ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年9月
前の月 次の月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新の絵日記ダイジェスト
2008/11/16 二十六回目の月命日
2008/10/16 二十五回目の月命日..
2008/09/16 三回忌..
2008/08/16 二十三回目の月命日
2008/07/24 誕生日♪

直接移動: 200811 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 月 

2006/09/30(土) 何もせず..
昨夜は、ルーク君が来てくれたので寂しくなかった..ワンコと遊んでいる時が、一番心が安らぐ..

今日は、何もしなかった..何も出来なかった..ただ、ひたすら元気の布団の上で黄昏れていた..
涙も出ない、気力も出ない..体に力がみなぎらない..心に、空虚さだけが漂っていた..
心の隙間に、風が吹いて行く..これから、どう生きれば良いのか..どう立ち直れば良いのか..
こんな状態だから、元気が部屋にいたのだろうか..午後になって、それを感じる出来事があった..

私の心に重くのしかかっている事を、彼に話してみた..電話の向こうで、彼は優しく答えてくれた。
「君は、元気が生きてる間に、たくさんして来たでしょう〜それは、誰にも真似が出来ない事だよ」..
「仕事を辞めてから、片時も元気から離れなかったでしょう..元気はそれで充分幸せを感じていたよ」
「最後に出来なかったとしても、生きてる間に充分すぎる位して来たでしょう〜元気は分かっているよ」
「ボクは、最後に君の代わりに元気の面倒を見られた事が嬉しかったんだよ..ありがとう」って..
「そして、最後まで元気の世話をしてくれた事に感謝している..お疲れさま..そしてありがとう」

本当に、元気は幸せを感じてくれていたのだろうか..私と生きて来た事が幸せだったのだろうか?


        「もう、この場所でくつろぐ姿も、縄張りの見張りをしてる姿も見る事が出来ない」

2006/09/29(金) どうして?
昨夜は、元気がいなくなってから、皆勤賞だったルーク君が来なかった..何だか無性に寂しかった..

自分のワンコじゃないけれど、ルーク君が愛おしい..最近、元気化してるせいかもしれないけど..
元気がいた場所で、安心したような顔をしてくつろいでる姿を見ていると、とっても心が安らいで来る。
こんな事を言ったら、元気に怒られると思うけど、私はワンコがいなくちゃ生きて行けないんだな..
そう感じてしまう..でも、選択は難しいなぁ〜元気のようなワンコは、二度と私の前に現れないだろう..

真夜中、元気の写真を抱きながら、泣いてしまった..こんな事は、初めてだった..眠れなくなった。
急に頭に浮かんだ事..最後の朝、いつものように体を拭いてあげたかどうか、気になりだした。
どうしても思い出せない..ウンPの始末をして、お尻を拭いてあげたのは覚えているが、思い出せない。
そして、息を引き取った後、体を拭いてあげなかった..ブラシも入れてあげなかった..どうして?
今頃になって、それが心に重くのしかかって来た..いくら気が動転しているからって..どうして?
足の毛と、お腹の毛は残っているが、肝心の耳の毛が残っていない..手触りの良い大好きな耳の毛..
もう二度と、あのシュルシュルの耳の毛を触る事が出来ない..本当に美しい、自慢の耳の毛だった..

勤めていた会社の同僚が、お線香をあげに来てくれた..彼女は、元気が旅立った日にも来てくれた。
元気は、彼女が大好きだった..彼女の頭文字を言っただけで、小躍りしながら玄関へ飛んで行った。
だから、斎場へ行く前に会ってもらった..彼女は、冷たくなってしまった元気を優しく撫でていた。
今日も、きっと小躍りしながら、玄関へ迎えに行ってたに違いない..そうだよね..元気!

マミーさんから、お花が贈られて来た..「四十九日まで、人だったらするでしょう..だから元気君にも」
四十九日まで、一週間ごとにお花が贈られて来る..元気の祭壇から、お花が途切れる事がない。
マミーさんの、優しい気持ちに感謝します..そして、ありがとう..本当に嬉しい贈り物です。
マミーさんの家にも、元気が挨拶に行ったようだ..取り替えたばかりの外灯の電球が切れてしまい、
そして、去年泊めて貰った二階の部屋から、家鳴りの音がしたそうだ..カーリーちゃんとリズちゃんが、
ずっと二階の部屋を見上げていたそうだ..今度会ったら、外灯の電球を弁償しなくっちゃ..ね!

今日は一度も泣かなかった..お世話になった方からのメールで、元気を尊重しなければと思ったから..


      「去年の9月29日の元気..」            「マミーさんと同僚から頂いたお花」

2006/09/28(木) 逆効果..
昨夜は、久し振りに星が出ていた..少しの間に、位置がずれていたが、オレンジ色に輝いていた。

今朝は、抜けるような青空だった..こんな素晴らしい青空の中を、お散歩へ連れて行きたかった。
もう少し待ってくれたら、カートに乗せてテクテク歩いて行けたのに..ママ、お散歩へ行きたかったよ!

外へ出たのが逆効果だった..朝から、泣いてばかり..何も手につかない..何もしたくない..
寂しいよ〜悲しいよ〜元気に会いたいよ〜側へ行きたいよ..そんな事を、ワン友さん達にメールする。
介護中に、コロンママさんに言われた事があった..「どんなに大変でも、どんなに手がかかっても、
疲れてイライラしても、側にいてくれる事が幸せなんだよ」と..今、その言葉の意味を実感している。
崩れた足でも良いから、側で生きてて欲しかった..数倍の手間がかかっても、側にいて欲しかった..
介護に疲れ、イライラして怒ってしまった事..元気は、どんな気持ちで受け止めていたのだろうか?

元気がいなくなって気づいた事がある..私は、週6日一人きりで夜を迎えていたのだ..今頃気づいた。
暖かい家庭なんてなかった..一人きりの夕食..それでも、元気がいたから、寂しくなかった..
今は、誰もいない..元気の祭壇の前で、寂しい夕食を迎えている..話す相手がいない..
彼に文句は言えない..元気の医療費を稼ぐ為に、今の仕事を選んだのだから..彼も寂しいだろう。
お金は、充分に入って来る..何の不自由もない..でも、心の隙間はお金では埋められない..

掲示板に、元気へのお悔やみの言葉、私への励ましの言葉を頂き、本当にありがとうございました。
もっと早く、ご挨拶をしなければいけなかったのですが、日記をつけるのが精一杯の日々です。
元気がいなくなっても、私の事を心配して?毎日たくさんの方達が、来て下さっているようです..
読み逃げでも構わないです..私が立ち直るまで、もう暫く見守って下さい..泣き虫にお付き合いを..

アニコムへ提出する為に、死亡届けの書類を書いた..限度日一杯の保険証..涙が止まらなかった。


   「天国へ逝く3日前、赤ちゃんみたい」       「去年の7月の元気..ルビィーママさん撮影」

2006/09/27(水) まだ、無理..
今朝も、雨が降り続けていた..娘が来ると言うので、思い切って買い物がてら、迎えに行く事にした..

車の運転も三週間振り..買い物は数ヶ月振りだった..車の運転は、元プロなので支障はなかった。
問題は、買い物だった..何を買って良いのかさえ分からない..無駄な時間が過ぎて行った..
夕食の献立の事で、言い争いをしてしまった..自分が思った物をカゴに入れるのが精一杯だった..
夕食の献立など、とても考えられない.それなのに、娘は私の後をついて来るだけ..役立たず目!
結局、夕食の買い物はせずに帰って来た..帰り道、この道をカートに乗せてテクテク歩いたっけ..
このコンビニの前で、元気を待たせていたっけ..遊歩道の入口を見た途端、涙が溢れて来た..
駐車場に着いたら、益々涙が溢れて来た..バックで入れていたら、トランクにあるカートが見えた。
お散歩へ行く時は、ここでカートを降ろして、遊歩道まで行っていたんだ..お行儀良く待っていたっけ
外に出るのが早すぎた..悲しみ、寂しさがどんどん増してしまった..また、引きこもり生活に戻ろう。

今日は、たくさんの人が来てくれた..朝、ゴミを出そうと廊下に出たら、掃除のおばさんに会った。
掃除の手を休めて、お線香をあげに来てくれた..長い事住んでいるが、家に来たのは初めてだった。
4階の人が、湯沸かし器の交換工事で発している騒音の詫びに来たので、元気が亡くなった事を伝えた
彼女は、一瞬絶句していた..「全然、知らなかったです..」と言って、お線香を上げてくれた..
夕方、近所のお散歩仲間の方が、ご自分で活けたお花を持って来てくれた..最近見かけないので、
心配してたそうだ..たくさんのお花に囲まれた元気を見て、「幸せなワンコですね」と言ってくれた。
天国へ逝く3日前の写真を見て、「赤ちゃんみたいな顔をしてますね..何て可愛いんでしょう〜」と..
愛する者を亡くした傷は、そう簡単に癒えるものではない..何年経っても、悲しみは消えないと..

久し振りに、暴れん坊がやって来た..相変わらず暴れん坊だが、元気がいなくなって大人しくなった。
お菓子を食べて、山羊さんミルクを飲んで、娘と遊んでいた..この交流が、いつまでも続いて欲しい。
夕食を食べていたら、ルーク君がやって来た..ルークママさんは、一日も欠かす事なく来てくれる。
昨日は、天ぷらと天つゆ、大根おろしを持って来てくれた..今日は、冬瓜を煮て持って来てくれた。
元気がいたから、優しい隣人達に巡り会う事が出来た..宝物を残してくれた元気に感謝している。

数日前、アニコムに、元気の死亡を報告した..保険証の返還を求められたが、闘病の記録なので、
手続きが終わったら、返して欲しいとお願いをした..係りの人は、そう言う事ならと快く承諾してくれた。
そして、今日アニコムから、小さなお花が届いた..お花と一緒に、お悔やみの手紙も入っていた..
保険会社から、お花が届くなんて思ってもみなかった..3年間、目一杯お世話になりました..

私が、元の生活に戻れるのに、どれくらいの時間がかかるのだろうか..まだ、当分無理だろうなぁ〜


       「アニコムから届いたお花」              「お散歩仲間の方に頂いたお花」

2006/09/26(火) 雨..
今日は、冷たい雨が降っていた..もう、すっかり秋なんだぁ〜時間は、どんどん過ぎ去って行く..

