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2007/03/31(土) 今日も．． 今朝は、どんよりとした曇り空．．そして寒かった．．目の前の桜の花達も、何だか寂しそうに見えた．． 煙草を買いがてら、勇気とお散歩へ出かけた．．公園の前のT字路で、勇気に行き先を選ばせた．． 勇気は、遊歩道へ行く道ではなく、反対側の道を選んだ．．もしかして、元気との散歩道へ行く気？ 雑木林への入口で立ち止まり、元気が大好きだった「ハスキーのリリーちゃん」宅の前を通って行った．． 次の十字路は、どうするのかと思っていたら、左へ曲がった．．かつての元気の散歩道を辿って歩いていた 元気が連れて来たとしか思えなかった．．この散歩コースは、勇気と私だけでは、来た事がなかったから 長〜い階段を下りて、珈琲シッョプへ向かった．．勇気は、珈琲ショップの前でピタッと止まった．． 最近は、図々しく中へ入って、珈琲を飲む．．オーナー夫婦は嫌な顔もせずに、勇気を可愛がってくれる 勇気にテニスボールを貰い、煙草の販売機へ向かった．．この販売機に来るのは、去年の夏以来2度目 やっと、何のためらいもなく来られるようになった．．そう思って、煙草を買おうとしたら売り切れていた．． その先の、横断歩道の先にあの場所が見える．．渡りたくない．．でも、渡らなくては煙草が買えない．． 意を決して、横断歩道を渡って行った．．少し歩くと販売機がある．．その先に、あの建物が見えた．． まだ、側には行けない．．建物に背を向けて、元の場所へ戻ろうと歩き出したが、その先を左折していた そこには去年の夏以来、歩く事がなかった反対側の遊歩道がある．．相変わらず、美しい桜並木だった その時、自転車に乗ったおばさんが、「あれぇ〜？違うキャバちゃん．．あのキャバちゃんは、どうしたの？」 そう聞いて来た．．昨日同様、経過の説明と死んだ事を伝えた．．「そうだったの．．幸せそうだったのに」 毎日のように歩いていた遊歩道．．カートに乗っていたから印象に残るようだ．．今度は誰に会うのだろう 見ず知らずの人間が、元気の事を覚えていてくれた．．もう、誰も思い出してくれないと思っていた．． でも、二日続けて聞かれたので、心がど〜んと落ち込んでしまった．．しばらく立ち直れないかもしれない 去年の今日．．二回目のステロイド．．この時、元気が私の腕の中に顔を隠した．．初めての行為だった 「去年の3月31日 病院の帰り道．．病院近くの桜並木と反対側の遊歩道の桜並木．．綺麗だったね」

2007/03/30(金) 同じ月齢．． 今朝は、春の嵐のようなお天気だった．．風が吹き荒れ、土砂降りの雨．．満開の桜は大丈夫かな？ 今日で勇気が4ヶ月になった．．丁度、元気が我が家に来た月齢になった．．勇気と元気が違う所は、 落ち着きがない．．やたらと物を噛む．．良く遊ぶ．．超甘えん坊．．社会性が身についていない．． 元気は、我が家に迎えたその日から、どっしりと落ち着いていた．．そして、甘えて泣く事もなかった．． 次の日からは、否応なしにお留守番をさせられた．．小さい頃から寂しい思いをしながら過ごしていた．． でも、寂しい思いをしていた割には、あまり甘えて来る事もなかった．．私達に束縛されるのを嫌っていた 聞き分けの良いパピーだった．．言葉も、すぐに覚えた．．人間に対しても、犬に対しても友好的だった。 晩年、私が仕事を辞めてからは、それまでの寂しさを一気にぶつけて来た．．甘えん坊に変わって行った 本当は、甘えたかったんだ．．本当は、側にいて欲しかったんだ．．そう思える時間を過ごしていた．． 生きているうちに、もっと時間を大切にすれば良かった．．11年の月日は、あっと言う間に過ぎて行った。 昨日、遊歩道の帰り道に立っている家の奥様に声をかけられた．．軽い会釈を交わすだけの間柄．． 遊歩道へ向かう時に、必ず顔を合わせていた．．カートの中の元気の顔を見て、微笑みかけてくれた．． 勇気を見て、「新しい犬を飼ったんですか？乳母車に乗っていたワンコちゃんは、どうしたんですか？」 そう聞かれた．．カートに乗っていた訳と、死に至るまでの経過を伝えた．．「そう、死んじゃったんですか」 「動物を飼うと、必ずその思いをしなくてはいけない．．辛いですね．．でも、また飼っちゃうんですよね．．」 そう言って、優しく微笑みかけてくれた．．これからは、きっと勇気に優しく微笑みかけてくれるだろう．． 去年の今日．．ステロイドの注射をされた．．元気の体に、してはいけなかった注射．．主治医が憎い。 　　「去年の今頃 パピーの頃から、大股開きをしていた．．この格好が大好きだった．．右はふて寝中」

2007/03/29(木) 後悔．． 今日は、さすがに眠い．．パソコンを3時までやっていて、布団に入ったのが4時頃なのに、起きたのが7時 最近、毎日のように、上の部屋のガキンチョが走り回る音で目が覚める．．毎朝むかついて起きる．． 去年はギャーギャー泣く声で起こされ、今年は走り回る音か奇声で起こされる．．頭が痛くなって来る．． 我が家が住むマンションは、バブルの落とし子欠陥マンション．．子持ちが住めるような建物ではない．． 上の部屋の音、下の部屋の音、斜めの部屋の音が全て聞こえる．．内廊下なので音も声も響き渡る。 それなのに、上の階の2部屋には子供が3人住んでいる．．毎日、シャワーのように降り注ぐ音や泣き声 元気を介護していた時も、ギャーギャー、キャーキャー．．疲れ果てていた神経に、声が突き刺さった．． 静かな所に引っ越ししたいけれど、こんな欠陥マンション売れやしない．．私の胃痛は続いて行くのか．． 遊歩道の桜並木は、満開だった．．遠くから見える美しい桜並木．．入口に着いたら涙が溢れて来た。 去年は、この美しい桜並木を、元気と一緒に歩いていた．．どうして、今年は一緒に見られないのか．． 勇気が、私の涙に気がついて、舐めてくれようとしていた．．「勇気、ありがとう．．ママは大丈夫だよ．．」 そう言うと、安心したような顔をしていた．．勇気が、遊歩道を歩かないのは私の心のせいかもしれない。 去年の今日は、戸田市にあるMARS Cafeへ出かけた．．お天気は良かったが、風が強くて寒い日だった カフェで、元気のパパが載った「愛犬の友」を頂いて、感無量の時間を過ごしていた．．ここまでは良かった カフェを後にして、風の強い中を土手に向かって歩き出した．．元気は、私達に向かって怒っていた．． 「こんなに風が強くて寒いのに歩きたくない．．早く帰ろうよ」．．そんな事を言いたかったのかもしれない。 実際、風が強くて前に進むのも困難だった．．歩くのを諦め、元気をカートに乗せたがそれでも怒っていた 駐車場へ戻るのに近道をして、元気を抱いて階段を降りて行った．．そして、平地で元気を下ろした．． ここでカートに乗せていれば、元気が駐車場の砂利に足を取られて、ギャンと泣く事もなかったのに．． 今思えば、この時に足の骨が折れたのだろう．．元気は、我慢強い犬だった．．それなのにギャンと泣いた よっほど痛かったに違いない．．カフェの帰りに、土手へ行かなければ、砂利の駐車場を歩かせなければ、 足が折れる事も、腫れ上がって来る事もなかったかもしれない．．元気からの信号を見逃してしまった．． 日常生活では、極力足に負担がかからないように、気をつけていたのに、お出かけで気が緩んでしまった 死んだ時に、後悔しないように育てる．．そんな事はきれい事だ．．どんな些細な事でも後悔はつきまとう 「私と娘と元気．．カフェで、楽しい時間を過ごしていた．．この後、元気が泣くなんて思ってもいなかった」

2007/03/28(水) 参った．． 前の公園の桜達が、ピンク色に染まって来た．．今週末は、お花見の人達が来て騒がしいだろうな．． 毎日見ている公園．．少しずつ、木々の色が変わって行く．．公園を見ていると、季節の変化が分かる 今は、桜色．．もう少しすると、濃い緑色に変わる．．元気と一緒に座っていたベンチも見えなくなる．． 公園までの元気の縄張り、公園への横断歩道、公園の猫ちゃん．．全てが私の目の前に広がっている。 ベランダから外を見る度に、元気の姿を追い求めてしまう．．もう忘れなきゃ．．心の奥にしまわなきゃ．． そんな事を書いていたら、パソコンの見張り番に、警告の印が．．えっ〜！何で〜．．どうして〜？．． 対処法を調べたら、オプションを更新するのを忘れていた．．初心者の私には、やり方が分からない．． でも、ここは頑張らねば．．勇気に八つ当たりしながら、晩ご飯も食べず、真夜中の3時まで悪戦苦闘 出来た！！．．警告の印が消え、新しくダウンロードした物も働き始めた．．彼が「偉かったね！」だって 八つ当たりしてしまった勇気を、抱きしめながら謝り続けた．．そんな私を、勇気は目一杯かじって来た。 勇気は、私に八つ当たりされていじけていた．．勇気〜と呼んだら飛んで来た．．心から愛しいと思った。 　　　「去年の3月28日 満開の桜の下で．．今年の桜．．違うのは、この場所に元気がいない事．．」

