見てびっくりした..筋肉が萎え、骨が浮き出て来ている..が〜ん!!
そりゃそうだ..元気がお散歩へ行けなくなってから、ほとんど歩いていない..ゴミ出しがやっとだ..
ただ、狭い部屋の中をうろついているだけ..それでも、元気が生きていた時は、急がしく動いていた。
元気とのお散歩で鍛えた足腰が、全て萎えてしまった..これじゃ、少し歩いただけで疲れてしまう..
外へ出るべきか、出ざるべきか..心は悲しいけど、体は喜ぶ..ルーク君のお散歩へついて行こうかな。

最近、掲示板に書き込みがないな..そ〜っと、私の様子を見に来てるだけなんだ..何だか寂しいな。


    「この場所に今年も咲いているのかな?」        「家の前の雑木林が好きだったね」


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