外へ出られない日々が続いている..どの道を通っても、何処へ行っても元気との思い出が蘇る..
だから、外へ出られない..きっと歩きながら泣いてしまうだろう..そんな姿を見られたくない。
今日もショパンを聴きながら泣いていた..そんな時、なおたさんから電話がかかって来た..
「大丈夫?」..「大丈夫じゃない」..「そうか..そうだよね」..「早く会いに来てよ〜」..
目一杯の我がままを言った..「うん..お誕生日の頃に行こうと思ったけど、もっと早く行くよ」..
私は、まるで駄々っ子だ..一人でいる事が辛いから、遠くに住んでいる彼女に救いを求めている。

最近、お尻が痛い..座りダコみたいな物が出来てきた..何もせず座ってばかりいるからだろう..
元気の介護をしていた頃は、座る事さえままならなかった..座りたいけど、座る事が出来なかった。
眠る時も座布団の上で寝ていた..今も布団を敷いて眠る事が出来ない..だから余計にお尻が痛い。
食事も、元気の祭壇の前で食べている..元気が、生きていた頃と同じだ..元気も笑っているだろう。

今日は、本当は鍼治療の日だった..前回、予約する時に、今度の治療の時まで生きているだろうか?
そんな事を感じていた..前回の治療の時に、腫れているお腹のリンパの辺りが冷たく感じると言われた。
そして、舌の色が黒ずんで来たり、斑点が出て来たり、シワが出て来たら、数日の命だと思ってくれと..
元気の足が壊死し始めた時、舌の様子を確認したら、シワが出始めていた..だから覚悟は出来ていた
でも、あんなに早く逝くなんて思っていなかった..後、何日かは頑張って、生きてくれると思っていた..
今月に入ってからは、漢方薬もハーブのサプリも与えてなかった..それが死を早めてしまったのだろうか。

東洋医学と、西洋医学と、ホリスティック療法の、考え方の違いで、私の心はいつも揺れ動いていた。
西洋医学では当たり前の事が、東洋医学とホリスティック療法では否定されてしまう..心は揺れ動く。
西洋医学では、ステロイドの注射は有効な治療方法..でも、東洋医学では体に有害なだけの物..
ホリスティック療法では、混合ワクチンは病のあるワンコには、火に油を注ぐだけの物として扱われる。
治療途中で、何が良くて何が悪いのか分からなくなって来た..ずっと、この気持ちと闘い続けた結果..
最後の最後に、西洋医学に救いを求めてしまった..私は、この選択が間違いだったと思っている。
西洋医学に見捨てられて、東洋医学に頼ったのだから、最後まで静かに生かせてあげれば良かったと..

コロンママさんから、可愛いお花が届いた..ずっと一緒にいられるから寂しくない..本当にありがとう。


    「抱きしめたくなるほど、可愛いお花」          「もう、二度と使う事がない保険証」

2006/09/25(月) メソメソ..
昨夜、彼が野菜を抱えて帰って来た..実家の菜園で取れた物だが、加減知らずの量に呆れた。

二人切りなのに、どうやって消費すれば良いのだろうか..「人に分け与えよ」と、言う事なのだろう。
今朝、ルークママさんとコナママさんへ、「貰っておくれ」とメールを入れたら、快諾してくれた。
良かったぁ〜実家の好意をを無駄にしなくて済んだ..それにしても、どうしてあんなに持たすのだろう?

今日は、一日中メソメソしていた..何かをすれば、何かを見れば、元気を思い出してしまう。
元気の布団にうずくまり、抱き枕を抱いて、テレビをぼーっと見ていた..何も手につかなかった。
そんな私を見て、彼が台所に立ってお昼ご飯を作ってくれた..ご飯を食べる前にも、泣いてしまった。
彼は泣いている事には触れず、「ご飯を食べなさい」..彼の作ってくれたご飯は、とても美味しかった。

ベランダのお花が、狂い咲きをしている..元気が天国へ逝ってしまった日から、咲き続けている..
このお花が咲くのは、今年三度目..いつもの年なら、一度しか咲かない..どうしてなのか分からない。
このお花は、元気と共に生きて来た..元気が、オシッコやウンPをしていた場所の隅に置いてある。
お花に、複雑な感情があるとは思えないが、元気が天国へ逝った事を、悲しんでいるような気がする。

マッサージをしてあげたい、体を拭いてあげたい、オシッコやウンPの世話をしてあげたい..
ご飯を食べさせてあげたい、お菓子を食べさせてあげたい、元気の使った物を洗濯してあげたい..
あげたい..あげたい..何でも良いから、元気の世話をしたい..私に出来る事は何でもしてあげたい。
帰って来て〜帰って来て〜私の腕の中に、帰って来て〜何度も、何度も心の中で呟いていた..

彼に、「私は、もしかしてペットロス?」..「そうかもしれないね」..やっぱり、ペットロスなの?


       「何故か、咲き続けるお花」             「益々元気化して来た、ルーク君」

2006/09/24(日) 贈り物..
昨夜は、星が綺麗だったので、素晴らしい青空が広がっていた..やっと良い季節になったのに..

後、一ヶ月ずれてくれたら、窓辺に寝かせてあげられたのに..心地よい風と青い空が見えたのに..
夏が終わったら、急ぐように逝ってしまった..青い空を見ていると、胸をえぐられる悲しみが襲って来る。
いつになったら、立ち直れるのだろうか..いつになったら、涙が枯れるのだろうか..いつになったら..
元気とお別れした日から、外出していない..8月から3度しか外出していない..外に出るのが恐い。
買い物にも行けない..煙草すら買いに行けない..元気と共にいた狭い部屋に閉じこもっている。

昨夜、キーボードの調子が悪かったので、電池切れだと思いすぐに替えた..替えた時はちゃんと動いた。
食事が終わり、彼が元気の布団の上でうたた寝を始めた..日記をつけようと思ってパソの前に座った。
キーボードの先には、元気の写真やお骨がある..いつもは、それらがあっても普通に打てていた。
ところが、電池を替える前と同じ状態になってしまった..「んんんんんんん」ってな感じになった。
打てば打つほど、酷くなって来た..そして、無性にイライラして来た..これは、もしかしたら..
私は、パソを止めふて寝してしまった..そして、彼が出かけた後、日記をつけ始めたら直っていた。
あの時間は、元気が私に用を言いつける時間..オシッコやウンP、ご飯の支度をする時間帯だった。
そして、パソを始めると、決まって邪魔をされていた..きっと、こんな時間にやるなと邪魔をしたのだろう。

コロンママさんの知り合いの方から、お花が届いた..私が全く知らない方だ..東京のトリーマーさん。
毎日、日記を読んでくれていた..私の知らない方が応援してくれていた..そしてお花を送ってくれた。
こんなに優しくされて、どう気持ちを返して良いのか分からない..本当にありがとうございました。

MOBBYさんから、荷物が届いた..中を開けると、元気に持たせたお散歩バックとお菓子が入っていた。
「虹の橋にいる元気君と、お揃いでお散歩バックを使って下さい」と言うメッセージが添えられていた。
それを抱きしめて、大泣きしてしまった..こんなに元気や私を思ってくれてるなんて.....
本当は、お散歩バックは残しておきたかった..どこへ行くにも、これを持って出かけていた。
お散歩も、旅行に出かける時も、病院へ行く時も、いつも一緒だった..本当は、大切な物だった。
大好きなお散歩へ、大事な縄張り点検へ行けなかった元気の為に、天国へ行く時に持たせてあげた。
それと同じ物が、目の前にあった..きっと元気も喜んでいるだろう〜「ママとお揃いのバックだよ」って..

お花を贈ってくれたトリーマーさん、お散歩バックを贈ってくれたMOBBYさん、優しい心に感謝します。


     「主のいない布団と秋晴れの空」          「優しい心が詰まったお散歩バックとお花」

2006/09/23(土) 会えた..
昨夜は、星が完全に雲の中だった..でも、自然と窓辺に座ってしまう..そして「お休みなさい」と..

今日は、ラッキー母ちゃまが来てくれた..元気が逝ってしまった日に、会いに来る約束になっていた。
ラッキー母ちゃまと会えずに、元気は天国へ逝ってしまった..あの日から、心を痛めていたそうだ..
両手に一杯のお土産と、前回来た時に写した写真を持参してくれた..楽しそうに笑っている写真だ..
そう言えば、あの日はご機嫌な時間を過ごしていたっけ..あの日の、記憶が鮮明に蘇って来た..
前々日は大学病院へ、前日は病院へ行って、めげていた日だったので、会えたのが嬉しかったようだ。

彼が帰って来て、三人で昼食を取りながら元気の話をした..ちっちゃな頃は、やんちゃ坊主だった事..
マイペースで、自分で決めた事はがんとして貫き通し、私達の言う事も聞かなかった事..頑固だった。
先日、見残していたアルバムを開いて、こんな写真あったっけ?何て事言いながら、元気を懐かしんだ。
そのうちの2枚をアルバムから外して、ラッキー母ちゃまに渡した..記念になる物を作ってくれるそうだ..
貸してくれと言われたが、返ってこないような気がする..大事にしてくれる人だから、それでも良い。
「また、ちょくちょく元気に会いに来るね〜ママを、外へ連れ出しに来るね〜」と言って帰って行った..
わざわざ、遠くから来てくれてありがとうございました..お陰様で、楽しい時間を過ごす事が出来ました。

昨夜、彼が実家へ帰った..やっと我が家へ帰って来たのに、また一人ぼっちの朝を迎える事になった。


     「7月29日..ラッキー君とご対面」           「お花と北海道物産展のお土産」

2006/09/22(金) 初七日..
相変わらず空を見上げ、オレンジ色の星を探している..昨夜も、雲の合間で必死に輝いていた..

「今日も輝いてくれたんだね..ありがとう」..星に語りかけ、そしてお休みなさいと窓を閉める。
今は、星を見ている時が一番心が落ち着く..一人ぽっちの夜を過ごす、心をの隙間を埋めてくれる。

初七日を迎えた..本当に時間の経つのが早い..悲しみと寂しさは、日を追う事に増して来た。
どんなに遅く寝ても、目覚ましが鳴る前に起きてしまう..悲しい習慣が、身に付いてしまっている..
朝を迎えるのが一番辛い..何もする事がない..ただ、ひたすら「ゴロゴロ」で掃除をしている..
それが終われば、何もする事がない..ショパンを聴きながら、ただひたすら泣いているだけの情けなさ..
私の全ての時間を、元気に費やして来た..それが、全て自分の時間になってしまった..それが辛い。

コナママさんが、暴れん坊と一緒に、お花を持って来てくれた..コナちゃんも以前より大人しい。
何かを感じているのだろう..DVDを見ていたら、テレビの中で吠える元気に反応して、お座りをしていた。
自分が怒られていると思ったのだろうか..ひたすら神妙な顔つきで、お行儀良くお座りをしていた。
ルークママさんが、元気が大好きだった梨を持って来てくれた..ルーク君は完全に元気化している。
ベランダで草を食べまくり、元気の見張り場所で外を見ながら、お散歩中のワンコに吠えまくっていた。
そして、「元気はどこ?」って聞くと、どこに居ても飛んで来て、まっしぐらに玄関へ走って行く..
「玄関の外にいるから開けてよ〜」と言わんばかりに吠えまくる..本当に外にいるのだろうか..?