2007/03/27(火) 地震．．その後 昨夜、勇気を抱いて夜空を見上げたが、半月の周りに3個の☆が輝いていた．．どれが元気☆なの？ 能登半島の地震．．弟が金沢に住んでいるので、何度も訪れた事がある静かで美しい能登半島．． あの静かで美しい能登が、悲惨な状況になっている．．壊れた家を呆然と見つめ涙ぐんでいるお年寄り クウカイママさんのお友達の家も、半壊して住めない状態になっているが、移り住む家が見つからない。 半壊した建物の中で、成犬20匹位とパピー数頭と共に生活している．．ワンコの食べ物が手に入らない ワンコの食べ物は、遠くまで買いに行かないと手に入らない．．半壊した建物に、ワンコを残していけない クウカイママさんのブログに、ワンコ達へのフードの支援の呼びかけが記載されていた．．助けなくちゃ．． 私が辛い時、苦しんでいる時に、大勢の人達から心の支援を頂いた．．頂いた気持ちを別の形で返そう 未開封のフード＆缶詰と、ショップに頼んだ物を、明日送ってあげよう〜ダックスちゃん達待っててね．． 昨夜、布団に入った途端、急に涙が溢れて来た．．泣いても、泣いても、泣いても涙は止まらなかった。 側にいた勇気が、お座りをしたまま、じっと私を見つめていた．．そして、流れる涙を舐めてくれようとした。 そんな健気な勇気に向かって、「ママの側に来ないで！」．．そう言ってしまった．．勇気は一瞬たじろいだ 寂しそうな顔をして私を見つめていた．．それなのに、私は勇気を拒絶して、元気の抱き枕を抱いていた しばらくの間、勇気を完全に無視して背中を向けたまま、元気の抱き枕を抱きしめたまま泣いていた．． ふと振り返ると、寂しそうな目をした勇気が私を見つめていた．．こんな小さな子の心を痛めてしまった．． 「ごめんね．．勇気」．．そう言って抱きしめると、嬉しそうな顔をしながら、私の涙を必死で舐めてくれた。 小さくても、私の心が伝わる．．普段は、やんちゃで手を焼いているけれど、いつでも私を見つめている。 　　　「去年の今頃．．満開の桜の下で、日向ぼっこをしてたね．．元気も、いつも私を見つめていた」

2007/03/26(月) 春．． 今朝は、とても暖かかった．．本格的な春の訪れかもしれない．．前の公園も桜色に染まって来た．． 去年の今頃は、元気をカートに乗せて、毎日のように春の訪れと共に一斉に咲き出したお花を見ていた 暖かい陽射し、暖かい風を体に感じ、可愛いお花、綺麗なお花を見て、春の息吹を一緒に感じていた 毎日、桜の花の咲き具合をチェックして、来年も一緒に見られる事を願いながら、桜並木を歩いていた。 その願いも空しく、これから先も一緒に桜並木を歩く事は出来ない．．だから、春の訪れは寂しさ募る．． 本当は、伊豆の桜が見たかった．．もう一度だけ、伊豆の「ゴールデン」へ、元気と一緒に行きたかった。 前の年の11月．．初めて会った、ワン友さん達との楽しい思い出が出来た場所に、連れて行きたかった。 「ゴールデン」の予約状況と、お出かけの時に、元気の介助をしてくれる娘との調整がつかなかった．． 今でも、娘に問う．．「どうしてあの時、どんな無理をしてでも、一緒に行ってくれなかったの？」と．． どんなに後悔しても、過ぎ去りし時間と日々は帰って来ない．．そして、愛しい元気も帰って来ない．． 　「去年の今頃．．いっぱい歩いたね．．いっぱいお話したね．．いっぱいお花を見たね．．楽しかったね」

2007/03/25(日) 良かったぁ〜(^o^) 昨夜は、凄まじい風が吹き荒れていた．．今朝は、風が止んでいたが、土砂降りの雨が降っていた．． 遅く起きた我が家は、テレビを付けていなかった．．朝食を食べ始める時に、テレビの電源を入れた．． メインのテレビ番組の外枠に、「石川県で地震発生．．震度6強」．．確認の為、NHKに切り替えた。 能登半島のある町の状況が映し出されていた．．お寺の屋根が落ち、道路には亀裂が入っていた．． え〜っ！．．大変だぁ〜！．．ご飯を食べるのもそっちのけで、すぐにクウカイママさんに連絡を入れた！！ 携帯にかけても、自宅にかけても、私の耳に聞こえるのは、「現在こちら方面は大変混み合っています」 何度も何度も、交互にかけ続けた．．何度目かの携帯から、「電源が入っていないか、電波が通じない」 もしかしたら、津波が来るから山の方へ避難したのかな．．クウカイママさん宅は、日本海の目の前．． めげずに、何度も何度もかけ続けた．．突然、私の耳に呼び出し音が．．そしてクウカイママさんの声が〜 やっと繋がったぁ〜無事だった！．．クウカイママさんの声が聞こえたら、嬉しくて涙が溢れそうになった．． 石川県には、私の弟夫婦も住んでいる．．でも、真っ先に脳裏に浮かんだのはクウカイママさんの安否。 元気だった頃に、ネットを通じて知り合って、病気になってからも、死んだ後も心の支えになってくれている 冷たい弟夫婦の安否より、私や元気を心から心配してくれ、励まし続けてくれたクウカイママさんの安否 良かった．．本当に無事で良かった．．元気な声が聞けて嬉しかった．．途端に、食欲が戻った朝だった こじつけかもしれないが、あの状況の中、奇跡的に繋がった電話．．元気が繋いでくれたのかもしれない 　　　「2004年11月22日 初めて会った日．．空ちゃん、海ちゃんと、日本海の浜辺を走り回っていた」

2007/03/24(土) 珈琲ショップへ．． どんよりとした曇り空．．今にも雨が降って来そうだった．．夕方から、風も強まり嵐が来そうな気配だった 彼は、今日から2連休．．仕事明けで一睡もしていなかったのに、勇気とのお散歩に付き合ってくれた．． 遊歩道へ繋がる道を歩きながら、元気との思い出話しを．．最近、元気の事を話す機会が多くなった。 勇気が、元気が我が家に来た頃の、月齢になって来たせいかもしれない．．勇気と比較しているのかも 最初に出る言葉は、「元気は、こんなんじゃなかったね」．．勇気を見ていて、この言葉を言ってしまう．． 元気は、ほとんど悪戯もしなかったし、大人しかった．．私達の側に、そっと寄り添うようなパピーだった．． 顔も、パピーの頃から、とても可愛くて整った顔立ちをしていた．．勇気のような、おっさん顔ではなかった。 やっぱり、比較してしまう．．比較してはいけない事は分かっているけれど、これは仕方がないと思っている 我が家へ帰る途中、遠回りをして珈琲ショップへ〜元気が死んでから、この場所を通る事も出来なかった 先日、ルーク君に連れて来られるまで、足を踏み入れた事がなかった．．これも、元気が導いたんだと．． 勇気を抱いて外の椅子に座っていたら、「中へ入って休んで下さい」．．オーナー夫妻の優しい言葉が〜 元気と最後に行った初夏のあの日も、「外は暑いから、中で涼んで行って下さい」．．そう言ってくれた．． 小さなお店に、カートまで入れさせて貰って、「床の方が冷たいから」と、元気を床に寝かせてくれた．． 私達は、美味しいアイスコーヒーを飲みながら、元気とコナちゃんには、冷たいお水を飲ませてくれた．． この日が、元気と一緒に行った最後の日となってしまった．それから9ヶ月間、私は足を踏み入れなかった やっと、元気への想いが詰まった場所へ行けるようになって来た．．未だ行けぬあの場所へいつ行ける？ 　　　「去年の3月下旬 珈琲ショップの前にて」　　　　　　　　「小さな桜の木に咲いた桜色の花弁」

