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2006/12/10(日)
枯れ葉..
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黄色くなったイチョウの葉が、ひらひらと風に舞う..でも、冬を耐え春になれば、緑豊かな木々に蘇る。
植物は、手入れをすれば再生する..動物にも再生の力があったら、死に逝った者でも蘇れるのに.. 元気のクローンが欲しかった..どんなにお金がかかっても、自分の全てを投げ打ってでも、欲しかった。 元気と同じ顔、元気と同じ瞳、元気と同じ体型、元気と同じ被毛、元気と同じ性格..蘇って欲しい。 蘇って、私の元に帰って来て欲しい..今の願いは、ただそれだけ..もう一度、元気を抱きしめたい.. こんな事を想っているから、立ち直れないんだ..そう自分に言い聞かせても、この想いが心を占める。
今日は、娘が遊びに来た..元気へのお花と、弟に贈るクリスマスサンタのプレゼントを持って来てくれた。 アレンジのお花をと希望していたのに、花束を買って来た..仕方がないので自己流のアレンジをしてみた 彼も娘も、アレンジの出来上がりを誉めてくれた..お花が足りないけれど、まあまあの出来上がりかな?
久し振りに集まった三人で元気の思い出話を..元気の顔が変わったのは、いつ頃からだったのだろう。 去勢するまでは、本当にやんちゃで威張りん坊な顔をしていた..去勢してから、その表情が消えた.. そして、穏和な顔になったのは、病気になってから..きつかった眼差しも、優しい眼差しに変化した.. 病気が悪化してからは、その眼差しも性格も悟りを開いた仏様のようだった..顔もパピーのようだった.. 自分の死期が近いのを知っていたのかもしれない..だから、あんなにも優しい顔になったのだろう.. いつも、優しい眼差しで私達を見つめてくれた..痛くても、苦しくても、辛くても、その瞳は輝いていた..
言葉などいらなかった..やっと、心から分かり合えた気がした..やっと、心から通じ合えた気がした.. 11年の長い年月をかけて、信頼関係を築き上げて来た..元気を失った私達の心は、元には戻らない 彼は壁にもたれ、娘は祭壇の前、私は窓辺..それぞれが、それぞれの場所で、元気に語りかけていた
日曜日の夜に、三人が揃ったのは何ヶ月振りだろう..久し振りの一家団らんに、元気の姿はなかった。
「去年の12月10日 パパに甘える元気」 「娘から貰った花束と自己流アレンジ」
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