ルークママさんと元気のアルバムを見た..思い出が一杯詰まったアルバム..不思議と涙は出なかった。
小さい頃のやんちゃな顔..機嫌が悪い時のふてくされた顔..照れくさそうにはにかんだ顔..
白目をむいて大股開きで寝ている顔..食べ物を前に待てをさせられている顔..どれも懐かしい顔だ。
会いたい、この手で触りたい、腕の中に抱きたい..叶わぬ夢だけど、いま一度私の元に帰って欲しい。

ルルメルママさんが、来てくれた..病院で偶然会って以来だった.あの時は、元気もまだ元気だった。
こんな形で再会するなんて、思ってもみなかった..もう一度、ルルちゃんに会わせてあげたかった。
カートに一緒に乗って、浅草寺の仲見世を歩いたっけ..ルルちゃんが乗っても全く怒らなかった。
布団で一緒に眠っていたっけ..見ていて、とても微笑ましかった..こんな事は、とても珍しかった..
同じシニア同士..もう少し、一緒に歳を取らせてあげたかった..ルルちゃんの健康を祈ろう!!

初七日の夜を、思い出話しをしながら、過ごす事が出来て良かった..ルルメルママさん、ありがとう。

  
     「綺麗なお花、大好きだった梨、大好きだったお友達、楽しかった旅行の写真に囲まれて」

2006/09/21(木) DVD..
昨夜も雲の合間から、オレンジ色の星が見えた..他の星は見えないのに、その星だけが輝いていた..

飼い主の、勝手なこじつけだと思うが、今はその星にすがっていたい..その星を、元気だと思っていたい。
ベランダの掃除をした..元気が最後に使っていた隅っこの掃除をしていたら、涙が溢れて来た..
不自由な足で、精一杯踏ん張って、オシッコやウンPをしていた..そして、時には座り込んでいた。
そんな時、「どうしてここへ座り込むの!汚いでしょう〜怪我をしたらどうするの!」と怒鳴る事もあった。
左後ろ足の重さに耐えかねて、右後ろ足の踏ん張りが効かなくなる..それなのに怒ってしまった。
ウンPの時は、ぶらぶらになってしまった足首から下で体を支えて踏ん張っていた..悲しい姿だった。
何度行って立てなくて、「しっかりしなさい!ちゃんと立ちなさい」そう言って、怒る事もあった。
一生懸命頑張っている元気を、感情で怒ってしまった..その度に「ママごめんね」と見つめていた。
何故..何故..怒ってしまったのだろう..今頃、反省しても遅いよね..天国の元気に、ごめんね。

彼が帰って来ても、一人ぼっち..お昼ご飯だけは一緒に食べられるが、その後は寝てしまう..
何にもする事がない..眠っているから何も出来ない..かと言って、お昼寝する気持ちになれない。
元気の写真に語りかけても、何も答えてくれない..写真の顔が笑っているだけ..何か答えて欲しい。
写真と言えば、壁に飾ってある顔をよく見ると、とってもやんちゃな顔をしている..みんな威張っている。
「おらが大将!」そんな態度が顔に出ている..柔和な顔になったのは、最近なんだと気がついた..

ルークママさんとルーク君が、遊びに来てくれた..散歩の最終目的地は、我が家となったようだ..
お菓子を食べて、元気の分も山羊さんミルクも飲んで、ベランダで草をムシャムシャ食べて行く。
今まで行かなかった、元気のお外見張り場所まで行っていた..元気のお許しが出たのだろうか?
元気な頃のDVDを見る事にした..ルークママさんは、元気な頃の元気を初めて見て、感動していた。
野山を、元気に歩き、元気に走り、元気に吠えている..私も、久し振りに元気な元気に会えた!!
不思議に涙は出なかった..これを見れば、いつでも元気な元気に会える..何だか嬉しくなって来た。

タボスの丘を見て、素晴らしい場所だと感じてくれた..後は、コナパパさんを説得しなければ..


      「生きて会えなかった..異母兄弟のコロンちゃんと元気..仲良く遊んでいるのかな」     

2006/09/20(水) 旧友来る..
昨夜も、オレンジ色の星が見えた..ピカピカと輝いていた..煙草を吸いながら、その星に語りかけた。

先日、メールで元気の事を知らせておいた友人が、遊びに来てくれた..久し振りの再会だった。
おっちょっこちょいの友人は、そのメールを悪戯メールだと思っていた..だから、連絡が遅くなった。
もう、20年以上の付き合いになるが、昔からそうだった..だから、行き違いで喧嘩をする事もあった。
O型同士なので、気が合う時は団結するが、気が合わない時は、猛烈に反発しあった..そんな仲だ。

犬が好きじゃなかったのに、元気と触れ合って、犬が好きになり、飼おうとさえ思った時もあった。
元気は、犬嫌いの人間も、犬好きにさせてしまう魅力があった?これは、親馬鹿かもしれないけど..
二度と元気のような犬に巡り会う事はないだろう..元気以下の犬なんて、飼いたいとは思わない。
そんな事を言っていても、目の前の子犬と目が合ってしまうと自信が持てないけど、今はまだ無理..

友人が来るまでの時間を、泣きながら過ごしていた..掃除や洗濯をしながらも、涙がこぼれて来る。
泣きながら、お風呂に入った..ちっとも、ゆっくり入れなかった..泣きながら、着替えていた.
涙は、止めどなく流れてくる..一人ぼっちが寂しい..誰かの声が聞きたい..誰かと話がしたい..
それなのに、時間にルーズな友人はなかなか来なかった..相変わらず、約束の時間に来ないんだなぁ

勤めていた頃、仲良くさせて頂いたお得意先に電話を入れた..辞める時に、挨拶に行けなかった。
営業に回って行くと、シュナちゃんがお出迎えしてくれた..ある年のクリスマス、亡くなってしまった。
サンタクロースのパンを持って行ったら、亡骸がソファーの上に横たわっていた..まだ、暖かかった..
何年続けたか忘れたが、命日の前後には必ずお花を供えに行っていた..今でもその事を思い出す
ご家族の悲しみに満ちた顔、シュナちんゃんの体の暖かさ、自分の今の立場と重ね合わせてしまった。
奥様が電話の向こうで泣いていた..悲しみを共有してくれていた..再会を約束して電話を切った。

1時間遅れで、友人がやって来た..時間に遅れた事など気にもしていない..そんな友人が好きだ!
お弁当と、大きなのり巻きと、元気へのお花を抱えてやって来た..遅い昼食を語らいながら食べた。
具合悪くなった事は、伝えてなかった..元気な姿しか知らないので、いきなりの訃報に驚いていた。
元気は、彼女の家にお泊まりした事がある..自分の後を追いかけてくる元気が愛おしかったと..
出かけて帰って来ると、玄関で尻尾をちぎれんばかりに振りながら、お座りをして待っててくれた。
朝起きると、一緒に起きて台所にまで付いて来てくれた..本当に可愛いやつだったと、懐かしんでいた。

滝と、穴(?)を見に行く約束をして帰って行った..私も、彼女もそんな場所が好きなんだ..変?


      「元気が乗り移ってるルーク君」              「アイリちゃんとバロン君」

2006/09/19(火) 悲しい再会..
今日も7時前に目が覚めた..する事もないのに目が覚めてしまう..悲しい習慣が身についてしまった。

真夜中に窓辺に座り、何気なく空を見上げた..目の前に星が広がり、正面の星だけが輝いていた。
たった一つだけオレンジ色に輝いていた..あの星は元気なのかもしれない..そう自分に言い聞かせた。
明日も出てくれる事を願い、元気の布団にもたれかかった..布団には、元気の匂いが染みついている。
抱き枕を抱きながら、眠る癖がついてしまった..元気の感触にはほど遠いけど、無いよりはましかも..

ちょびさんが来てくれる事になった..仕事で都内に来てるので、帰りに寄ってくれるとの事。
先日、お会いした時には、元気は元気だった..それが数日のうちに、悲しい再会となってしまった。
ちょびさん到着後、ルークママさん、コナママさんも相次いで来てくれた..一気に賑やかになった。
暴れん坊のコナちゃんも、普段とちょっと違った..部屋中の匂いを嗅いでから、私の前で伏せを始めた。
やっぱり、何かを感じているんだ..そう思った矢先、元気の祭壇へ猛ダッシュ..ヤバイ!捕まえろ〜
元気の祭壇にあるお水をこぼし、お供え物のお菓子とアズミラを、一気に食べられてしまった..
元気の霊力も、コナちゃんの食欲には勝てなかったか..それからも、祭壇へ行ったり来たり..

皆で、ワイワイお昼を食べていると、バロンママさんからメールが入った..今日、来てくれるとの事。
昨日、地方から帰ったばかりなのに、お線香を上げに来てくれるなんて..アイリちゃんに会えるね〜
今日は、バロン君も来てくれた..ちょっとはにかみ屋さんだけど、アイリちゃん同様に可愛かった。
元気の祭壇の前で、思い出話を語らい、時間が経つのも忘れてしまった..元気も楽しかっただろう。
元気が飲んでいたサプリを差し上げた..元気が残していった物が、少しでも役に立てれば喜ぶだろう。
またの再会を約束して、スキーでの再会を約束して、ちょびさん、バロンママさんは帰って行った。

元気の主治医のY医師から電話が来た..「大変でしたね..そして、介護ご苦労様でした..」
「元気君は、苦しみませんでしたか?ケイレンは、起きませんでしたか?..病院で死ななくて良かった」
「ずっと、ご自宅にいたのに、死ぬ時だけ病院なんて可哀想です..病院へ運ばなくて良かった」
「死ぬ前に、自力で排泄をしてくれたから、汚物が出なかったんですよ..とっても綺麗でした」と言うと、
「最後まで、本当によい子でしたね..素晴らしいワンコでしたね」と、元気の事を誉めてくれた。
本当に我慢強く、飼い主思いの素晴らしいワンコと巡り会い、人生を共に生きられた事を誇りに思う..