2007/03/23(金) 老夫婦．． 昨夜、元気☆が頭上に見えた．．勇気を抱いて、「元気兄さんとお話ししようね」．．勇気にも見える？ 今日は、雲一つ無い快晴の空．．洗濯と掃除を済ませ、昼食を終えてから、勇気を連れてお散歩へ〜 春らしい暖かい日差しを受けて、とても心地良かった．．勇気も、何だかとっても張り切って歩いていた 坂を下って行ったら、その先にルークママさんの姿が〜勇気は、ルークママさんに気がついて嬉しそうだった ルークママさんと、勇気の楽しそうな挨拶を見ていて、元気と坂を下って行った時の事を思いだしていた。 ちょうど去年の今頃、ルーク君がまだパピーだった頃．．坂を下って行くと、ちっちゃなルーク君がいた．． 元気は、歩かないルーク君に向かって、「ワン、ワン、ウーッワン」まるで、早く歩けと言っているようだった。 勇気は、相変わらず遊歩道を嫌う．．普通の道は、張り切って歩いて行くのに、嫌う理由が分からない 遊歩道を歩かせる事を諦め、途中のベンチで日向ぼっこをしていた．．そこへ顔見知りの老夫婦が．． 抱いている勇気を見て、「昨日、テレビに出ていた子犬と同じ位だね〜小さくて可愛い顔をしているね」 「ところで、ベビーカーに乗せていた、あのワンコはどうしたの？」．．「去年の秋に死んでしまったんです」 「えっ！．．」暫し絶句．．「あの子は、綺麗な顔をしたワンコだったね．．とても優しい目をしていたね．．」 「辛いね．．我が家も8頭も見送ったんだよ．．何年経っても、次の子を迎えても、忘れた事などないよ」 「でもね．．新しく来たその子を可愛がってあげなきゃね．．死んで逝ったあの子の分も可愛がるんだよ」 そう言いながら、老夫婦が泣いていた．．私も、泣くまいと懸命に堪えていた涙が溢れ出してしまった．． 勇気は、優しい老夫婦に撫でて貰って上機嫌だった．．この老夫婦は元気に会うと、必ず撫でてくれた お散歩で会っただけなのに、元気の事を忘れないでいてくれた人がいた．．その優しい気持ちに感謝．． 勇気を、キャバナビに登録してみた．．勇気の親戚さんが77匹見つかった．．元気は65匹見つかっている 驚いた事に、元気の親戚さんが勇気の親戚さんにもいた．．と言う事は元気と勇気は血が繋がっている 同じブリーダーさんだから、当然と言えば当然な気がするが、ウィリアムとピノでは系統が違うと思っていた 小太郎君、累ちゃん、任三郎君等．．その他にも、たくさんの元気と勇気の共通の親戚さん達がいた．． 元気が死んで親しい親戚さん達との絆が切れてしまったと思っていた．．勇気と繋がってくれた事が嬉しい 元気が遺してくれた大切な宝物が、勇気に繋がって行った．．これが、元気がこの世に生きていた証．． 　　　　「元気が立っていた場所の、桜が咲いて来た．．今、この場所のベンチは勇気とのお休み処」

2007/03/22(木) 柵．． 今朝も、目覚めが悪かった．．毎朝、起きると疲れている．．勇気が一緒に寝ているせいかもしれない。 ベランダの編み目に張ってある小さな柵．．勇気が外を見ている時に、邪魔になっている感じがする。 柵を避けて、小さな隙間に体を入れて、外を見ている．．時々、邪魔そうにかじっている時がある．． 取ってあげた方が良いかな．．そう思うが、取る事が出来ない．．この柵には、元気への想いが一杯．． この柵を見て、元気がそこにいる姿を思い浮かべている．．不自由な足で、頑張っていた姿を忘れない 彼に、「取ってあげた方が良いかな？」と問うた．．「自分の心に無理をしてまで、取らなくても良いよ」 「そこで、元気が頑張っていたんだから．．無理に忘れようとしなくて良いよ」．．当分、取らない事にした。 元気が使っていた物、元気に関わっていた物．．今は、何にも捨てられない．．捨てる気持ちになれない 特に、被毛がついた洋服やブランケットなどは、手つかずのままだ．．今も、引き出しの中に眠っている。 でも、今年の9月16日．．一周忌の日に、捨てようかなと思っている．．元気への想いの区切りとして．． 半年後、勇気が元気のような体格になっていたら、洋服だけは取っておこうと思っている．．着られるかな 勇気を見ていて思う．．元気は、パピーの頃から落ち着いていた．．いつも、優雅にゆったりとしていた．． 　　　「去年の3月22日 大好きな遠吠え中」　　　　　　　　「販売機の前の遊歩道．．バラのアーチ」

2007/03/21(水) 祝日．． 今日は、風もなく穏やかな春の陽気だった．．去年の今日も、暖かいお散歩日和だったような気がする 彼の帰宅を待って、遅い朝ご飯を済ませた．．今日は、彼もお休み．．のんびりとした時間が流れた．． 午後から、勇気とお散歩へ行く事にした．．2人と1匹のお散歩は、勇気が我が家に来てから初めて．． 嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ちだった．．元気と最後に行った時の事を思い出してしまう．． 夏のあの日、動けない元気をやっとの思いでカートに乗せ歩き出した途端、元気の様子がおかしくなった カートの上で、苦しそうにもだえ始めた．．元気がパニくっていた．．カートの揺れでウンPを漏らしてしまった 次から次へと溢れ出るウンP．．口を開けて、歯茎の色を確認したら真っ白だった．．あ〜もう駄目かも 慌てて、元気を抱いて我が家へ戻り、全身にマッサージを施したら、少しずつ落ち着きを取り戻した．． この時思った．．もう長くないだろう．．そして、この日が2人と1匹で行った最後のお散歩になってしまった。 元気と最後にお散歩をした道を通って、元気とたった一度だけ歩いた裏道を通って、高速道路の下へ 私の足にすがりつく勇気を見ながら、「元気は、どんなに遠くても、決して弱音を吐かずに歩き通したね」 「だから、筋力と気力は相当のもんだったんだろうね．．最後まで、カートになんか乗せたくなかったね．．」 「元気は、カートに乗せられた時、本当は嫌だったんだろうね．．プライドが傷ついていたかもしれないね」 勇気にもどんなに遠くても、歩き通せる筋力と気力を身につけて欲しい．．そう願いながら歩いていた．． 勇気は、私が前を歩くと必死でついて来る．．自転車や歩行者が来た時には、脇に寄る事を教えた．． 待て！と言うと、きちんとお座りをして待っていた．．元気と同じようにお散歩マナーを身につけて欲しい。 遊歩道の桜の下で、しばし休憩．．桜の花が、少しだけ開いていた．．あ〜もうすぐ桜並木が始まる．． 春が来て嬉しいけれど、心は複雑．．去年、桜並木を歩きながら、来年もまた一緒に桜並木を歩こうね 何度も、何度も、元気と自分の心に言っていた．．それがもう叶わない．．勇気とではなく元気と歩きたい これが私の心の中．．勇気への愛情より、元気への想いの方が強い．．それを誰も責める事は出来ない 元気との思い出の道を歩きながら、彼と一緒に元気を想う．．共に生きて来た年月を振り返りながら．． 　　　「去年の3月21日 遊歩道で威張りん坊」　　　　　　　　　「思い出のベンチの上に咲いた桜」

2007/03/20(火) 想い．． 今朝も、体がだるくて起きられなかった．．時計を見たら、9時過ぎ．．腹っぺらしが、起きて待っていた。 「お腹が空いたよ〜早くご飯ちょうだいよ〜」と催促する．．起きたばかりの私は、全く頭が回転しない．． やっとの思いで、ご飯を作った．．ご飯を作りながら思う事．．元気にも、もっと気遣ってあげれば良かった アズミラも、馬肉も受け付けなくなった時、ササミと野菜を煮てあげた．．でも、最初は潰してあげなかった 普通の大きさの物を、スプーンで食べさせていた．．食べずらかったろうな．．潰してあげれば良かった。 勇気には、鶏ガラスープの中に野菜やササミを入れてあげている．．元気は、ササミの煮汁だけだった．． どうして、もっと美味しく作ってあげなかったのか．．あの時は、それが私に出来る精一杯の事だったのか 勇気を連れて、遊歩道へ．．風は冷たかったが、陽射しは暖かかった．．勇気は張り切って歩いていた。 遊歩道の入口．．いつも、元気がカートから下りていた場所．．そこまで行ったら、止まってしまった．． 何度行っても、入口で止まってしまう．．何故、歩こうとしないのか分からない．．何が原因なんだろう。 脇の道を歩きながら、桜の木を見上げた．．蕾がほんのりピンク色になっていた．．もうすぐ咲くのかな？ 去年の今頃も、「もうすぐ桜が咲くね〜やっと暖かくなるね」．．元気に向かってそう言いながら歩いていた 元気良く、歩いたり走ったりする勇気．．ビッコを引きながら、懸命に歩いていた元気．．何だか切ない。 この角でオシッコをしていたっけ．．この場所の草を食べていたっけ．．このベンチで休んでいたっけ．． 勇気と歩きながら、元気を想う．．ベンチに座って、空を見上げていたら、元気の笑っている顔が浮かんだ 遊歩道へ来ると、いつも楽しそうだった．．お友達と触れ合ったり、大好きなお散歩仲間に撫でられたり、 知らない人に優しい言葉をかけて貰ったり、美味しい物を貰ったり．．生きる力を与えてくれる場所だった 大学病院へ行ってからは、いつもカートの上だった．．歩きたいよ〜って、鼻を鳴らしていた事もあった．． 最後まで、歩かせてあげたかった．．空を見上げながら、笑顔の元気に向かって「ごめんね、許してね」 勇気を育てながら、元気を想う．．してあげなかった事と、しなければ良かった事を、改めて思ってしまう。 　　　　　　「青い空に、ぽっかり浮かぶ雲」　　　　　　　　　　　「元気とのお休み処の桜ももう直ぐ咲く」

