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2006/10/14(土)
三日目〜タボスの丘
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昨夜は、甘ったれシエルちゃんのお陰で、超寝不足..あんなに飼い主を慕うなんて、可愛いなぁ〜
昨夜、私達の部屋でコロンママさんと話をしていた..シエルちゃんも来て、ベットの上でくつろいでいた。 娘がシエルちゃんの首をマッサージしていたら、眠ってしまったので、私達の部屋へ置いて行った。 それが、夜中に目を覚まし、おかあた〜んとばかりに、「ピーピー、ガリガリ」..朝までその繰り返しだった。 娘は元気にも、マッサージをしてあげていた..私がすると嫌がるのに、娘には身をまかせていた.. 左後ろ足をかばって歩いていたので、いつも首の右側がコリコリだった..マッサージ後は柔らくなる。 寝たきりになっても、マッサージは続けてくれた..お陰で、娘が来た日は、とても安らかな顔をしていた。
朝食後、荷物を片付けながら、部屋を見渡していた..10年間、元気と共に泊まっていた部屋.. 生後半年の冬から10歳の冬まで..スキーへ行かせまいとして、荷物の上に乗っかって邪魔をしたり、 粗相をしていて怒ったり、ドアを閉めるとガリガリ、ワンワン..スキーから帰ると、大歓迎のご挨拶.. 昨年の春、クウカイママさん一家、マミーさん一家とチロルに集合して、タボスの丘で元気に遊んだっけ.. そして、今年の冬..元気が過ごしやすいように、部屋の中を大改造して、3日間を過ごしていた。 絨毯を敷くと、それ以外の場所へ行こうとしなかった..リビングでもベットの中に行儀良くいてくれた。 心配していた雪原を楽しそうに歩いていた..この時が、最後のチロルになるなんて思っていなかった.. 10年間の色んな思い出が、頭の中を駆けめぐっていた..いつも寝ていたベットにサヨナラを告げた。
荷物を車に積んで、お会計を済ませた..チロルのオーナーから、ショパンのCDとキャバの絵を頂いた。 オーナーとは、面と向かうとお互いにあまり話をしない..でも、気持ちは充分通じ合っている.. 無駄な言葉など要らない..「元気がいなくても来るから..ね」..「うん、待ってます」これで充分だ。
帰る前に、ダボスの丘へ向かう事にした..歩いて行くと遠いが、歩いて行かなければ意味がない。 もうすぐ冬を迎える、紅葉美しい山々を見ながら歩きたかった..片道1時間弱、決して楽ではない。 元気は、去年の春も、タボスまでの道のりを弱音を吐く事なく歩き通した..帰り道も歩き通した。 楽しそうに、尻尾を振っていた..先に行ってしまっても、欽ちゃん走りで「ママ〜迎えに来たよ〜」って.. そんな姿が、ダボスが近づくにつれ、私の目に飛び込んで来た..辛かった..泣きながら歩いていた。 元気〜ママを迎えに来て.欽ちゃん走りで迎えに来て..ママ歩き疲れちゃった..だから、慰めに来て〜
私が先頭で、ダボスの丘へ到着した..いつも、最後に到着するのに..元気が引っ張ってくれたの? タボスの丘は、いつもと変わらない景色だった..360度の大パノラマ..周りの全ての景色が見える。 初心者コースの坂を下りると、一本の木が立っている..その木まで、ヨーイドンって走った事もあった。 ルーク君も、シエルちゃんも、弱音を吐く事なく、ダボスまでたどり着いた..その顔は、生き々していた。
その木の根元に、元気とコロンちゃんの被毛を埋める事にした..これで、ここに来ればいつでも会える。 生きて会う事が出来なかった異母兄弟..この美しいダボスの地で、仲良く元気に走っていて欲しい.. 被毛を埋めようとしている時に、ルーク君が木の側に立っている2本の棒に盛んにマーキングをしていた。 まるで、「ここに近づいちゃ駄目だよ」と、言っているようだった..さすが、元気が躾をしたワンコだ.. 帰り道も、全員弱音を吐かずに歩き、10年間元気と共に楽しんだ、思い出深いチロルに別れを告げた。
菅平で昼食を取って、東御市のブドウ直売所を目指した..ここは、毎年訪れているので顔馴染みだ。 いつも、ぶどうや傷物のリンゴをたくさんくれる..元気が死んだ事は、裏に住む友人が伝えていた。 「私は犬を飼った事がないから、あんたの悲しみは分からんけど、元気出しなよ」その言葉が嬉しかった。 心配していたお婆さんは元気だった..「来年もまた来るから元気でね」と言って、直売所を後にした。
東部湯の丸インターから、上信越道に乗って横川サービスエリアで、定番の「横川の釜飯」を購入。 花園インターで下車し、ブリーダーさん宅へ..そこには、連絡をしておいた累ままさんが待っていてくれた。 累ちゃんとご対面..マックらしい体格の可愛いワンコだった..累ままさんから、元気にとお花を頂いた。 二階にいるメス達とご対面を果たして、コロンママさんと私はご満悦..今は少ないキャバの原点だった。 ブリーダーさんは、私達の為に良いキャバを交配するからと約束してくれた..兄弟犬を飼うのが理想だ。 ブリーダーさんと、累ままさんに別れを告げ、再び関越道を2台で連んで走り、我が家へ向かった。
コロンママさん一家は、元気にお線香をあげる為に寄ってくれた..2日間本当にありがとうございました。
「4匹で、ハイポーズ」 「この木の根元に埋まってます」 「娘も泣いていました」 「春と同じ場所です」
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