ちょびさん、バロンママさんにお花を頂いた..鍼の先生からも、贈られて来た..ありがとうございます。


      「暴れん坊もちょっぴり神妙です」          「賑やかで、元気も喜んでいます」

2006/09/18(月) いつも通り..
昨夜は、吸い込まれるように眠ってしまった..後で聞いたら、長い時間座ったまま眠っていたそうだ。

いつものように、目覚ましが鳴る前に起きてしまった..自然に、元気の世話をしなくちゃと思った。
振り返っても、そこに元気の姿は無かった..そうだ、もういないんだ..する事は何もないんだ。
空しい時間が過ぎて行った..何をして良いのかさえ分からなかった..何をすれば良いのだろうか?
体を拭いてあげる事も、ご飯を作る事も、オシッコやウンPの世話も..毎日、何回もしていた洗濯も..
何もしなくて良いんだ..私の役目は終わってしまった..心の中に風が吹いて行った..寂しい..

元気がいなくなったのに、部屋の中で煙草が吸えない..いつものように、窓辺に座り外に煙を吐く。
風に当たっていると、ベランダの定位置に元気がいるような気がする..ここへ、戻って一緒に座ろう。
そう思っても、元気はいない..金網越しに外を見ていた元気..姿は見えなくてもそこにいて欲しい。

彼がとても優しくしてくれる..顔がとても優しくなった..私を気遣ってくれる..何だか照れくさい。
二人で窓辺に座り、元気の思い出を語る時間が多くなった..彼は、楽しかった事しか思い出さない..
私は未だに後悔ばかり..いつになったら、この思いが吹っ切れるのだろうか..胸の仕えは降りない。

去年の今日は、クウカイママさん達と嬬恋のペンションで落ち合って、楽しい時間を過ごしていた..
元気は、多少のビッコは引いていたけど、まだ充分に走れる状態だった..キャベツ畑を散歩したっけ..
軽井沢散策、ショッピング、カフェ、北軽井沢スノーパークのリフトに乗ったし、ドックランでも遊んだ..
帰りに、大好きな塩沢タリアセンを散策して、大好きなソフトクリームを美味しそうに舐めていた..
あんなに元気だったのに、今はここにいない..もう一度だけ、一緒に軽井沢へ行きたかった..寂しい。

夜遅く自宅の電話が鳴った..あの病院の、元気の事を大好きな先生からだった..泣きじゃくっていた。
自分が何も出来なかったのが悔しい..元気を治してあげられなかったのが悔しい..ごめんなさい..
ごめんなさいと何回も謝っていた..「先生の立場で、院長に助言出来ないのは分かっていたから、
そんなに謝らなくても良いですよ..ただ、そこにいたら、自分が潰れてしまいますよ..早く辞めたら」と..
「元気の事を教訓に、もっと良い医療を目指したい」..そう言いながらも、また泣きじゃくっていた..
「元気がお世話になった人の所へ挨拶に行ってるみたいだけど、先生の所へは行かなかったのかしら?」
そう言うと「夢に出てきたんです」..「何か言ってた?」と聞くと、「もっと良い医者になれ」と..
思わず笑ってしまった..何だか、元気らしいなぁ〜きっちり言ってやったんだ!よくぞ言った!
「元気は怒ってないから、せめてお線香を上げに来てあげて下さい..先生が来たら喜びますよ〜」
そう言うと「自分の心が立ち直ったら、必ずお線香を上げに行きます」と約束してくれた..必ず来る?

keiさん、なおたさん、ヨッチさん、ジャムのママさん、kaznさん、シャープ#さんからお花が届いた..
お気遣いに感謝します..元気の祭壇が、綺麗なお花に埋もれて来た..皆に愛されていたんだね。

2006/09/17(日) 不思議な事が..
昨夜は、いつの間にか元気が寝ていた布団に、寄りかかって眠ってしまった..PCも付けっぱなしだった。

彼が帰って来て、真っ先に元気のお骨にお線香をあげた..泣いているようなので、その場を離れた。
隣の部屋にいても、泣いているのが分かった..死に目に会えなかった寂しさ、辛さが伝わって来た。
彼からのメールで、大阪のコロンママさんちの近くを通ったら、どんよりした雲の端に虹を見たと..
そして、一瞬太陽が顔を出したと..きっと、元気が挨拶に来て,コロンちゃんが迎えに来たんだ。
生きて会えなかった異母兄弟..顔も仕草も似てる異母兄弟..今頃、仲良く遊んでいるかな?

なおたさんちのとーちゃんの夢に、私が出てきて「元気が死んじゃった..もう犬なんか飼わない」って..
そして、ビシビシと2回音が鳴ったと..きっと、元気が挨拶に行ったのだろう..どうして、とーちゃん?
なおたさんは、鈍感だからとーちゃんの所へ行ったのだろうか..目を閉じて耳を澄ましてごらん。

アロマ水を送ってくれたharuさんは、2日続けて体に異常を感じたと..きっとお礼に行ったのだろう。
防水シートを送ってくれたパピラブママさんちのワンコが、元気が逝った時間に異常な行動を取ったと..
お世話になった方達の所へ、挨拶に回っているのだろう..きっと、恩を感じていたに違いない。

ルーク君が遊びに来て、部屋をウロウロしたが、決して元気の寝ていた部屋に入ろうとしなかった。
そして、お菓子を食べ、山羊さんミルクを飲んだら、台所の流し台へ行って、元気の分も催促していた。
早々に帰ったはずのルーク君が、集合玄関で全く動かなくなってしまった..元気に帰るなと言われた?
そして真夜中、ケージの中のルーク君が、出してくれと騒ぎ、きちんとお座りをして一点を見つめていた。
今まで、ベランダでくつろいだ事がなかったのに、元気の定位置に寝そべり、草をムシャムシャ食べていた。
そして、彼の単車の音が聞こえたら、「あっ!帰って来た」と言う顔をして、お座りをして待っていた。

お散歩へ行けなくなり、ずっと会っていなかった「ジョンちゃんのママさん」が、前の公園に現れた。
ジョンちゃんのママは、3週間も入院していたそうだ..お散歩仲間から、最近見かけないと聞いていた。
その、ジョンちゃんのママが目の前に現れた..何とか、元気の事を伝えなくては..と思っていると、
公園から、我が家の方向へ歩いて来るのが見えた..真下へ来てくれたので、元気の事を伝えた。
お線香を上げに来てくれた..久し振りで、大好きなジョンちゃんのママに会えて、嬉しかったろうな!

クウカイママさんから、電話がかかって来た..話してる最中に、空ちゃんの様子がおかしいと..
誰もいない廊下に座り、玄関をじっと見つめていると..それを何度となく繰り返していた。
そして、決して座る事のない場所に、空ちゃんが座っていると..その場所は、元気が座っていた所..
空ちゃんには、いつも突進されていたけれど、それはそれで楽しかったのかな..ありがとうの気持ちかな?

彼が今日から2日間のお休み..後一日待ってくれれば、最後の時を一緒に過ごせたのになと思った。
もしかしたら後に残された私が寂しくないように、彼の休みに合わせて逝ってしまったのかもしれない。
元気は不思議な犬だ..人の気持ちを読み取る力に優れている..偶然ではないかもしれない..

ちゃろパパさん、ラム母さん、haruさん、クウカイママさんからお花が届いた..お気遣いに感謝致します。

2006/09/16(土) 9月16日 2時15分..
キラキラした目の輝きは、ほんの束の間だった..再び、輝きのない動かない目になってしまった。

それでも、時々私達を見つめてくれた..元気の動きがある事に、「元気凄いね〜頑張れ〜頑張れ〜」
応援し続けた..よほど喉が渇いていたのだろうか..ストローで与えたお水を力強く飲み続けていた。
でも、いよいよ息が荒くなって来た..お腹のリンパも腫れ上がって来た..背中が激しく動いていた。
腫れ上がったリンパが、癌に冒された肺を、心臓を圧迫しているのか..こんな苦しい思いをさせるなら..
やせ細って、シコリだらけの体を優しくさすってあげた..こんな体でここまで頑張ってくれたんだ..
もう、楽にさせてあげたい..体をさすりながら「一杯頑張ったから、もういいよ」と呟いていた..
そして、ずっと下敷きになっていた顔の右側を拭いてあげたら、「ふぅー」と言って、顔が手から離れた。
その途端、呼吸が止まった..「うそー、私のせい?」と思わず叫んでいた..違うよ、元気の意志だよ。
ルークママさんがそう叫んだ..後は良く覚えていない..開いていた目を、娘がそっと閉じてくれていた。

あ〜..とうとう逝ってしまった..あんなに頑張っていたのに..私が余計な事を言ってしまった?
でも、本当に充分頑張って生きて来た..発病してから、約1年..医者に見放されても生きて来た。
医者がびっくりする程の生命力だった..きっと、私を残して死んで逝くのが心配だったのだろう..
ルークママさんが言った..ただのお散歩仲間が、こんなに親しくなれたのは、きっと元気の力だって!
ママを残して行くのが心配で、私達に託して行ったんだって..元気は最後までママを心配してたんだよ。

元気の体を綺麗にしなくては..台所の隅でうずくまっている私を、娘が優しく背中を撫でてくれた。
足の汚物の処理は、私には出来ないだろうと..ルークママさん、コナママさん、娘が取りかかってくれた。
その間、私は台所の隅で震えていた..何て情けない飼い主なの..何て元気に謝れば良いの?..
でも、でも..私には出来ない..情けないけど、私には出来ない..崩れて行った時の恐怖が蘇る。
汚物の処理が終わり、足をガーゼとタオルで巻いてくれた..私に見えないようにタオルをかけてくれた。
元気の顔にも、タオルがかかっていた..タオルを取って顔を見ると、安らかで優しい表情をしていた。

空を見ると、昨日までの雨があがり、秋空が広がっていた..これも、元気の力なのかなと感じた。
以前勤めていた会社の同僚に、元気の報告をした..すぐに駆けつけてくれ、元気と対面してくれた。
彼女は、元気を可愛がってくれていた..元気の顔を見ながら、泣いていた..元気も喜んていただろう。

娘もいったん自宅へ戻った..元気と二人切りになってしまった..側へ行きたいのに部屋に入れない..
どうしてこんな感情が湧くのか分からなかった..顔が見たい、体を撫でてあげたい..でも、入れない。
隣の部屋から、ただ見つめているだけだった..死んだ事が受け入れられないのだろうか..?
そうだ!斎場に電話をしなくちゃ〜先住犬が葬られている斎場に、12時の立ち会い葬を予約した。

元気の亡骸を、布団から棺へ移動した..その間も、私はただウロウロ..ママは、お花を持って!
ルークママさんは、テキパキと行動してくれる..ルークパパさんの運転する車で斎場へ向かった。
斎場へ着くと、係りの人が棺を無造作に運んで行った..そして無造作に、ドンと台の上に置いた。
腹が立った..「どうして、そんなに乱暴に扱うんですか?もっと丁寧に扱ったらどうですか..」
「ずっと病気と闘い続けて、やっと楽になれたのに」と言ったら、プィと横を向いて出て行ってしまった。
他の係りの人が謝ってくれた..「12時までには、時間があるから、ゆっくりお花を入れてあげて下さい」
大好きだったけど食べ残したお菓子、たった一つ遊んだダンベル、mobbyさんのお散歩バックグッズ入り、
寂しくないようにちっちゃなぎゅうちゃんを棺の中に入れてあげた..そして、体が埋まる位のお花..