2007/03/19(月) 誰？ 昨夜、ルークママさん宅の角から見えた☆．．オレンジ色に輝いていた．．元気☆？それとも別の☆？ 数日前に、勇気の血統書が届いた．．元気の血統より、落ちるけれど、なかなか良い血統みたいだ．． 血統書には記載されないが、初代MACの血と、日本に初めて輸入されたAMANTRAの血も入っている 父型の祖父の名前が長い．．AUST.CHは分かるが、名前が読めない．．英語力の無さが情けない．． 元気の異母兄弟がいる福岡のブリーダーさんのHPを何気に見たら、同じ名前が目に飛び込んで来た．． と言うことは、この子と勇気は親戚さん！．．そして、勇気の祖父の名前が判明した．．愛称がビノ！．． ブリーダーさんが所有していた、AUST.CHの外産犬．．元気のパパのウィリアムと同様の優秀な繁殖犬。 元気とは全く血が繋がっていない．．どこかで繋がっているかもと言う期待は、見事に外れてしまった．． 元気のパパは、とても品が良くて優しい顔をしていた．．勇気のパパは、きかなそうなキツイ顔をしている。 お祖父ちゃんのビノは、ドックショーの時の全体の雰囲気しか知らない．．どんな顔をしているのかな？ 今日、元気の祭壇の前に座って、元気の写真をぼーっと見ていた．．その時、床に置いていた右手に、 何かの気配を感じた．．すーっと、犬の足が触れて行った．．勇気の足かと思ったら、側にいなかった．． 懐かしい感触だった．．勇気とは違う、大きな足裏パットの感触．．元気が歩いていたのかもしれない．． たまに、骨壺が僅かに動いている時がある．．もしかしたら、骨壺を出たり入ったり．．その度に動くのかも 生きている元気の足に触りたいなぁ〜太くて、短くて、逞しくて、飾り毛が長くて美しかった足に触りたい いつまで経っても、元気への想いを断ち切れない．．私の人生の中で、これほど愛しいワンコはいなかった 　　「元気のパパ、ウィリアム．．頭の形、お耳の位置、大きな舌、大きなお鼻、優しい瞳．．そっくりだ」

2007/03/18(日) だるい．． 昨日から、勇気に起こされるようになった．．元の元気はつらつパピー．．でも、私は体がだるくて．． 風邪をを引いた訳でもなさそうだし、花粉症でもなさそうだし．．もしかしたら、ストレスかもしれない．． 体を動かしていないのも勿論だけれど、何の変化もない毎日．．そして、足下には絶えず勇気がいる．． 元気の介護をしていた頃と同じ状態．．こんなはずじゃなかったのに、狭い空間に閉じこめられている．． 大きな声で叫びたい時がある．．その辺にある物を、壊してしまいたい衝動にかられる．．う〜〜って感じ 元気のソファーに頭を置いて、寝そべっていた．．そこへ勇気が飛んで来た．．ヤバイ！髪の毛をやられる そう身構えた時、勇気がそっと私の肩の上に顔を乗せて来た．．えっ！．．思わず、元気と呼んでいた。 まるで、私の肩の上に元気がいるようだった．．いつも、ソファーに頭を乗せると、肩に顔を置いて来た．． 時には、私の頭の上にも顔を乗せていた．．そうして、元気も私も、いつの間にか眠ってしまっていた．． 元気と過ごす、そんな穏やかな時間が大好きだった．．疲れ切った私の心を、暖かくしてくれていた．． 心の中に、二人の自分がいる．．勇気を可愛がる自分．．元気を想う自分．．心の中で葛藤している。 　「携帯のメモリーに残っている写真．．このスヌードをしてる時の、おとぼけ顔の元気が大好きだった．.」

2007/03/17(土) 分からない．． どんよりとした冬空．．外も寒いが、心も寒い．．ここ数日、自分でも自分の心が分からなくなっている。 何をどうしたら良いのか、何を見つければ、この気持ちが無くなるのか、いくら考えても分からない．． 考える？．．考える能力さえ持ち合わせていない．．このまま、またペットロスのまっただ中に戻るのか．． 誰の助けも借りられない．．自分自身で乗り切るしかない．．こうしている間にも、取り残されて行く．． また、孤独感と疎外感が襲って来た．．何とも言えない胸の重みと空虚さ．．私に抜け出る道はあるのか 我が家の特殊な家庭環境．．週のうち6日、独りぼっちの孤独な夜を過ごしている．．食事も一人切り 楽しく語らいながら、夕食を食べたい．．一人で食べる孤独感．．勇気は、まだ話し相手にはならない。 元気となら、話が出来た．．お散歩しながら、ずっと話していた．．元気は、目で私に語りかけてくれた。 愚痴を聞いて貰ったり、悲しい時には、泣きながら話をした．．そんな時は、優しく涙を舐めてくれた．． 寂しい時は、そっと寄り添ってくれた．．私の機嫌が悪い時には、遠巻きで怯えたようにじっと見つめていた そして、私がプツンと切れた時には、そんな無駄な事は止めなよ．．と、冷たい視線を投げかけて来た．． 元気は、表情豊かだった．．喜怒哀楽がはっきり顔に表れた．．だから、一緒に過ごしていて楽しかった。 まだ、小さな勇気にそれを求めるのは無理だけど、元気のようなワンコになって欲しいと願っている．． 勇気に手作り食を作りながら、元気にもっと美味しく作ってあげれば良かった．．そんな事を思い涙する。 「去年の3月17日 鍼治療中、不思議な事が．．」　　　　「いつものお花屋さんの春爛漫なアレンジ」

2007/03/16(金) 月命日．． 今日は、6回目の月命日．．彼が帰宅途中、雪が散らついていたそうだ．．元気は、雪が大好きだった このまま降ってくれれば、供養になるなと思ったのに、すぐに止んでしまった．．今年は、雪が降らない．． 昨日まで泣いていたけれど、今日は涙が出てこない．．きっと、私の傍に帰って来ているのだろう．． でも、心の中には風が吹き抜けて行くが、「もういい加減にしろ〜」．．そんな事を言われそうな気がする 節目の半年．．死んでしまった後と同じ位に、どっと落ち込むらしい．．それを乗り越えて次の段階へ．． 毎月贈られて来るお花．．春爛漫のお花をアレンジしてくれた．．でも、このお花だけじゃ祭壇が寂しい。 彼に、「小さなアレンジで良いから買って来て」と言ったら、もういい加減に祭壇を縮小したらと言われた。 最近、私もそう思うが、出来ない．．元気を慰めているのではなく、自分の為だと言う事は分かっている 祭壇のお花が無くなってしまったら、心の中まで殺風景になってしまう．．もう少しだけこのままでいさせて 祭壇下の右側の元気の写真．．去年の春に撮った写真．．とても10歳には見えない幼い顔をしている。 この先も、まだまだ生きられそうな顔をしている．．被毛は艶々、お顔は真ん丸、お目目も輝いている。 この写真を撮った半年後に、死んでしまうなんて思わなかった．．もっと、もっと一緒に生きられたよね．． 飼い主の私が、途中でくじけなければ、元気はもっと生きられただろう．．この事も、ずっと後悔している。 今夜は、☆が見えなかった．．今までの月命日は、良いお天気だったのに．．私の心のような天気だった 　　　　「手の届かない場所へ逝ってしまって半年経った．．時間が経っても、心の隙間は埋まらない」

2007/03/15(木) 反省．． 昨夜、こたつの中で眠ってしまった．．勇気には、ご飯もあげてなかった．．大人しく待っていてくれた 目を覚ました時、勇気は私の腕の中にいた．．私が起きたのに気がつくと、嬉しそうに尻尾を振っていた。 それなのに、「ママの側に来ないで．．」と、追い払ってしまった．．勇気は、寂しそうに背中を丸めていた。 自分の感情のまま、まだ生まれて3ヶ月しか経っていない勇気に当たってしまった．．心を傷つけてしまった はっと我に返り、勇気を呼んで謝り続けた．．勇気は、体一杯に喜びを表しながら、私の顔を舐め続けた 遅い夕食をあげて、食べたご褒美もあげて、ボール投げをして遊んであげたら、元の暴れん坊に戻った。 勇気が、気が向かないと、自らフードを食べてくれない．．もう、どう対処して良いか分からなくなって来た ペッタンコのお腹を見ていて心配になり、スプーンで食べさせたり、一工夫して食べさせようとしているが、 いっこうに以前のように食べようとしない．．これから先、どう育てて良いかも、分からなくなって来た．． 育てて行く自身が無くなって来た．．食べなくなってしまった原因も分からない．．何をすれば良いのか．． 食べたくても食べられなくなって、やせ細って死んでしまった元気．．その元気の姿を思い出してしまう．． また、大泣きしてしまった．．泣きすぎて頭が痛い．．「元気、ママを助けて」．．祭壇に向かい叫んでいた 明日は、6回目の月命日．．もう半年経ってしまった．．区切りの半年．．また、気持ちが逆戻りしている 　　　「去年の3月上旬．．病気と闘っていても、10歳を越えていても、気高く美しいキャバリアだった」

