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2007/09/15(土) とうとう、最後の時が..
チ○ルのオーナーから連絡が..ダボスの丘へ行き、元気とアリスちゃんが、走り回っていたあの場所へ〜

何にもない場所..冬は、初心者コースのなだらかな斜面が広がっている..自然一杯のドックラン..
何度、この場所で走り回った事だろう..国道側の急な斜面を、元気と一緒に登って行った事もある..
標高1500m..私は息も絶え絶えに上って行ったが、元気はへこたれなかった..むしろ元気一杯だった
空ちゃん、海ちゃん、カーリーちゃん、私のお友達と元気一杯走り回ったダボスの丘..今、思い出が蘇る

ほん僅か眠っただけだと思っていたのに、すっかり朝になっていた..半分だけ黒ずんでいた皮膚は?
足にかけておいたタオルの隙間から見えた皮膚は、全て黒ずんでいた..でも、タオルを取れなかった..
私は発狂しそうだった..どうして良いか分からなかった..何をどうして、どうすれば元気は助かるのか
一人ではいられなかった..ルークママさんとコナママさんに、メールを入れたが、連絡が来なかった..
そんな時、コロンママさんから電話がかかって来た..電話口のコロンママさんは、すでに涙声だった..
元気の左後ろ足の状態を説明した...大阪と東京..どんなにあがいても、容易く来られない距離..
遠いのが切なかった..遠いのが辛かった..会いたかった..元気と私の、傍にいて欲しいと願った..

ルークママさんとコナママさんが、駆けつけてくれた..電話をかけたら、二人共すぐに飛んで来てくれた。
彼も帰って来た..崩れてしまった左後ろ足を見ようとしたので、「見ないで〜」と泣き叫んでしまった..
彼に、崩れてしまった左後ろ足を見せたくなかった..そして、私も見たくなかった..見られなかった。
足の処置をどうすれば良いか、病院へ電話を入れる事になったが、私はとても話せる状態ではなかった。
彼が電話をかけてサブ担当医と話し、抗生物質を取りに行く事になった..もう、間に合う訳がなかった。
私のやっていた事は、いつも後手後手だった..心臓の薬を取りに行った時に、貰えば良かったのに..
もう一度病院へ電話を入れ、患部を洗浄しに行った方が良いかどうかを尋ねた..泣きじゃくる私に..
0医師は、「連れてくる体力があるとは思えない..取れる物は取って、患部を消毒するように」と..
「今まで、お家で看病していたのに、搬送途中や病院で死なせては可哀想です..そのまま、自宅で」
病院では死なせたくなかった..搬送中に死なせたくなかった..自分達で消毒をするしかなかった..

酷い状態だったのに、元気は自力でオシッコとウンPを二つした..その顔は、とても気持ちよさそうだった
抗生物質を飲ませる為に、ご飯を食べさせた..三口位で苦しそうにしたが、薬もちゃんと飲んでくれた。
元気は、どんなに辛い時でもどんなに苦しい時でも、私を悲しませなかった..病気が悪化してからも..
余計な事に気を遣い過ぎて、病気が悪化してしまったのだろう..私が死に急がせたかもしれない..

足の消毒をしなければならなかった..私は体が震え、どうしても崩れた足を見る事が出来なかった..
そんな私を見かねて、彼とルークママさんが、消毒をしてくれる事になった..部屋のドアが閉められた。
その間も、体の震えが止まらなかった..泣きじゃくっている私を、コナママさんが優しく労ってくれていた。

彼が仕事に行く時間が近づいて来たが、もう一度元気の足の消毒をしてから、出かけてくれる事になった
彼とルークママさんが、消毒を始めてくれた..私も立ち会う勇気が出たので、足の状態も確認出来た。
パパに抱かれた元気の顔は、とっても嬉しそうだった..大きな目をキラキラさせがら、私を見つめていた。
この時の写真を撮っておけば良かったと、今でも後悔している..彼に抱かれて嬉しそうだった元気を..
今でも、私の目に焼き付けた元気の顔が浮かんで来る..パパに、消毒して貰って本当に良かったね。

彼が出かける時間になった時..「元気行ってくるからね」の挨拶をすると、自ら上半身を起こして..
「パパ、行ってらっしゃい〜」って、名残惜しそうに見送っていた..でも、その顔はとても穏やかだった。
きっと、パパに会えるのは、これが最後になると思って、最後の気力を振り絞って挨拶をしたのだろう..
勤め先を早退した娘が駆けつけて来た..会社の同僚ではなく、友人が仕事を代わってくれたそうだ..
元気は、娘の姿を見た途端、嬉しそうに一生懸命尻尾を振っていた..本当に間に合って良かった..

彼が出かけてから、急に息づかいが荒くなって来た..鼻が詰まって、息をするのがとても苦しそうだった。
ルークママさんが、生理食塩水を作って来てくれた..ストローで鼻に入れたら、鼻の通りが良くなった。
呼吸が少し安定したので、朝からほとんど食べていなかったので、急いで口の中に食べ物を詰め込んだ。
そして、ご飯を食べた直後、不覚にも眠くなってしまった..ほんの少しだけ、眠らせてもらおう..
元気の顔を見ながら、心の中で「少し寝てもいい?」と聞いてみた.「少しだけならいいよ」そう答えた。
寝てる私の姿が、元気から見えるように、玄関に置いてある熊さんマットを枕にして、少し仮眠を取った。

「元気が呼んでるよ」と言う声で目が覚めた..すぐに傍へ行って体を撫でたら、安心したような顔をした。
でも、呼吸は益々荒くなっていた..苦しそうに、ハァーハァーゼェーゼェーと、喘ぎ続けていた..
氷をあげると、むさぼりつくように食べ始めた..何度か繰り返したが、ストローでお水をあげる事にした。
何度も何度も、美味しそうに飲んでいた..そして、光のなかった目が動きだし、キラキラと輝き始めた..
もしかしたら、このまま持ち直すのでは..元気は不死身だ..絶対に死なない..そう思い始めていた。


「9月15日、朝8時頃の元気..まだ、穏やかな顔で眠っていた..9月15日、20時頃..娘にご挨拶」


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