これで、本当にお別れだ..みんなで、頭を撫でてあげた..顔が見たいのに、見えなくなってしまった。
最後のお別れをして、棺の蓋が閉められた..そして、炉の中へ運ばれて行った..サヨナラ元気..
遠くのワン友さん達が、東に向かって合掌してくれてるはずだ..元気、君は本当に幸せな犬だ。
焼かれて出てきた骨は、想像を絶するほどのりっぱな骨だった..折れていた骨もちゃんと残っていた。
五人で交互に骨を拾った..頭蓋骨を見て、「あっ!元気だ」..頭蓋骨から顔が想像できた。

我が家へ戻って、お線香をあげた..むなしい時間が流れていた..何をしたら良いか分からない。
娘が、食べる物を買って来てくれた..「ちゃんと、食べなくちゃ駄目だよ..元気に叱られるよ」と..
食事を終えたら、眠気が襲って来た..2日間眠ってなかった..そう思っていたら、眠ってしまった。
気がついたら、暗くなっていた..起きたけれど、何もする事がない..すると、声が聞こえて来た..
「お風呂にゆっくり入ったら」と..その声の言われるままに、久し振りにゆっくりお風呂に入った。

元気の最後の写真を掲載すべきか迷いましたが、応援してくれたワン友さん達に、最後まで頑張った元気の姿を見て頂きたいと思い、掲載する事にしました。


        「安らかで美しい顔でした」             「花に埋もれて顔が見えません」

2006/09/15(金) 容体急変..
すっかり朝になってしまった..ダラーと落ちてしまった皮膚は、右半分だけのはずだった..ところが..

タオルの隙間から見える皮膚は、全て黒ずんで見えた..そんな馬鹿な..でも、タオルをめくれない。
もう、一人ではいられない..ルークママさんと、コナママさんにメールを入れた..なかなか返信が来ない。
その時、電話が鳴った..コロンママさんからだった..電話口のママは、すでに涙声だった。
今の元気の状態を話した..二人とも泣きながら会話を続けた..遠いのが切ない..遠いのが辛い。
ルークママさんか、コナママさんに電話をして、助けを求めるようにと..そして、電話を切った。

泣きじゃくりながら、コナママさんに電話を入れた..そして、ルークママさんからも電話が入った。
二人共、すぐに飛んで来てくれた..真夜中に震えていた事を話すと「どうして連絡をくれないの?」
「何かあった時の為に、枕元に電話を置いてあるのに」..二人の優しい言葉が、心にしみた。
彼が帰って来た..足を見ようとしたので「見ないで〜」と叫んでしまった..あんな足を見せたくない。

足の処置をどうすれば良いか、病院へ電話を入れる事にした..私はとても話せる状態ではなかった。
彼が電話をかけて、抗生物質を取りに行く事になった..多分、飲んでも間に合う状態ではないだろう。
どうして、心臓の薬を貰いに行った時に、一緒に貰わなかったのだろう..いつも、いつでも後手後手だ。
午後、もう一度病院へ電話を入れた..患部を洗浄した方が良いかどうか尋ねる為だった..
0医師は、「連れてくる体力があるとは思えない..取れる物は取って、患部を消毒するように」と..
病院では死なせたくない..運んでる間に死んでしまう可能性もある..自分達で消毒をするしかない。

こんな状態なのに、元気は自力でオシッコとウンPを二つした..どうしてこんな力が残っているのか?
抗生物質を飲ませる為に、ご飯を食べさせた..三口位で苦しそうにしたが、薬もちゃんと飲んでくれた。
元気はどんなに辛い時でも私を悲しませない..病気が悪化してからも、私に対して気遣いをしていた。
だから、余計に病気が悪化してしまったのだろうか..もっと私がおおらかに接していたらと後悔している。

足の消毒をしなければならない..でも私は、どうしても足を見る事が出来ない..体が震えて来た。
そんな私を見て、彼とルークママさんが、消毒をする事になった..そして、部屋のドアが閉められた。
その間も、体の震えが止まらない..泣いてばかりの私を、コナママさんが優しく労ってくれていた..

彼が仕事に行く時間が近づいていた..元気の足の消毒をしてから、行ってくれる事になった。
彼とルークママさんが、消毒を始めた..今度は、私も立ち会う勇気が出たので、足の状態も確認した。
パパに抱かれた元気の顔は、とっても嬉しそうだった..大きな目をくりくりさせがら、私を見つめていた。
久し振りに、元気の顔を真っ正面から見る事が出来た..写真を撮りたかったが、体勢を続けられない。
私の目に焼き付けるしかなかった..以前から、彼に手伝って貰っていたらと、後悔の念が湧いて来た。

彼が出かける時間になった..「元気行ってくるからね」の挨拶をすると、自ら上半身を起こして、
「パパ、行ってらっしゃい〜」って、見送っていた..上半身を起こしたのは、これが最後だった。
きっと、パパに会えるのは、これが最後になると思って、残っている力を振り絞ったのだろう..
彼をベランダから見送ったら、ガンバレ!の合図が送られた..一番辛いのは、きっと彼だったろうな..
勤め先を早退した娘が駆けつけて来た..交代してくれる同僚がいないので、友人に頼んで来たそうだ。
元気は、娘の姿を見た途端、嬉しそうに一生懸命尻尾を振っていた..きっと会いたかったんだろうな。

彼が出かけてから、急に息づかいが荒くなって来た..鼻が詰まって、息をするのが苦しそうだった。
ルークママさんが、生理食塩水を作って来てくれた..ストローで鼻に入れたら、鼻の通りが良くなった。
呼吸が少し安定したので、ご飯を食べるように言われたが、何だか非常識な事のように感じた。
でも、朝からほとんど口にしていなかったので、娘が買って来てくれた物を、急いで口の中に詰め込んだ。
そして、不覚な事に眠くなって来た..少し眠るように言われたが、苦しむ元気を置いて眠るなんて..
元気の顔を見ながら、心の中で「少し寝てもいい?」と聞いてみた.「少しだけならいいよ」そう答えた。
元気から見えるように、玄関にある「熊さんマット」を枕にして、仮眠する事にした..5分位寝たかな?

「元気が呼んでるよ」..側へ行って体を撫でたら、安心した顔をしたけど、呼吸は益々荒くなって来た。
氷をあげると、むさぼりつくように食べ始めた..何度か繰り返したが、ストローでお水をあげる事にした。
何度も何度も、美味しそうに飲んでいた..そして、光のなかった目が動きだし、キラキラと輝き始めた。

もしかしたら、このまま持ち直すのではないか..そんな期待が湧いて来ていた..そうあって欲しかった。


      「パパ達が、消毒してくれました」             「お姉ちゃん、待ってたよ!」

2006/09/14(木) まさか!!
最近、怒った顔をしてる事が多くなったと思っていた..でも、それには原因があった..シコリである。

右の瞼がおかしいと気づいた..恐る恐る触ってみると、手にシコリが触れた..こんな所にまで..
大好きな、大好きな大きな目..目の動きで、元気の気持ちが全て伝わる..キラキラ輝く大きな目..
その目が、塞がって来ていた..あまりのショックに、元気の横で泣き崩れてしまった..どうして〜
体中がシコリだらけ..しかも、三種類のシコリが無数に体にへばりついている..ついに目にもシコリが..

コナママさんが、トリミングに来てくれた..お尻の毛と、前足の毛を切って貰ったので、すっきりした。
寝ながらウンPをするので、大変な思いで取っていたが、これで私も元気も楽になった..良かったねぇ〜
ルークママさんも来てくれた..三人で、遅いランチを食べ始めた..三人で食べるのは初めてだった..
久し振りに、お喋りしながら楽しい昼食を取る事が出来た..元気も、どこか楽しげに見えた..

左後ろ足の右側の皮膚の様子がおかしい..毛を取ろうとしたら、皮膚も一緒に取れそうになった。
そこから、液体がこぼれ始めていた..ここの皮膚は、まだ壊死していないのに、どうしてなのだろう?
取りあえず、漢方薬を塗ってガーゼを当てておいた..そうするのが最善の方法だと思っていた。
義妹からの長電話を終え(元気はあきれ顔だった)、自分の遅い夕食を済ませ、元気の食事を作った。
ご飯を、全て食べてくれたのでほっとした..足のガーゼを取り替えようとして、タオルをめくったら..
壊死してない皮膚が、だらんとぶら下がっていた..これは何?いったい何なの?どうしたら良いの?
必死でガーゼを取ろうとしたら、ぶら下がった皮膚の肉片が取れてしまった..恐怖で体が震えて来た。
元気はそんな私を、きょとんとした顔で見つめていた..どうしよう..どうしよう..誰か助けて〜
壁にもたれ、垂れ下がった皮膚を見つめていた..何をして良いかも分からいので、再びタオルをかけた。
恐怖で眠る事も出来ない..夜が明け始めていた..珈琲を入れた途端、ほんの僅か眠ってしまった..
恐る恐るタオルをめくると、そこには色が変わってしまった皮膚がぶら下がっていた..いや〜どうして..