2007/03/14(水) 会いたい．． 昨夜も、元気☆が輝いていた．．何だか、無性に寂しくなって来た．．そこから下りて戻って来て．． 元気☆に語りかけても、ただキラキラと輝いているだけ．．どうしてそんなに遠くへ逝ってしまったの．．？ 手を伸ばしても、伸ばしても、絶対に届かない場所．．ママには、元気が必要なのに．．どうしていないの 勇気がいても、満たされぬ心．．隙間は、どんどん広がって行く．．隙間を埋める方法が見い出せない。 会いたいよ．．抱きしめたい．．なでなでしたい．．声が聞きたい．．目と目で話がしたい．．会いたい．． 息づかいを感じたい．．温もりを感じたい．．じっとしてるだけで良いから、ママの側にいて欲しい．． 泣いても、泣いても、どんなに涙を零しても、元気は戻って来ない．．分かっているのに涙が溢れて来る。 傍らにいる勇気が、不思議そうな顔をして私を見ている．．でも、見つめるその目は、元気とは違う．． 優しい眼差しが愛しい．．私を気遣う眼差しが愛しい．．愛くるしい眼差しが愛しい．．全てが愛しい。 夜になっても、涙は止まらなかった．．泣きながら眠ってしまった私の腕の中に、いつの間にか勇気がいた 　　　　「携帯のメモリーに残っている、去年の3月中旬の元気．．春の陽射しを楽しんでいるようだ」

2007/03/13(火) 疲れてるかも．． 昨夜、勇気のブログをアップしながら、コックリコックリ．．連日の寝不足と、育児で疲労困憊なのかも．． ベビーの頃の育児は、楽チンだった．．こんなに楽なワンコはいないと思っていた．．それが甘かった．． 最近、自我が目覚めて来たので、言う事も聞くが、反発も強くなって来た．．わざと悪さをしてる時もある 私のイライラが伝わっているのだろうか．．まとわりつかれるとうっとうしくて、追っ払いたくなる時がある．． 元気が小さい頃から、あまりまとわりつかなかったからだろうか．．私も放っておいて欲しい性格だから？ 長い事、元気と共に静かに暮らして来た我が家．．勇気の若さについて行くのがやっとと言う感じ．． パピーを飼うのは、勇気が最後になるかもしれない．．自分の年を考えると、もう育てる事は不可能だ。 勇気を連れて、遊歩道へ行って来た．．遊歩道まで行く道も、元気と一緒に歩いていた思い出の道．． ここでこんな事があった．．ここで車が通り過ぎるのを待っていた．．通る度に、思い出が蘇って来る．． 勇気は、遊歩道が好きじゃないみたいだ．．どうしても、同じ場所から先に進まない．．何かあるのかな 遊歩道へ通じる道では、張り切って歩いたり、走ったりしているのに、遊歩道では抱っこしてくれが多い。 散歩中の人に、「抱っこしてくれ〜」を見られて、「それじゃ、散歩にならないぞ」と、叱咤されてしまった．． 連日の暖かさで、先日より桜のつぼみが膨らんでいた．．元気との最初で最後の桜並木．．辛いな．． 「去年の3月13日 お友達がいなくて寂しそうだった」　　　　「膨らんで来た桜のつぼみと真っ青な空」

2007/03/12(月) 元気☆．． 昨夜、車から降りて夜空を見上げたら、たくさんの☆が輝いていた．．どの☆が元気☆なのか分からない 彼と、一緒に夜空を見上げ、あっちかな？こっちかな？．．それほどに、たくさんの☆達が輝いていた． 東京の夜空も、捨てたもんじゃない．．年々、綺麗になって来る．．ダボスの空のようになると良いな！ 澄み切った夜空一杯に輝く☆達．．まるで、天文台にいるようだ．．今にも、空から零れ落ちそうな☆．． 最近、毎日が憂鬱だ．．勇気が側にいると、何故かイライラする．．そして、元気と比較してしまう．． 元気は、私の心を読み取って行動していた．．小さい勇気に、それを求めても無理なのは分かっている 元気のようになるには、時間が必要だと言う事も分かっている．．心が通い合うまでは無理なのも．． でも、勇気は元気とは違う．．上手く言えないけれど、根本的に違っている．．どう扱えば良いのだろう。 去年の今日、忘れもしない出来事が．．仕事に出かける彼を送りがてら、高速下までお散歩に出かけた 元気は、彼が出かける事も知らずに、ルンルン気分で歩いていた．．カートの上でも、とてもご機嫌だった 高速下に着いて、彼が別れを告げ歩き出した途端、もの凄い声で吠えだした．．後を追いかけそうだった 彼が高速下の横断歩道を渡り、姿が見えなくなってもずっと吠えていた．．その場に立ちすくんでいた．． 「行っちゃったから帰ろうね」と言っても、動こうとしない．．吠えていた声は、泣き声に変わっていた．． 何とか言い聞かせ歩き始めたが、立ち止まっては振り返り、彼がいなくなった方向をじっと見つめていた 時々、必死で周囲の匂いを嗅いでいた．．彼の匂いを探しているようだった．．地面に匂いが残っていた 元気の、そんな姿を見ていて、悲しくなって来た．．彼も、元気の吠える声で、涙が出そうになったそうだ 連れて行くんじゃなかった．．いつものように、ベランダから見送れば良かった．．そう反省した日だった．． 今でも、あの日の元気が鮮明に蘇る．．元気の吠える声、泣き声、表情の一つ一つが浮かんで来る．． 天ぷらを作ろうと、小麦粉の賞味期限を見たら、2006年9月16日だった．．思わず元の場所に戻した。 　　「去年の3月12日 お散歩前はご機嫌だった．．お散歩後、シャンプーまでされてご機嫌斜めだった」

2007/03/11(日) ディーラー．． 今朝は、冷たい雨が降っていた．．入れ忘れたバスタオルが、雨に濡れてビショビショになっていた．． 今日は、彼もお休み．．ゆっくり起きて、のんびり朝ご飯を食べた．．その後、彼と勇気は戯れていた．． 我が家にも、笑い声が戻って来て、穏やかな時間が過ぎて行った．．でも、私の心にはすきま風が．． 勇気は可愛い．．賢いし、お利口さんだし、笑いを運んでくれる．．でも、私の心は満たされない．． 勇気の顔を見ながら、彼に言った．．「勇気の顔は可愛いと思うけれど、元気の顔のような品がない」と 彼が、「元気と比較しちゃ可哀想だよ」．．その時思った．．私より彼の方が、勇気を受け入れていると 私はいつも比較してしまう．．こんな顔じゃなかった、こんな事はしなかった、被毛の色まで比較している 本当に、心から受け入れる事が出来るようになるのだろうか．．心から可愛がれる日が来るのだろうか．． 夕方、勇気が食べてくれる缶詰が見つかったので、ペットショップへ向かった．．デ○フの小さな缶詰．． 元気の祭壇にお供えしてある缶詰を試しに与えてみた．．匂いを嗅いでから舐め始めたのであげてみた 見事に完食した．．喜んで食べてくれれば、高いフードじゃなくても良い．．本人の気持ちが問題だ．． 何気なく食べさせたお供えの缶詰．．食べられない辛さを、一番知っている元気に救われた気がする．． ペットショップの帰り道．．赤塚公園の前を通った．．ずっと直視出来なかったのに、今日は直視出来た。 もう少ししたら、元気との日常での思い出の場所へも、勇気を連れて行けるようになるかもしれない．． 近くのト○タのディーラーへ、車を見に行った．．展示品の車なので、通常より○○万も安くなるそうだ。 デッカイ車だった．．後部座席をフラットにすれば楽に寝られる．．長距離には打ってつけの車だった．． ト○タの車なんて考えてもいなかった．．若い頃に、マーク�Uに乗ったっ切り．．しかも運転した事がない。 運転席に座って後ろを振り返った．．広〜い．．圧迫感などまるで無い．．欲しいけれど先立つ物が．． 新車を見ていて思い出してしまった．．去年の春も、ホ○ダのディラーへ、元気と一緒に行った事を．． 5月の関西旅行に向けて、今の車で3人+2匹が乗ると手狭だし、元気を乗り降りさせるのに楽な車をと 欲しかった○リシオンは、見かけより圧迫感を感じた．．何気なくス○ップワゴンを見たら解放的だった。 犬の為に買うなら、ス○ップワゴンの方が良いと勧められたが、気が進まなくなり買うのを止めてしまった。 元気は、ホ○ダのディーラーのショールームの椅子にちょこんと座り、私達を気長に待っていてくれた．． あの時、ス○ップワゴンを素直に買っていれば、元気も私達も、もっと楽にドライブ出来ただろうな．． 去年の今日は、病院へ．．3年振りに肛門線種が再発した．．停留睾丸摘出は、何の為だったのか？ 　　「去年の3月11日 元気は我慢強いワンコ」　　　　　　　「去年の4月9日 ホ○ダのショールームにて」

