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2006/07/28(金)
病院へ..
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昨夜の元気は、自分の布団の上でぐったりとしていた..大学病院へ行かなきゃ良かったと後悔した。
ご飯も食べられないほど衰弱しているのかと心配したが、口元へ持って行くと不思議な位良く食べた。 この食欲は、どこから来ているのだろうか..食べられるから、何とか生きて行けるのだろう.. 無事に一夜を過ごし、朝ご飯もいつものようにきちんと食べてくれて、私の心に安堵感が広がった..
元気の体の異変に気がついた..左前足が浮腫んでいる..左胸の浮腫も酷くなっている..そして.. 右前足に、シコリを発見..液体を抜いた、左後ろ足の変形が酷くなっている..液体を抜いたせい? 液体を抜く為に、針を刺した部分の絆創膏を剥がさなければならないのに、それがなかなか取れない。 ちょうど、ルークママさんが来てくれたので、一緒にやってみたが怖くて最後まで出来なかった。 消毒する為には、どうしても剥がさなくてはならない..自分では出来ないので病院へ行く事にした。
今日は、ルークママさんの車に乗せて貰い、病院へ向かった..夕方だったので、比較的空いていた。 医者は、あっけなく絆創膏を剥ぎ取った..そして、先日診た時よりも腫れが酷くなっていると言った。 液体を抜いたのに、腫れが酷くなっているなんて..刺激を与えて、癌細胞が活発になったのだろうか? 医者にそう問いかけてみた..針を刺したからと言って、癌細胞が増殖する事はないと断言した。 でも..シコリが増えたり、体の浮腫が酷くなったのは、明らかに針を刺してからの事だ..疑問が残った。
断脚の話しになった..今、断脚をしてもこの子の命が消える確立の方が多い..止めた方が良いと.. 例え、手術が成功して生き残ったとしても、術後に死亡する確率が高い..そんなリスクは避けましょう。 そして、手術のタイムリミットは2、3日..それ以上は待てないと..私は、手術しない事にした。 手術をしなければ、やがて骨盤まで破壊されてしまうらしい..でも、今の命を捨てたくはない。 病院で、ルルメルままさんに偶然お会いした..診察室で、一緒に話を聞いてもらった..
病院から帰ってほっとした途端、元気の様子がおかしくなった..とても息が荒くなって来た。 しばらく様子を見ていたが、良くなる様子がなかった..顔が歪み、息はいよいよ荒くなって来た。 私は取り乱し、泣きながらクウカイママさんに電話を入れてしまった..しばらく振りに聞く懐かしい声.. 何を言ったのか、何を話したのか、良く覚えてないが、声を聞いて心が静まって行ったのは確かだった。 話をしながら、元気の体をさすっていたら、荒かった息もどうにか正常に戻って、舌の色も良くなった。 そして、落ち着いた頃にご飯をあげたら、全て平らげた..連日の病院通いで、疲れたのだろうか..
リンパ肉腫と闘っていた「ビル君」が、23時49分に永眠した..頑張り屋のビル君、どうか安らかに..
「ボク、もう疲れちっゃたよ」 「ごめんね..元気」
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