こんな事があって良いのだろうか..私には、もうどうする事も出来ない..そしてまた、タオルを被せた。


     「ボクの右瞼にシコリがあるんだって」           「コロンママさんからの胸巻き」

2006/09/13(水) ちーとすさん御一家..
今日は、朝から冷たい雨が降っていた..こんな雨の中を、ちーとすさん御一家が遊びに来てくれた。

ちーとすさん、チーズパパ、ニコちゃん、チーズ君..所沢のカフェで会って以来の再会だった。
ニコちゃんはその時、ちーとすさんのお腹の中だった..本当に、月日の経つのは早いと感じた。
あの時、チーズ君と元気は、カフェで大喧嘩したっけ..足は既に悪かったが、まだ元気一杯だった。
航空公園のランでも走っていたっけ..一緒に過ごした思い出が蘇って来た..伊豆旅行も楽しかった!

ニコちゃんは、私を見て大泣きしてしまった..やっぱり私って、恐そうに見えるのかなぁ〜
元気は、ニコちゃんの鳴き声を、不思議そうな顔をして聞いていた..何の泣き声だと思ったのかな?
大喧嘩をしたチーズ君が側に来ても、力無く顔を見るだけ..かつての威勢はどこへ行ってしまったの?
チーズ君も異変を感じたらしく、それ以上元気に近寄ろうとはしなかった..元気は少し寂しそうだった。
結局、チーズ君は私の娘とじゃれ合っていた..娘も、久し振りに元気なワンコと遊んで満足そうだった。

ニコちゃんがご機嫌になり、元気もお昼寝を始めたので、ちーとすさんから頂いたお土産で珈琲タイム..
ニコちゃんは、何故か「水戸黄門」を見ながら、ニコニコしていた..その仕草がとっても可愛らしかった。
ちーとすさんから..「介護は、いつまでと言う気持ちに何度もなるでしょうが、これまでも、今でも、
元気が私を癒し、元気づけてくれた恩返しになると思います」この言葉で、肩の力が抜けて行った。

ちーとすさん、チーズパパさん、ニコちゃん、チーズ君、雨の中を来て頂いて、ありがとうございました..


 「チーズ君、久しぶり」 「ボクの妹のニコだよ」 「この枕、寝心地良いよ」 「ママ達は美味しいケーキ」

2006/09/12(火) 具合悪し..
何だか元気がない..朝のお菓子も、ほとんど食べない..目にも輝きがない..また、痩せた気がする。

また、夜中にオネショをしたみたいだ..最近は、ベランダへ行ってしようという意志も見せない..
オネショが楽だと悟ったみたいだ..きっと、このまま本当の寝たきりになるのだろうな..寂しいよ〜
最近、オシッコが出ない時は、コナちゃんクッションか、匂いの染みついた布を鼻に持って行ってた。
ところが、肺への転移の影響で、鼻が変形して匂いに敏感ではなくなってしまった..困ってしまった。
そこで、「コナちゃんが来るよ〜」っと言ってみた..すると、尻尾を上げてオシッコをしてるではないか..
今は、クッション&布&名前で、オシッコをしたくなるように工夫している..ちょっと手がかかるかも

その変形した鼻..厚さが二倍位あるかな?..使わない足裏パットのように盛り上がってしまった。
乾きが酷くて、鼻はガサガサ..指で触ると、ぽろっと取れて来る時がある..全部取ってしまいたい..
鼻づまりが酷くて、鼻水で鼻の中がくっついてしまって、息が苦しくなる..だから、安眠出来ない。
濡れタオルで湿らせたり、綿棒でオリーブオイルをつけてあげたり、鼻水をその都度拭いてあげたり、
鼻クソを取ってあげたり、鼻水を出すツボを押してあげたり、試行錯誤を繰り返しているが良くならない
だんだん、鼻の穴も小さくなって来た..このままでは、鼻で息が出来なくなる可能性も出て来た。
haruさんに教えてもらった、レモンのエッセンシャルオイルを試してみるつもり..他にも方法はないかな?

ルークママさんが人間用の介護オムツシートを、コナママさんが匂いの染みついた布を持って来てくれた。


 「具合が悪いんだ」 「ルーク君が来てくれたよ」 「このお菓子食べきれる?」 「haruさんのアロマ水」

2006/09/11(月) 小噴火..
昨日は、彼がおやすみだったので、少し楽が出来た..その代わり、彼は一睡もせずに手伝ってくれた。

今朝の元気は、いつもより元気だった..枕元にある、お菓子を食べたいと視線を送っていた。
軟骨ジャーキーと、ルージャーキーをたくさん食べてくれた..食べてくれれば、何とか体力がつく。
朝ご飯も、強制的だがほとんど食べてくれた..朝から、きちんと食べてくれれば、一日元気でいられる。

彼が買い物へ出かけてくれた..でも、なかなか帰って来なかった..だんだん、腹が立って来た。
遊んでる訳じゃないのは分かっているのだが、買い物時間が長すぎる..だんだん、お腹も空いてきた。
家を出てから、2時間半後..袋を一杯抱えて帰って来た..私は、「お帰りなさい」も言わなかった。
突然、右のあばら骨の下に痛みが走った..今まで、こんな場所が痛くなった事はない..少し焦った。
彼が心配して、飛んで来たが、うっとうしいと思うだけだった..ほっといてくれ〜と言う心境だった..

彼が、昼食を作ってくれたが、素直に食べる気が起きなかった..次第に、心が悶々として来た。
「お昼が遅すぎる〜一人でいた方が、時間通りに食べられる〜こんなひもじい思いなんかしたくない」
「先に食べていれば良かったのに..」..「何も言われらないのに、先になんか食べられない〜」..
しまいに、「もう、何もかも捨てて、どこかへ行きたい..どうして、こんな生活を強いられるのか」..
「私にばかり介護をさせて、何も協力してくれない」..「ボクが何も協力してないと言うんだ」..
彼が珍しく反撃して来た..懇々と言われてしまった..彼がしてくれている事は、充分に分かっている。
心の中では、感謝している..それでも、たまに噴火してしまう..私は大泣きしてすっきりしたが、
彼の心は、傷ついてしまっただろう..噴火している時の私は、自分でも呆れてしまう位卑屈になる。
冷たくなったお昼ご飯を食べ、彼のお弁当を作り、いつもの心が戻って来た..泣いてすっきりしたかも..

最近、読み逃げの人ばかり..もっとも、こんな暗いHPに書き込む気分にもなれないか..また卑屈な心


     「ママとパパが喧嘩してるから寝よう」          「コナちゃんベットを枕にしてるんだ」

2006/09/10(日) 破裂寸前..
朝、布団の上の元気を見ると、微妙に体がずれていた..もしかしたら、寝てる間にオネショをした?

体の下に手を入れて確認すると、やっぱりオネショをしていた..こんな事は、初めてかもしれない。
今日は、順調にオシッコをしてくれた..まだ、腎臓が正常に働いている..でっかいウンPもしてくれた。
でも、最近オシッコやウンPをする時に、「ウーッ」と苦しそうな声を出す..そして終わると歯ぎしり..
お腹の中のリンパが大きくなったので、尿道や腸を圧迫しているのだろう..きっと苦しいんだろうな。

左後ろ足から、広範囲で液体がにじみ出ている..先日まで黒くなっていた皮膚からもどんどん出てくる。
ガーゼを替えても、すぐに汚れてしまう..ガーゼを二重にして、吸い取れる物を敷いて保護している。
鍼の先生から頂いた、ベトナム戦争の戦地で負傷した兵隊に使っていた漢方薬を塗っているのだが、
それが効いてるのかどうかも疑問だ..黒かった皮膚は、崩れて来てしまった..皮膚が薄くなって来た。
このままでは、やがて崩壊してしまうかも..そして、大きな穴が開いて..その先の事は考えたくない。
血が混じってるせいか、液体の匂いもきつくなって来た..ハエが来ないように気をつけなくては..
ハエが患部に玉子を産み付けると、やがてウ○が湧き、処理しきれなくなる..待っているのは安楽死。

そんな事は、考えたくない..少しでも皮膚が良くなるようにと、数日前からコラーゲンを与えだした。
コラーゲンは、全く匂いも味もしないので、ご飯に混ぜても見つかる事無く、スムーズに吸収出来る。
皮膚への効果はまだ分からないが、何だか被毛がシュルシュルして来た〜触っていると気持ちが良い。
もう、何ヶ月も洗っていない..日頃の手入れは、haruさんから頂いたラベンダー水とパロマローザ水..
全身の手入れは、ラベンダー水で..オネショ後のオチンチン周りの手入れは、パロマローザ水で..
今や、なくてはならない存在になっている..アロマと、コラーゲンで、皮膚と被毛は万全かなぁ〜

ワッフル.ケーキが届いた..送り主は、クウカイママさん..美味しいお菓子を送ってくれてありがとう。


      「クウカイママさんからの頂き物」            「今日は、パパがお休みなんだ!」

2006/09/09(土) レスキュー犬..
今朝の元気は、具合が悪そうだった..体が冷たくて歯茎の色も悪く、大好きなお菓子も食べなかった。

血の流れが良くなるように、マッサージを施したが、さほど暖かくもならず歯茎の色も改善しなかった。
どこがどう具合が悪いのかも分からない..何をしてあげれば最善なのか、それも分からない..
呼吸は荒いが、それなりに安定している..鼻が詰まった様子もない..しばらく様子を見る事にした。
でも、よ〜く見ると顔が怒っている..もしかしたら、私が原因かも..私自身、とても機嫌が悪かった。

一時、静かだった階下の女が、また宗教を再開した..夜中の0時から1時過ぎにドンドン、ズンズン..
1階のスッポンポン親父の部屋からは、連日壊れた洗濯機の音が「ギャーギギギ」、窓の開閉音がキー!
元気が寝てる間の僅かな時間を、煙草を吸おうとベランダへ出ると、4階の赤ん坊がピーピーキーキー!
赤ん坊が産まれてから、空気抜きの台所の窓も、洗濯機側の窓も開けられない状態で過ごしている。
私のストレスは溜まる一方だ..赤ん坊の泣き声や、金切り声が可愛いと思うのは、身内だけだろう。
そう言うわけで、私は朝からもの凄く機嫌が悪かった..元気は、それを起きた瞬間に察知したのだろう。
気持ちを切り替える為に、アロマオイルを垂らし、癒しの音楽をかけて心を落ち着かせ元気の所へ〜

午後、コナママさんとコナちゃんが遊びに来てくれた..コナちゃんの顔を見た途端、元気はオネショ..
オネショの始末をしてる間、コナちゃんを待たせたが、待ちきれない様子で隣の部屋で暴れていた..
元気の側へ来ても、「ウーッ、ワンワン」と怒られるだけなのに、もしかして元気にラブコール?
な〜んて事はないか..元気より私を待っているのかも..と言うより、お菓子を待っているのかな?