2007/03/10(土) イ○ン．． 今朝は、起きられなかった．．目を開けると頭が痛い．．トイレに行ったついでに顔を見たら浮腫んでいた ず〜っと、寝ていたかった．．でも、私の横には暴れん坊が．．何とかフードも食べさせなくちゃいけない．． そう思いながらも、布団を被ってしまった．．最近、私が起きないと、勇気も起きて来なくなってしまった 今日は、生ゴミの日だった．．重い体と、重い心を引きずりながら、やっとの思いで布団から這い出た．． 生ゴミと一緒に、勇気も連れて行った．．さっきまで元気がなかったのに、外へ出た途端元気が復活した 駐車場の大家さん、隣の部屋の奥さん、近所の子供達に、愛嬌を振りまいていた．．勇気は外面良し 元気も人が大好きだった．．誰にでも愛想が良かった．．そして、私の友人の名前はほとんど覚えていた まれに嫌いな友人もいた．．その人の名前を言うと、怒ったように吠えていた．．本当に楽しいワンコだった その人に会うと、必ず吠えまくっていた．．だけど、美味しい物を差し出されると、吠えながら貰っていた。 その人は、「吠えられるのは、しゃくに障るけれど、元気は面白い」と、何度も何度もそれを繰り返していた その人には、元気が死んだ事を伝えていない．．訃報を知ったら、何と言うだろう．．でも、もう言わない。 今日は何をしようかなと思っていたら、ルークママさんから、「ペットパラダイスへ行かない？」とお誘いが．． お言葉に甘えて、同行させて貰う事にした．．イ○ン内にあるシヨップ．．去年の春にも行ったっけ．． カフェの帰りに、買い物をして行こうと、初めて立ち寄った．．彼と元気は、駐車場の車の中で待っていた その時、ショップに寄ったが、めぼしい物が無かったので、何も買わずに帰って来た．．何だか懐かしかった あれから、1年近く経ってしまった．．ついこの間のような気がするのに．．時間の経つのがとても早い．． イ○ン内の敷地を歩く私の傍らには、元気ではなく勇気がいる．．1年前には、想像もしなかった事だ．． 勇気と歩きながら、元気と歩いている．．勇気には悪いなと思うが、まだ勇気の全てを受け入れられない 　　「去年の5月3日 イ○ンへ行く前に、荒川の土手をお散歩．．三人と一匹の平穏な時間だった」

2007/03/09(金) スプーン．． 彼が帰宅後．．朝ご飯を終わらせてから、仮眠時間を遅らせて貰い、買い物に付き合ってもらった．． 近くに出来た、ペット入店可能なホームセンターへ．．元気が生きていた頃は、こんなお店は無かった．． でっかいショッピングカートに、ちっちゃい勇気を乗せて店内へ．．元気もこれに乗せてみたかったなぁ〜 今の、ワンコ達は幸せだ．．ドックカフェは一杯あるし、ドックランもあるし、こうして気軽にお店にも入れる 元気が若い頃は、どこへ連れて行っても、入店不可だったので、車の中で待たせていた．．可哀想だった それがトラウマとなって、駐車や停車時のバックの音に反応して、静止も聞かないほど吠えまくっていた 唯一、これが元気の欠点だった．．どんなに教えても、最後まで変わる事はなかった．．頑固者だった．． 今朝も、勇気はフードを食べようとしなかった．．食べる気持ちはあるのに、口にしようとしなかった．． 仕方がないので、スプーンに取ってあげてみたら、ムシャムシャ食べ始めた．．．そして、全て食べてくれた 勇気にスプーンであげていた時に思い出した．．元気にも小さい頃、スプーンで食べさせていた事を．． フードに飽きたのか、具合が悪くて食べなかったのか、記憶は定かではないが、食べない時期があった。 そして、去年の初夏位から、一口々スプーンで食べさせていた．．勇気の姿に、元気を重ねてしまった。 また、涙が溢れて来た．．でも、今日の涙は勇気が食べてくれたから．．その涙を勇気が舐めてくれた．． 元気が食べなくなった姿を見ているから、食べてくれない事に不安を抱く．．あんな姿はもう見たくない．． 　　　　「ラッキーかあちゃまに頂いたぬいぐるみ」　　　　　　　　「もうすぐ、冬から春の朝日に変わる」

2007/03/08(木) 白い花．． 朝から、良いお天気だった．．布団を干して、洗濯を3回終わらせてから、遊歩道へお散歩に出かけた。 遊歩道入口．．元気がカートから下りていた場所で、勇気を下ろしてみた．．うん？と言う顔をしていた 「この場所が、これからのお散歩道になるんだよ」．．そう語りかけながら、テコテコと前へ進んで行った．． 桜並木のつぼみが膨らんで来た．．もうすぐ桜のトンネルになる．．去年は、元気と一緒に桜を楽しんだ つぼみが膨らみ、五分咲き、満開．．そして、散りゆく桜．．こんなにじっくり桜を見たのは初めてだった。 桜の花弁がハラハラと散って、元気の頭の上に、カートの中に舞い降りて来た．．美しい光景だった．． 今年は、この桜並木を、元気との思い出を胸に、勇気と歩くんだ．．小さすぎて情緒も何もないだろう〜 ワン友さん宅の近くまで来た時、白くて小さなお花が咲いているのに気がついた．．もう、咲いたんだ．． 去年、この白い花を見つけた時、「元気、このお花可愛いね〜」．．そう語りかけたら、匂いを嗅いでいた 何を見ても、その時の事が蘇る．．自分の言葉、行動、元気の表情、行動．．一つ々が鮮明に蘇る．． 我が家に戻ってから、久し振りに大泣きした．．止めどなく、涙が溢れて来る．．止まる事を知らない．． 元気に会いたい．．元気を抱きしめたい．．寂しくて、悲しくて、辛くて、苦しくて．．元気に会いたいよ〜 真ん丸の大きなお目目で、私を見つめて欲しい．．そして、そのお目目と会話をしたい．．ママを見つめて いくら望んでも、叶わぬ願い．．元気が帰って来るのなら、世の中の全ての物を放棄しても、かまわない。 まだ、元気への想いを吹っ切る事が出来ない．．娘、彼、勇気より、かけがえのない存在かもしれない。 ゆうパックが届いた．．荷物の中身は、勇気へのオモチャとぬいぐるみ．．ラッキーかあちゃま、ありがとう 　　　　「去年の3月8日 幼かったルーク君と」　　　　　　　　「去年の3月25日 白いお花が咲いていた」

2007/03/07(水) 虚脱感．． 昨夜は、荷物の整理に疲れ果て、二人と一匹はこたつの中で眠ってしまった．．腰の痛みで目が覚めた 今日は、ゆっくり、のんびり過ごそうと思っていた．．チロルから帰って来たら、心の隙間が広がってしまった 元気の写真をじっと見ていたら、涙が出そうになってしまった．．「元気、会いたいよ〜」そう呟いていた．． ところが、勇気が缶詰のフードも食べなくなってしまった．．死んだ者より、生きてる者を優先しなくては．． 元気はあるのだが、心配になって来たので、病院へ連れて行った．．また、病院通いが始まるのかな．． 担当医に、「元気が死んでから心配事がなくなって、自分達の事だけを考えて生きていれば良かったのに また、こんな思いをするのなら、新しいワンコなんて、飼わなければ良かった．．」と、言ってしまった．． 「熱は無いし、口の中も何でもないし、体に異常はないと思いますよ．．そんなに心配しなくて大丈夫」 だけど、正直な気持ち．．やっぱり飼わなきゃ良かったと思った．．自分の寂しさだけで迎えてしまった．． また、元気の時と同じ思いをするのは嫌だ．．悲しみ、寂しさ、辛さ．．もう、二度と味わいたくない．． でも．．私の膝の上にいる勇気を手放す訳にはいかない．．いつの日か、同じ思いが押し寄せて来る．． 元気は、私にとって特別な存在だった．．元気の替わりになれるワンコはいない．．勇気も然り．． 　　　　　「冬なのに、雪がないダボスの丘」　　　　　　　　　　「ここから見える浅間山はいつも美しい」

