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2006/06/22(木)
カート..
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昨夜、娘がポツンと言った..「心臓が悪いと分かった時に、カートを買っておいて良かったね」と..
私は、カートなんて嫌いだった..健康なワンコは、歩くべきである..だから、購入に抵抗があった。 心臓が多少悪くても、無理をしなければ充分に歩ける..むしろ、足腰を鍛えるべきだと思っていた。 元気は、私達が歩いている限り、何処まででも弱音を吐かずに歩く犬だった..だから足腰も強かった。 私の住む○橋区から、志木市の秋が瀬公園まで往復歩いても、歩きたくないなんて態度はしなかった。 それが、こんな形でカートをフルに使う事になるなんて思ってもみなかった..こんな物使いたくなかった。
そのカートでさえ、使えなくなる可能性が出て来た..カートに座れなくなってしまったのだ.. 午前中の雨が止み、珈琲を買いがてらお散歩へ出かけた..ウンチは、お尻を丸く足も曲げてしていた。 歩行も、少し歩数が増えて来た..二歩歩いては止まっていたのが、四歩歩いて止まるようになった。 足の具合が良くなって来たのかな?と少し安堵したが、カートに乗せたらその思いは消えて行った。
近所の珈琲ショップまで、立ったまま移動した..歩道の凸凹が、カートを揺らすので慎重に歩いた。 珈琲ショップの前で、一生懸命座ろうと試みていたが「ギュン」と言う声を出したので止めさせた。 歩道へ下ろした途端、小さいキャバが歩いて来た..元気は、脱兎のごとくキャバ目がけて走り出した。 ショップのオーナーさんも、私もびっくり!さっきまで、カートに座れなくなったと悲しんでいたのに、 この素早い動きに唖然..相手のキャバは、最初は嫌がっていたが、挨拶だけは交わしてくれた。
遊歩道へ着くまでに、何度も何度も座ろうと挑戦していたが、どうにも座れない..顔が困っていた。 途中でカートから下ろして、少し歩かせる事にした..縄張り点検をしながら、ベンチまで歩かせた。 カートに乗せたら、座ろうとしてまた「キュン」と泣いた..慌ててカートから下ろすとベンチを見上げた。 ベンチに座りたいらしい..マットを敷いて、そこへ座らせてあげた..安心したように私を見つめていた。
我が家へ戻り、恐る恐る左後ろ足の膝の腫れを確認した..また、一段と腫れが酷くなっていた。 余分な皮膚は残っていないほど、パンパンに腫れていた..これじゃ、狭いカートの中じゃ座れない.. もしかしたら、ケージにも座れないんじゃないだろうか?これじゃ、どこにも連れて行く事が出来ない。 いったい、どうしたら良いのか途方に暮れてしまう..家の中に閉じこめておくしかないのだろうか..
あ〜暗い..気持ちがどんどん暗くなって行く..耐えられないのは元気ではなく私の方かもしれない。
「足が痛くて座れないよ〜」 「やっと、座る事が出来たよ」
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