夕方、ルークママさんとルーク君が遊びに来てくれた..元気の好きな軟骨ジャーキーを買って来てくれた。
お土産に「ホットドック弁当」と言う、可愛いお菓子を頂いた..食べるのが、勿体ないほど可愛い!
久し振りに三匹が揃ったので、お菓子争奪戦開始..でも、結構お行儀良く順番を待っていた。
元気も、昼間の具合い悪さはどこかへ飛んで行ってしまった..一緒になって、モリモリと食べていた。
不思議な事が..元気がまたオネショをした..元気の体を拭いたり、タオルを替えたりしていると、
ルーク君が、部屋の前に立ちはだかり、コナちゃんを入れないように見張っていた..元気を守ってるの?
コナちゃん、ルーク君は、元気の元気を取り戻してくれる..今の元気にとって、最も大切なワンコ達だ。

掃除のおばさんに言われた..ちょっと見ない間にやつれたね〜仕事をしていた時の輝きはどこへ?


     「今朝のママは、ご機嫌斜めだった」          「やっと側に来られたけど、怒られた」

2006/09/08(金) 鍼治療..
昨夜の出来事の影響なのか、昼の12時頃オシッコをしたきり、朝になっても出る気配が全くなかった。

オシッコがしたそうなので、ベランダへ連れて行ったが、せっかくすんなり立てたのに、結局出なかった。
もう、20時間位していない..このままでは、腎臓に負担が来てしまう..コナクッションも役に立たず..
昨日、来てもらったばかりで悪いなと思ったが、コナママさんにヘルプのメールを入れてみた。
コナちゃんを連れて来るのを、快く引き受けてくれた..コナちゃんがくればきっとオシッコをしてくれる。
コナちゃんが来る直前に、布団の上の元気の尻尾が立っていた..ほんの少しだけオシッコが出た。
そして、コナちゃんが到着した..コナちゃんの匂いを嗅いで、大量のオシッコとウンPをしてくれた。
昨日もお世話になり、今日も朝早くから来てくれて、本当に感謝しています..ありがとうございました。

午後13時、鍼の先生が往診に来てくれた..元気は、布団の上で尻尾を振って大歓迎..嬉しいの?
いつもより念入りに、気孔と整体を施してくれた..体の浮腫が酷くなって来ているとの事..
寝たきりなので、血流が悪く、気の流れも滞ってしまう..背中の一部に手を当てると冷たいとの事..
マッサージや、指圧が上手に出来なくても、触ってあげるだけでも気の流れが良くなるとの事..
昨日の鼻へのマッサージは、適切な処置だった..ちょうど、鼻の通りを良くするツボだったのだ。
鍼治療を見ていると、治したいと思う気持ちが、自然と適切な場所を探し当てるとの事..不思議だ!

飼い主が後悔ばかりの生活をしていると、不の気がワンコに流れてしまうので気持ちを切り替えなさい..
いつまでも、くよくよ考えないで、残された時間をいかに楽しく、明るく生きて行くかを考えなさい..
今までして来た事に対して、これで良かったんだと自信を持って生きて..そうすれば、心は軽くなります。
発病してから1年..ここまで生きて来られたのは、奇跡に近い..それは、元気の生きる力もあるが、
どれだけの事を元気にして来たか..自分の努力を自分自身で認めて、そして明るく楽しく生きなさい。

断脚をしないと決めた時から、こうなる事は分かっていた..無駄な時間を過ごして来た訳じゃない。
この1年は、今までの10年分より密接に過ごして来た..もっと、お互いの気持ちも通じ合うようになった。
今まで、多くのワンコを飼って来たが、こんなに気持ちが通じ合うワンコに巡り会った事がない。
こんなに素晴らしいワンコに出会えたのだから、私は幸せなのかもしれない..そう、幸せなのだ!

なおたさんから、私への癒しのグッズと、元気のお菓子が届いた..いつも、気遣ってくれてありがとう。


        「なおたさんからの頂き物」           「鼻の頭に鍼1本..この赤い光は何?」       

2006/09/07(木) 呼吸困難..
午前中の元気は、とっても穏やかだった..オシッコ(オネショ)も2回して、顔もすっきりしていた..

相変わらずの洗濯回数だが、それもオシッコをしてくれた嬉しい事だと感じるようにしている。
洗濯をしながら掃除をして、久し振りに放ったらかしの植木の手入れもした..今年の植木は可哀想。
こんな穏やかな時間がたくさんあったら、私の疲れも取れるかもしれない..そんな思いで過ごしていた。

午後..オシッコがしたいと言うので、ベランダへ連れて行ったが、結局立つ事が出来ずに断念した。
部屋に戻って布団に寝かせた途端、苦しそうに暴れ出した..何が何だかさっぱり分からなかった。
右後ろ足を軸に、必死で立とうとしている..それをなだめて寝かしつけるが、また立とうとする。
何度か繰り返してるうちに、鼻から変な音がするのに気がついた..もしかしたら、詰まっているのかも..
そう思って、鼻をすすってあげた..3回目かな、思い切り唇を噛まれてしまい、血がしたたり落ちて来た。
「痛い!」..でも、元気は相変わらず苦しそうにしている..歯茎を見たら、血の気を失っている..
どうして良いか分からず、泣きながらルークママさんに電話を入れた..私は、完全にパニくっていた。

ルークママさんへの電話を途中で切り、今度はコナママさんへ電話を入れた..その間も、暴れていた。
ルークママさんもコナママさんも、自分がしていた事を放たらかしで、我が家へ駆けつけてくれた。
二人共、元気の暴れようにびっくりしていた..どうしたら、この状態が治まるのか..頭を抱えてしまった。
ふと、鼻の穴を見ると、右側の鼻の穴が小さい..そして、鼻の横が動いてない..やっぱり鼻づまり?
鼻の上の両側をマッサージしてみたら鼻水が飛んで来た..何度も何度も、マッサージを繰り返した。
大量の鼻水が飛んで来た..そのうち、右側の鼻の横が動くようになった..音も聞こえなくなった。
癌細胞が、肺に転移してる為に、鼻の形が変わってしまった..それで、鼻づまりを起こしたのだろう。
あんなに暴れていたのに、鼻の通りが良くなったら、嘘のように眠ってしまった..また心配事が増えた。
ルークママさんと、コナママさんには、感謝してもしきれない..今日も、助けてくれてありがとう。
コロンママさんに、この事をメールしたら、鼻にオリーブオイルを塗っておくと良いよとのアドバイス。

コロンママさんに注文しておいた洋服が届いた..元気になるようにと、袖にGマークがついていた。


      「ご機嫌な朝を迎えたのに..」           「コロンママさんの洋服を着てるけど」

2006/09/06(水) 親戚さん..
今日はどしゃ降りの雨のなか、ちょびさんとバロンママさんが、元気のお見舞いに来てくれた。

ちょびさん&小太郎君とは、松戸のカフェで会って以来..バロンママさん&アイリちゃんとは、初対面だ。
小太郎君とアイリちゃんは、元気のパパが曾お爺ちゃん..血の繋がった三匹がご対面を果たした。
「小太郎君が来たよ〜」と、元気に声をかけたら、布団の上で尻尾をブンブン振って、歓迎していた。
ちゃんと小太郎君の事を覚えていたんだ..以前から、元気と小太郎君は、絶対に交わろうとしない。
それでも、会える事が嬉しいんだ..元気が健康だったら、意外と仲良く遊んだかもしれないな?

元気は、小太郎君とアイリちゃんの姿を見た途端、オネショをしてしまった..もしかして、嬉ション?
初めて会ったアイリちゃん..体重が、元気の半分しかない..でも、良く見ると背中の配色がそっくり!
元気が小さくなったみたいだ..耳のウェーブも、元気のパパや元気にそっくり..何だか不思議な感触。
アイリちゃんが布団の上に乗っても、元気の側で座っていても、横になっていても、全く怒らない。
むしろ、喜んでいた気がする..写真に写った元気の顔は、何だか笑っているような..やっぱり女好き?
小太郎君は、元気に近づいてはいけないと思っていたかな?何かを感じて、側へ寄らなかったのかな?

ご対面が一段落してから、ちょびさんのお土産のケーキを食べながら、ティータイム..美味しかった〜
私も久し振りに、口が良く動いた..元気の事、介護の事、これからの事、あの医者の事..等々。
元気が元気だったら、一緒にキャンプへ行きたかった..きっと、楽しかったろうなぁ〜なんて事も..
今を受け入れなくてはいけないのに、元気だったらと思ってしまう..元気だったら、元気だったら..
でも、元気がいたから、ちょびさん&小太郎君、バロンママさん&アイリちゃんに巡り会う事ができた。
その事に感謝して、残り少ない時を過ごして行こう..ちょびさん、バロンママさんありがとうございました。

今日は、ゴンの命日だった..お線香をあげ、写真に手を合わせ、「元気を守って」とお願いをした。


「アイリちゃんとご対面」 「元気は女好きかな?」 「親戚さん集合です」 「背中の雰囲気が似てる?」

2006/09/05(火) 卑屈..
昨夜は、寝る前にベランダでオシッコ..元気も私もすっきり!頭を撫でながら、一杯誉めてあげた。

昨日の夕方、窓辺に元気を寝かせてあげた..外が見えなくても、風や空気に当たらせたかった。
最初は、きょとんとしていたが、ずっと斜め上を見つめていた..そう..青い空が見えるんだ!
彼が出かける時間になった..「ボクもベランダからお見送りするんだ」と、元気の目が訴えていた。
元気を抱いて、ベランダへ出た..「パパ、行ってらっしゃ〜い」..彼が嬉しそうに手を振っていた。

元気なワンコ達が羨ましい..自由に動き回れるワン友さん達が羨ましい..そして自分の身を嘆く。
心がどんどん卑屈になって行く..自分が選んだ結果なのに、それを受け入れられなくなって来ている。
毎日、メールをくれていたワン友さんから、メールが来なくなった..私の、投げやりな言葉が招いた結果。
元気の具合が悪かった日..もう、充分頑張ってくれたから、解放してあげようかな..そう、送信した。
昨日、心から心配してくれていたワン友さんに、キツイ言葉でメールを返した..卑屈な心がそうさせた。
きっと、傷ついているだろうな..言葉にした事は、もう取り消す事は出来ない..私は、嫌な人間だ。
介護は、辛い..自分の全てを注がなくては、元気は生きて行けない..自分の時間などほとんどない。
心や体を解放する場所も時間もない..そんな毎日を送っていると、他人が羨ましく思えて来る。
今日も、ショパンを聴きながら、思い切り泣いて、思い切り落ち込んだ..そして、また這い上がった。