2007/03/06(火) チロル3日目 起きたら、足腰が痛かった．．昨日、斜面を上ったせいだ．．使わなかった筋肉を、かなり酷使したようだ 体は痛いけれど、心は満足だった．．昨日、途中で断念していたら、心に後悔が残ってしまっただろう．． 被毛が埋まっている木の下までは行けなかったけれど、あの木を見ただけで、元気といるような気がした。 今日は、我が家へ帰る日．．ゆっくり帰り支度をしていた．．その時、テレビのスイッチが勝手に入った．． 私は洗面所に、娘は窓辺に、勇気はソファーの上にいた．．もしや、勇気がスイッチを押したと思ったが、 リモコンはテレビの上にあった．．誰も、リモコンを触れる位置にいなかった．．タイマー機能もついていない 突然テレビから流れる声．．娘と二人、口をあんぐり．．元気が、「ボクはここにいるよ」そう言ってたのかな なかなか、清算をしてくれないので、時間ばかりが過ぎて行った．．それには、深い理由があったのだ．． ママお手製のお汁粉が運ばれて来た．．付け合わせは田村屋のお漬け物．．お汁粉もお漬け物も絶品 オーナー夫妻の暖かい気持ちが、このお汁粉に詰まっているような気がした．．心の中まで暖かくなった。 雪原に通じる散歩道．．この道を、元気と一緒に、何度歩いただろうか．．春、初夏、初秋、真冬．． ダボスの四季折々の姿を、元気と共に見て来た．．その散歩道を、もう二度と元気と共に歩く事はない 散歩道の雪の上に、勇気を下ろした．．この道が元気兄さんと歩いた散歩道だよ．．勇気も歩こうね．． 新緑の季節になれば、勇気もダボスまで歩く事が出来るだろう．．それまで、あの木の下で待っててね。 帰り際、ダボスの丘まで車で行ける事を思い出した．．昨日、思い出していれば、私の筋肉痛はなかった でも良い．．自分の力で上がったから、心から納得出来たんだ．．そう思っていたら、すぐに着いてしまった 周りを見渡したら、本当に雪が無い．．ダラダラと滑り下りて来る左斜面にも、目の前の斜面にも．． リフトは動いていたがボーダーの姿しか見当たらなかった．．こんなに少ない雪じゃ、スキーなんか出来ない ボーダーの邪魔にならないように、あの木が見える所まで歩いた．．雪の無い地面に目印の石が見えた ダボスの丘に、パラパラと舞い散る粉雪．．帰る日になって、やっと冬のダボスを感じる事が出来た．． 冬のダボスに別れを告げ、嬬恋経由で北軽井沢を目指す事にした．．今年はキャベツ畑も通れるだろう 案の定、道路にも畑にも、全く雪が無かった．．いつもの冬なら、チョコラまでで、閉鎖されている道なのに お世話になったチョコラへ寄ってみた．．少しの間、休業中と言う事で、オーナー夫妻は在宅していた．． 勇気を抱いた私を見て、「あれから、どうしているかなと心配していたんですよ〜元気そうで良かった」．． 休業中なのに、外は寒いからと、暖かなリビングに通してくれた．．そして、暖かい珈琲も入れてくれた．． チョコラのオーナー夫妻は、私達をいつでも暖かく迎えてくれる．．元気は、チョコラのママが大好きだった 春になったら、泊まりに来るからと約束して、北軽井沢のカフェゆうゆを目指した．．ここのママが大好き。 なかなか、タイミングが合わなくて、一昨年の10月以来の再会だったが、ママは私達を覚えてくれていた。 勇気を連れている理由を話すと．．「それは辛いね．．でも仕方がない．．新しい犬を可愛がるんだよ」 そう言って、ランチには付いてないお手製のお漬け物やおかず．．お手製のケーキを、ご馳走してくれた。 周りにいた常連さん達も、私達を気遣い、勇気を可愛がってくれた．．「春になったら、またおいで」と．． いつもの小物屋さん．．冬季はお休みだが事務所へ行けば購入可能．．お花のお線香とローリエを購入 いつものマーケット．．ここは外にトイレがある．．トイレを済ませてから、長野のお味噌とケチャップを購入 いつもの珈琲ショップには寄れず．．これで、冬の北軽井沢ともお別れ．．白糸の滝を抜けて軽井沢へ〜 大好きなトム＆エマも休業中．．軽井沢では、ショップ、カフェ等、どこにも寄らずにインターを目指した。 チロルに着いた時も、元気☆が迎えてくれた．．そして、帰り道の高坂でも、元気☆が見送ってくれた．． 　　「私達の間に、元気がいないのが寂しい」　　　　　　　　「ダボスの丘にて．．勇気には見えたかな」

2007/03/05(月) チロル2日目．． 昨夜は、熟睡出来なかった．．狭いソファーベットで、勇気を庇いながら寝ていたせいかもしれない．． 夜中、勇気は私を二度起こした．．オシッコがしたくて、床に下りたいのに私が邪魔をしていたようだ．． 邪魔だよ〜どいて！そんな感じで私を起こし、オシッコをして来た後は、そこに乗せて〜それを繰り返した 勇気は家にいる時も、夜中のオシッコは絶対に粗相をしない．．そして、私を起こす事もしないお利口 私や彼が、教えた訳ではない．．この点は、元気のパピーの頃より、数段優れているかもしれないが．． 元気は我が家に来た翌日から、お留守番の毎日．．勇気は付きっきり．．その点が違うのかもしれない。 朝食後、ちょびさんご夫婦が帰る事になった．．アンジェロ君の身体の調子が、あまり良くなかったのだ．． 一緒にスキーも出来なかったし、短い時間しか会えなかったが、冬のチロルで会う事が出来て嬉しかった 来年も、冬のチロルで会えると良いな．．その頃には、勇気も大きくなって雪原で遊べるようになるだろう ちょびさんご夫婦を見送った後、リビングでオーナー夫妻と、元気との思い出を語りながら珈琲タイム．． せっかく来たのだからと、スキーへ行く準備を始めた．．やっとの思いで支度が終わり、さぁ〜スキーへ出陣 だけど、あまりにも風が強かった．．もしかしたら、ダボスの最終ゴンドラが止まっているかもしれないと、 オーナーが、電話を入れて確認してくれた．．ダボスどころか、菅平のリフトまで、全てが止まってしまった。 リフトが動かなくては、スキーは出来ない．．もう諦めるしかなかった．．今年のスキーは、これで終了．． 勇気をオーナー夫妻に預けて、昼食を食べに行く事にした．．10月に、コロンママさん達と行ったお店へ あの時は元気が死んで1ヶ月経っていなかった．．悲しみをどこかに置いてチロルまで来たような気がする 運転も、心の中も無我夢中だった．．懐かしいダボスの地にて、思い切り泣きたいのに、泣けなかった．． あの日と同じ物をオーダーした．．あの日と違うのは私の食欲だった．．心も体も復活して来たのかも．． 昼食後、スキーヤーもボーダーもいないゲレンデでソリ遊びをしよう．．こんな機会は、滅多にないぞ〜 そんな事を言いながら、菅平スキー場の反対側にあるダボスの丘に通じる斜面へソリを持って向かった。 最初は少しだけ、斜面を上がって滑り降りた．．旭川の空港で貰ったソリ．．なかなか良い滑りをしていた そして．．ふと、このままダボスの丘まで、上がって行こうかなと思った．．見上げると斜面は結構きつい．． 意を決して上り始めた．．きつかった．．心臓が破裂しそうになった．．何度も、斜面にへたり込んだ．． その度に、もう少し．．もう少し頑張れば、あの木がある．．三分の二位に差しかかった時．．「ワン！」 犬の声が聞こえた．．元気が呼んでいる．．心臓は破裂しそうだったが、気力を振り絞って上がって行った 強風で吹き飛ばされそうになりながら、前に進んだ．．あ〜もう駄目と思った瞬間目の前に、あの木が．． 立っていられないほどの強風だった．．あの木の周りには、冬だと言うのに雪が無かった．．元気来たよ！ 6歳位の頃、ママと一緒にこの斜面を上がったよね〜あの時もきつかったね．．でも、元気は元気だった。 上り切ってからも、この木の周りを走ってたよね．．生き生きとして、楽しそうだった．．はしゃいでいたよね あの時の楽しそうな顔は、今でも忘れないよ．．ママはゼイゼイ言ってたけど．．元気は本当に元気だった 今日は、寒いし、風で飛ばされちゃうから走れないね．．今度は、新緑の季節に勇気を連れて来るね。 あの木の下の元気に語りかけ、斜面を下り始めたが、スキーで慣れてる斜面なのにソリで下りられない．． 怖い．．仕方なく途中までお尻で滑り降りたり、歩いたりしながら、斜面であきれ果てて横になっていた 娘の所まで、やっとの思いでたどり着いた．．スキーヤーもボーダーもいない斜面は、何となく快適だった。 今夜のお客は私達だけだった．．部屋へ戻り、のんびりとした時間を過ごし、ゆっくりと食事を楽しんだ。 　　「元気、コロンちゃんまた来るから待っててね」　　　　　　　　「寂しくぶら下がるスキーウェアー」

