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2007年9月
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2007/09/16(日) 一周忌..
2時15分..晴天の空に、無数の星が輝いていた..元気からの贈り物に違いない..ありがとう、元気。

あの日と同じ、秋の青空、照りつける太陽..元気が寝ていた部屋に、まだ亡骸があるような気がした。
冷房を最低温度に下げたが、崩れた左後ろ足からは、異臭が漂っていた..既に、外にはハエが..
彼が帰って来る翌日まで、そのまま寝かせておきたかった..でも、それすら出来ない亡骸だった..
亡骸を抱いていたかった..添い寝もしていたかった..でも、私の心がそれを頑なに拒絶していた..
冷たくなってしまった体を撫でる事さえ出来なかった..冷たくなってしまった元気を認めたくなかった。

元気は、最後まで生きようと必死で頑張っていた..私達も、諦めたくなかった..逝かせたくない。
元気の最後の1年は、病気との闘いの日々だった..変な言い方だが、私にとっては充実した日々だった
それまで過ごした10年間の日々より、ず〜っと長い時間を一緒に過ごす事が出来た..私は幸せだった
その幸せな時間を与えてくれた元気を、こんな形で逝かせたくなかった..まだまだ、これからだよ〜
介護に疲れ果てていた頃..ワン友さんに、「どんなに手がかかっても傍にいてくれる幸せを感じて..」

【下記の文章は、去年の今日をそっくり掲載した..あの時の行動気持ちを、再認識したかった】

それでも、時々私達を見つめてくれた..元気の動きがある事に、「元気凄いね〜頑張れ〜頑張れ〜」
応援し続けた..よほど喉が渇いていたのだろうか..ストローで与えたお水を力強く飲み続けていた。
でも、いよいよ息が荒くなって来た..お腹のリンパも腫れ上がって来た..背中が激しく動いていた。
腫れ上がったリンパが、癌に冒された肺を、心臓を圧迫しているのか..こんな苦しい思いをさせるなら..
やせ細って、シコリだらけの体を優しくさすってあげた..こんな体でここまで頑張ってくれたんだ..
もう、楽にさせてあげたい..体をさすりながら「一杯頑張ったから、もういいよ」と呟いていた..
そして、ずっと下敷きになっていた顔の右側を拭いてあげたら、「ふぅー」と言って、顔が手から離れた。
その途端、呼吸が止まった..「うそー、私のせい?」と思わず叫んでいた..違うよ、元気の意志だよ。
ルークママさんがそう叫んだ..後は良く覚えていない..開いていた目を、娘がそっと閉じてくれていた。

あ〜..とうとう逝ってしまった..あんなに頑張っていたのに..私が余計な事を言ってしまった?
でも、本当に充分頑張って生きて来た..発病してから、約1年..医者に見放されても生きて来た。
医者がびっくりする程の生命力だった..きっと、私を残して死んで逝くのが心配だったのだろう..
ルークママさんが言った..ただのお散歩仲間が、こんなに親しくなれたのは、きっと元気の力だって!
ママを残して行くのが心配で、私達に託して行ったんだって..元気は最後までママを心配してたんだよ。

元気の体を綺麗にしなくては..台所の隅でうずくまっている私を、娘が優しく背中を撫でてくれた。
足の汚物の処理は、私には出来ないだろうと..ルークママさん、コナママさん、娘が取りかかってくれた。
その間、私は台所の隅で震えていた..何て情けない飼い主なの..何て元気に謝れば良いの?..
でも、でも..私には出来ない..情けないけど、私には出来ない..崩れて行った時の恐怖が蘇る。
汚物の処理が終わり、足をガーゼとタオルで巻いてくれた..私に見えないようにタオルをかけてくれた。
元気の顔にも、タオルがかかっていた..タオルを取って顔を見ると、安らかで優しい表情をしていた。

空を見ると、昨日までの雨があがり、秋空が広がっていた..これも、元気の力なのかなと感じた。
以前勤めていた会社の同僚に、元気の報告をした..すぐに駆けつけてくれ、元気と対面してくれた。
彼女は、元気を可愛がってくれていた..元気の顔を見ながら、泣いていた..元気も喜んでいただろう。

娘もいったん自宅へ戻った..元気と二人切りになってしまった..側へ行きたいのに部屋に入れない..
どうしてこんな感情が湧くのか分からなかった..顔が見たい、体を撫でてあげたい..でも、入れない。
隣の部屋から、ただ見つめているだけだった..死んだ事が受け入れられないのだろうか..?
そうだ!斎場に電話をしなくちゃ〜先住犬が葬られている斎場に、12時の立ち会い葬を予約した。

元気の亡骸を、布団から棺へ移動した..その間も、私はただウロウロ..ママは、お花を持って!
ルークママさんは、テキパキと行動してくれる..ルークパパさんの運転する車で斎場へ向かった。
斎場へ着くと、係りの人が棺を無造作に運んで行った..そして無造作に、ドンと台の上に置いた。
腹が立った..「どうして、そんなに乱暴に扱うんですか?もっと丁寧に扱ったらどうですか..」
「ずっと病気と闘い続けて、やっと楽になれたのに」と言ったら、プィと横を向いて出て行ってしまった。
他の係りの人が謝ってくれた..「12時までには、時間があるから、ゆっくりお花を入れてあげて下さい」
大好きだったけど食べ残したお菓子、たった一つ遊んだダンベル、mobbyさんのお散歩バックグッズ入り、
寂しくないようにちっちゃなぎゅうちゃんを棺の中に入れてあげた..そして、体が埋まる位のお花..

これで、本当にお別れだ..みんなで、頭を撫でてあげた..顔が見たいのに、見えなくなってしまった。
最後のお別れをして、棺の蓋が閉められた..そして、炉の中へ運ばれて行った..サヨナラ元気..
遠くのワン友さん達が、東に向かって合掌してくれてるはずだ..元気、君は本当に幸せな犬だ。
焼かれて出てきた骨は、想像を絶するほどのりっぱな骨だった..折れていた骨もちゃんと残っていた。
五人で交互に骨を拾った..頭蓋骨を見て、「あっ!元気だ」..頭蓋骨から顔が想像できた。


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