最近、水をたくさん飲む..体に変化が起きているのだろうか..内蔵に負担が来てるのだろうか。
オシッコやウンPが溜まると、お腹が膨れてくる..息も苦しそうだ..お腹のリンパが肥大して来たかも..
夕方、コナママさんとコナちゃんが来た..コナちゃんを見た途端、寝ながら尻尾を立てていた。
もしや、オネショかな?と思ったら、やっぱりそうだった..そして、座布団に移した途端ウンPもした。
さっきまでのぐったり顔から、すっきり顔に変身した..目はキラキラ、思い切りコナちゃんに吠えていた。
コナちゃんの匂いは、元気の何かを刺激するようだ..出なくて困ったら、レスキューに来て貰おう。

今日は、オネショを4回、寝ウンPを4回..その度に体を拭いて、洗濯の繰り返しだった..凄く疲れた。


     「朝から、オネショとウンPしちゃった」          「コナちゃんは、元気のレスキュー隊」

2006/09/04(月) 救いの手..
朝、トイレから出て来たら、照れくさそうな顔の元気と目が合ってしまった..じっと、私を見つめていた。

何だかおかしい..良く見ると、寝てるのに尻尾が立っている..もしかして、オネショしてる?
そう言えば、昨日の17時頃にしたきりだった..何度もベランダへ行って挑戦したけど駄目だったのだ。
溜まりに溜まって、我慢出来なかったのだろう..オシッコをしてくれれば、オネショでも何でも良い。
オネショの備えは万全なんだけど、元気のお腹がオシッコで濡れてしまう..介護用シートを買おうかな。
足が腫れているので、ワンコ用のオムツが出来ない..どうしたら良いのかな..やっぱり介護用シートかな

すっきりしたところで、朝ご飯をあげた..あまり食欲がなさそうだったが、強制的に食べさせた。
最初の半分は、サプリ無しで..残りは、数種類のサプリ入りで..後半、歯茎の色が変わって来た。
変なよだれも出ている..ヤバイ!..そう言ってるうちに、吐き出してしまった..目に涙が溢れていた。
すっかり、元気を無くしてしまった..やっぱり、サプリ入りがストレスになっているんだ..困ってしまった。

彼が、元気の好きな豆パンを買って来てくれた..その手には、コロンママさんからのメール便があった。
あっ!..コロンママさん手作りのクッキーが届いたんだ..このクッキーは、元気の大のお気に入り。
もしかして、このクッキーなら食べてくれるかもしれない..急いで封筒を開け、クッキーを元気の口元へ
食べた!美味しいよ〜美味しいよ〜って顔をしながら、差し出すクッキーを次から次へと平らげて行った。
正に救いの手が来た..なおたさんからのお菓子の時もそうだった..絶妙なタイミングに感謝します。

左後ろ足は、悪化する一方だ..パンパンに腫れ上がっていて、いつ破裂するか恐怖に怯える毎日だ。


    「今日は、大好きなルチンも食べたんだ」        「コロンママさん、手作りのクッキー」

2006/09/03(日) 参った..
昨日から、立てなくなる回数が多くなって来た..オシッコへ行っても、立てずに座り込んでしまう。

だから、自ずとオシッコの回数も減って来てしまう..それにちゃんと立てても、なかなかオシッコが出ない。
もしかしたら、お腹のリンパが大きくなって、尿道や腸を圧迫しているのだろうか..?
夕方まで、ベランダを行ったり来たり..どうしても出ない..そんな時に、ルーク君が遊びに来てくれた。
お菓子を食べてから、もう一度挑戦してみた..すくっと立って、大量のオシッコをしてくれた。
大喜びで戻って来ると、普段元気の側に来ないルーク君が、「良かったね」って、顔を寄せて来た。
私も、ルークママさんも、ルーク君のその行為にびっくり..元気も、一瞬びっくりしていたような気がする。
そして小さな声で、「ウーッ」..励ましてくれたのが分かったのだろうか..ルーク君が、天使に見えた。

午前中、元気の病院へ心臓の薬、フィラリアの薬、消毒液を貰いに出かけた..久し振りの外出だった。
病院は、もの凄く混んでいたが、事前に電話をしておいたので、薬の受け取りは手早く済んだ。
Y医師は診察中だったが、元気の患部の写真を持って行ったら、受付まで応対に出て来てくれた。
患部の消毒の方法、破裂した場合の対応の仕方を教えてくれた..私は、Y医師に問いかけてみた。
「こんなに生きるとは思ってみなかったのでは」と..苦笑いしながら「切断手術をしなくて良かった」と..
「気になって、こちらから電話しようかなと思った事もあった。でも、何かあればそちらから来ると思っていた」
「ここまで生きられたのは、ママの看護が良かったからです。もう少し頑張ってね」と、そんな言葉を頂いた。

彼に元気を任せて病院へ行ったが、ちゃんと見てくれてるのかと不安になり、急いで我が家へ戻った。
久し振りに外出したのに、外にいたのはたった1時間..何も出来ない、どこへも行けない..
我が家へ戻って、パソコンの画面を見たら「ウィルス感知、高危険度」の文字が飛び込んで来た。
いったい何をしたのかと尋ねたら、突然現れた「シ○テム、ドクター」をインストールしたと言う。
それから、Nortonで駆除の方法を見つけ、やっとの思いでウィルス感染から逃れる事が出来た。
貴重なお休みの時間を無駄にしてしまった..そんな彼に無性に腹が立って、言葉で暴れてしまった。

腹の虫が治まったので、お散歩へ行く事にした..久し振りのお散歩..喜んでくれると思っていた。
カートに乗せ、少し歩き出したら、元気の様子がおかしい..何だか妙に、お尻をもぞもぞしている..
そして、尻尾が立っていた..もしやと思い、お尻を覗き込んだら、何とウンPが出てるではないか〜
2日間してなかったので、拭いても拭いても、次から次へとウンPが出て来た..お尻がとんでもない事に〜
本人も気持ちが悪いのか、カートの中で立ち上がろうとしている..元気も完全にパニくっていた。
散歩どころではなくなってしまった..そして、ふと元気の歯茎を見たら、血の気が失せて真っ白だった。
こんな所で死なせたくない..ウンPまみれで死なせたくない..慌てて我が家へ戻ってマッサージをした。
しばらくすると、血行が良くなったのか、歯茎はピンク色に戻って来た..あ〜良かった..と思ったが、
ウンPまみれのお尻の処置が残っていた..洗わなきゃ取れないほどのお尻の汚れ..もう、洗うしかない。
洗面器とアルガン石鹸を用意して、彼と二人で悪戦苦闘しながら、やっとの思いでお尻の汚れを取った。
もう、お散歩へも連れていけないかもしれない..カートの揺れで腸が刺激を受けてウンPをするみたい。

ハピラブママさんから贈り物が届いた。介護を経験してる優しい贈り物..手作りの防水シートを頂いた。


     「優しい気持ちがこもった贈り物」           「最近のボクって、いつも寝顔だね」

2006/09/02(土) ショパン..
ショパンが好きだ..落ち込んでる心を、どん底まで落としてくれる..そして、泣きながら這い上がる。

先々月、10年以上通い続けた病院と絶縁した..院長と電話でやりあってから、行くのを止めた。
医者として、人間として、心があるならと、その後3度メールをした..でも、1度も返信がなかった。
1度目は7月17日、元気の断脚手術の前の日..骨がバラバラだった事、手術中に死ぬかもしれない
2度目は8月14日、大学病院へ検査に行った報告..放射線、抗ガン剤、断脚手術も不可能になった
3度目は8月23日、返信がなく、人間としての誠意が感じられないので、HPで実名を公表すると..

私は、長年元気を診て来た主治医としての心が欲しかった..そして、元気の今を見て欲しかった。
私ではなく、元気に謝って欲しかった..それが、主治医ととしての最後の責任だと思っている。

【元気が通っていた病院を公表します】

板橋区四葉1-25-4  佐藤獣医科 
03-3979-1591  satojuika@aj.wakwak.com

この病院へ通院している方で、病状が良くならなかったり、悪化してる場合は、早めに病院を変えた方が良いと思います..救える命も、救えなくなってしまう可能性があります。
適切な検査、適切な治療も怠る場合があります..蘇生行為を怠った場面にも出くわしています。
これ以上、元気のような不幸な動物が増えない事を祈るばかりです。


      「今日は、元気が出ないんだ」             「この美しい寝顔が大好きです」

2006/09/01(金) 9月か..
9月になってしまった..今年の夏は、元気の介護に明け暮れた毎日だった..外出も出来なかった..

これが、私に課せられた人生だったのだろう..元気と出会った日から、この運命は決まっていたのだろう。
あの出来事がなかったら、あの日がなかったら、あの時間がなかったら..過ぎ去りし運命なのか..?
あの日、私達がブリーダーさんへ行かなければ、元気は別の飼い主と別の時間を過ごしていただろう。
それが良かったのか、悪かったのか..私達と出会った事が、元気にとって本当に幸せだったのだろうか?

もう、時間がない..ここまで、良く頑張ってくれた..3人の獣医に見放されても、まだ頑張っている。
東洋医学と、ホリスティック療法でうまくバランスを保っていたのに、今更西洋医学に頼ってしまった。
何度も、何度も、足に針を刺され、痛い思いをさせてしまった..あげくに、体中シコリだらけだ..
両前足、背中、脇腹、右後ろ足..どこを触ってもシコリがある..そっとしておけば良かった。
もう助からない命だと分かっていたのに、何を焦ってしまったのだろうか..その時の自分が思い出せない。

去年の今頃..もう、足に変化が見られた..朝起きると、軽いビッコを引くようになっていた..
医者に告げると、「寝ていてしびれたのでしょう..座骨神経痛かもしれませんね」..そう言われた。
既に腫れて来ていたが、私は医者の言う事を信じていた..膝のお皿が外れているなんて思わなかった。
この時の、対応が適切だったら、元気の足も命も救われた可能性がある..だから、主治医を許さない。

また、右後ろ足がおかしくなって来た..立っても前へ進むのが難しく、その場にへたり込んでしまう。


     「あっ!美味しそうな物を持ってる」           「晩ご飯は、食べたくないです」


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.