2007/03/04(日) チロル1日目．． 7時に起きて、お弁当の支度をしながら、彼の帰りを待っていた．．帰って来たのは、11時半過ぎだった。 荷物を積んで、娘の家に寄って、ガソリンを入れながら、近くに住む友人に会ってから、いざ関越道へ〜 花園で下車して、元気と勇気のブリーダーさん宅へ．．ここで、累ママさんご一家と待ち合わせをしていた 我が家の到着を遅くて、申し訳ない事をした．．累ママさんご一家は、みんな元気そうなので、一安心。 勇気を見たブリーダーさんは、「大きくなったね〜可愛くなったね〜」と、満面の笑みで迎えてくれた．． ゆっくり話す時間がなかったので、勇気とココロちゃんの、パパとママの写真を撮らせて頂いて先を急いだ。 勇気が突然フードを全く食べなくなってしまったので、近くのホームセンターへ寄って、缶詰のフードを購入 出発前に、車の中で缶詰を与えてみたら見事に完食．．体の具合が悪い訳じゃなさそうだ．．飽きた？ いつもなら下仁田〜軽井沢線で行くのだが、時間が無かったので、関越道〜上信越道で行く事にした ETCの通勤割引を使う為、佐久PAで時間調整．．ここで、勇気にオシッコをさせる為に、歩かせてみた リードも嫌がらずに、テコテコ楽しそうに歩いていた．．そして、ガラガラの駐車場に大量のオシッコをした 佐久PAのETC専用出口から、141号線を経由して、浅間サンラインへ〜浅間山の雪が少なかった．． 途中、東御市の知人宅へ立ち寄った．．元気が、半年からお世話になっていた、チロルの元オーナーさん 元気の成長を、見守り続けてくれた．．一緒に山菜を採りに行ったり、一緒に雪の滑り台を作ったり．． 元気を失ってしまった、私達の悲しみや寂しさを知っているだけに、新しい家族を見てびっくりしていた．． 知人と、またの再会を約束して一路菅平を目指した．．走れば走る程、いつもの冬と景色が違っていた 道路にも、周りにも、ほとんど雪が無い．．秋の景色のようだった．．そして、全く寒さを感じなかった．． 菅平のメインの斜面も、ダボスの丘に通ずる斜面も、所々土が見えていた．．こんな景色は初めてだった チロルに通じる一本道も、全く雪が無い．．ここから、少し気温が下がるはずなのに、下がる気配もない。 いつも、上がるのに四苦八苦している、最後のヘアピンカーブも、春と同じようにすんなり上がれてしまった 昨年は、もの凄い大雪で、ドキドキしながら上がって行ったのに、何だか寂しい気持ちになってしまった。 チロルの周りの雪も解けだしていた．．毎冬、滑って転びそうになった階段は、快適に作り直されていた。 昨年も、元気を抱いたまま、滑って転びそうになり、彼がマイスコップで、雪掻きしていたのを思いだした。 今年、私の腕の中には、元気ではなく勇気がいる．．たった1年前、この腕の中には、愛しい元気がいた 思い出に浸りながら、懐かしいチロルのドアを開けた．．そして、オーナー夫妻に勇気のお披露目をした。 勇気を紹介してから、いつもの部屋へ〜ドアを開けると、真っ正面の壁に、元気の写真が飾ってあった。 今年の6月．．最後に行ったカフェで撮った写真．．オーナーが気に入って、飾っておくと言ってくれた写真 この部屋で、元気が待っていてくれたような錯覚に陥った．．その写真の下に、持参した写真を置いた。 先にチロルに着いていた、ちょびさんご夫婦と再会．．昨年もご一緒して、小太郎君と雪原で遊んだっけ 元気を抱いて、小太郎君にソリを引っ張って貰った．．元気との最後の雪原での思い出．．楽しかったな 最後かもしれないと思っていたが、否定したい気持ちもあった．．でも、あの日が最後になってしまった．． 小太郎君達との、今年の雪原での思い出は作れなかったけれど、来年の冬になればきっと作れるだろう 夕食が終わり、他のお客さん達がお部屋に戻って行ったので、娘のお誕生日ケーキが運ばれて来た．． チロルのママ手作りの、お誕生日ケーキ．．シフォンケーキの上に生クリーム．．周りには、大きなイチゴ．． ケーキにロウソクが灯され、娘は照れくさそうに吹き消していた．．何年か前にも、今日と同じ事があった ケーキの前に、ちょこんと座っていた元気．．「このケーキは、ボクのケーキだよ．．美味しそうだなぁ〜」．． そんな顔をした元気の写真が、チロルのリビングの入口に飾ってある．．娘も元気も幸せそうな顔だった。 傍らで眠っている勇気を見ていて、いつかは元気のようになってくれるのだろうか．．そんな事を思っていた 元気が、いつも座っていたソファーベット．．今日から、そのソファーベットに、私と勇気が寝る事にした．． 　　　　「菅平へ向かう途中で見た美しい夕日」　　　　　　　　「お部屋に飾ってある元気の写真」

2007/03/03(土) お誕生日．． 今日は、娘の誕生日．．去年の誕生日には、美味しそうなケーキを前に、よだれを垂らした元気がいた 今年は、娘も元気もいない．．そして、美味しそうなケーキも無い．．とても寂しい時間が過ぎて行く．． 元気は、娘が十代の頃から一緒に過ごして来た．．娘が、一人暮らしを始めて、会えない時期もあった それでも、娘を忘れた事などなかった．．「お姉ちゃんは、どこ？」そう言うと、玄関へ迎えに行っていた．． しばらくお座りをして待っていたが、来ないのが分かると、がっくりとした顔をして、私の元へ戻って来ていた 再び、娘と会うようになって、週に1度来る娘を心待ちにしていた．．病気が悪化してからは尚更だった。 指折り数えてと言う言葉がふさわしい程、予定の日には朝から物音を気にして、玄関ばかり見ていた。 旅行や、カフェ、ラン、友人宅等々．．ほとんどの場所に、時には仕事を休んでまで、付き合ってくれた 最後の日も、「お姉ちゃんが来るから、待っててね」．．元気は、残った力を振り絞って到着を待っていた 娘が駆けつけて、挨拶をすると、それまでぐったりしていたのに、上半身を起こして最後の挨拶をしていた 彼と元気．．私と元気．．娘と元気．．それぞれが、それぞれの違う形で、元気との絆を築いていた．． 昨夜、娘からメールが来た．．「ある病気かもしれないので、明日からのスキーには行かれなくなった」と．． 詳しい事は、まだ検査の結果が出ていないので、分からないらしいが、手術が必要になるかもとの事．． その連絡が来てから、何度も連絡しているのに、一向に返事が返って来ない．．いつもこんな感じなのだ 検査結果が出ていないのに、今あがいても仕方がない．．明日からのチロルには、予定通り出発する。 冷たいようだが、娘ももうりっぱな大人の年齢．．自分の事は、自分自身で守り、解決して行って欲しい 精神的な支えや、金銭面での支えは出来ても、それ以上の事は、私には出来ない．．微力な親だ．． しかし、参った．．何だか、支度も手につかなくなって来た．．次から次へと、襲って来る肉親の病．． 　　　　「去年の娘の誕生日．．ささやかなご馳走と、ケーキを用意した．．元気との最後の誕生日」

2007/03/02(金) 見ぃつけた！ 昨日、暗くなり始めた頃に空を見上げてみた．．やっぱり、まだ出ていないんだ．．そう諦めかけた時．． ふと、真上を見上げてみたら、お月様の横に一つ、キラキラ輝く星があった．．元気☆、見ぃつけたぁ〜 私の為に、いっそう輝いてくれたような気がする．．「ママは、目が悪いから、見つけられないかもね」．． 元気が逝ってしまった頃は、真っ正面で輝いていたはずなのに、季節は確実に進んでいる．．もうすぐ春 殺風景だった遊歩道にも、桜が咲き始める．．延々と続く桜並木．．元気と一緒にのんびり歩いたっけ 遊歩道には、たくさん花が咲き乱れる．．近くにこんなに美しい場所があった事を、知らずに暮らしていた 「元気、このお花は何と言うのかな？綺麗だね〜良い匂いがするね〜」そんな事を言いながら歩いていた 元気の興味は、自分が食べられる草だけだったけれど、私が指さすお花を見て、匂いだけは嗅いでいた。 元気と過ごした11年間で、最初で最後に歩いた遊歩道の桜並木．．桜が咲き始めたら、辛いだろうな 昨夜、勇気に元気が最後の日に使っていた「ワンコの枕」をかじられた．．絶対に触られたくなかった．． 爪を立てたらしく、糸が何カ所も出てしまった．．ショックでどうして良いのか分からず、泣き出す始末．． 微かに残る元気の唾液の匂い．．それさえも、消えてしまったのか心配したが、匂いは微かに残っていた 泣きながら、出てしまった糸を元に戻し始めた．．勇気は、泣いている私を、神妙な顔で見つめていた。 そして、小さな体を精一杯伸ばししながら、「ごめんなさい」と言いたげに、私の顔をなめ回していた．． こんな事で泣いてる私は情けないなと思う．．大事な物ならしまえば良いのにと思うが、側に置きたい．． まだ、元気が遺した物と決別出来ない私．．いつになったら、元気の遺した物とサヨナラ出来るのだろうか 「去年の3月2日 まだ、力強く縄張り点検をしていた．．真ん丸な頭、真ん丸なお目目．．大好きだよ」

2007/03/01(木) 久し振り．． 最近、☆が出始めの時間に、空を見上げる事が出来ないので、元気☆の位置が分からなくなって来た 遅〜い時間帯に、どれかなぁ〜と、首を後ろに倒して見上げるんだけど、あれかなぁ〜と自信がない．． 自分で勝手に元気☆と決めた☆なんだけど、今更他の☆にするのも何だし．．最初に出る☆なんだけど 今夜は、暗くなったら、すぐ夜空を見上げてみよう．．きっと上から、「ママ〜これがボクの☆だよ〜」．． そう言って輝いてくれるだろう．．「全く、相変わらずドジなママだよ」．．元気は、そう思っているんだろうな 今日は、久し振りにコナママさんと、コナちゃんが遊びに来てくれた．．会ったのは、去年の12月以来かな コナちゃんは、すっかり大きくなっていた．．被毛も、大人の色に変化していた．．そしてレディになっていた コナちゃんは、元気の事を忘れていなかった．．元気が寝ていた布団の周りを、必死になって探していた。 コナちゃんは、元気が大好きだった．．どんなに怒られても、唸られても、元気の側へ行こうとしていた．． あの頃のコナちゃんは、少々暴れん坊だったので、元気の足に乗られては大変だと、引き離していた．． それでも、必死で元気の側へ行こうとしていた．．元気の病気に気づいて、守ろうとしていたのだろうか．． コナちゃんとルーク君は、元気の命を繋ぐ存在だった．．遊びに来ると、目に輝きが戻り生き生きしていた コナちゃん＆ルーク君と、元気は10歳の年の開きがあった．．これからの犬生を生きるワンコと閉じるワンコ 私達には、分からない絆で結ばれているような気がしていた．．僕達は、元気兄貴を助けて行くんだ．． そんな風に見えた．．お散歩を通じて知り合った、コナちゃんとルーク君．．元気兄貴は感謝しているよ！ ↓の写真．．1歳に満たないコナちゃん＆ルーク君が、11歳の元気を守っているように見えるでしょう〜 　　　　「去年の9月9日 コナちゃんと最後のツーショット．．9月12日 ルーク君と最後のツーショット」

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