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2007/09/04(火)
誰もいない部屋..
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勇気を病院に預け、どこにも寄らずに我が家へ戻った..ドアを開けると、そこには誰もいない空間が..
2日連続で、独りぼっちの時間を過ごした..勇気の息づかいも、足音も、何も聞こえて来ない空間.. 何をすれば良いのか..何をしたら良いのか..どう時間を使えば良いのか..一瞬、分からなかった.. 元気が逝ってしまった後の、数ヶ月間と言う時間..私は、今日と同じ誰もいない空間を味わって来た 毎日、元気が寝ていた布団の上に座り、抱き枕を抱いたままボーッとしていた..何も手に付かなかった 食べる事も飲む事も、排尿排便さえ面倒だった..息をするのも面倒だった..生きている事が嫌だった
勇気のいない部屋で思っていた..また、元気を失った時と同じ思いをするのか..その日は近いのか.. 立ち直るのに、いったいどれ位の時間を要するのだろう..もう、二度と立ち直れないかもしれないなと.. 部屋の隅にうずくまって、何もしないまま時間だけが過ぎて行く..そして、涙が止めどなく流れて来る.. こんな時間を、もう一度味わうのだろうか..やっと、元気の事を想っても、泣かなくなって来たのに.. 元気の祭壇の前に座り、「勇気を守ってね..いつでも、いつだって、ママを守ってくれているでしょう〜」 「今度は、勇気を守ってあげてね..元気の眼力で、死に神なんて追っ払ってね..ウーッて唸ってね..」
去年の今日..元気を抱いて、ベランダから彼を見送った..彼は、とっても嬉しそうに手を振っていた.. これが、最後のお見送りになってしまった..元気がパピーの頃から、10年間続けて来た習慣だった.. この日を最後に、ベランダから元気の姿が消えた..勇気が来るまでの4ヶ月間、私一人で続けていた 勇気が引き継いだベランダからのお見送り..また、独りぼっちで見送る日が来てしまうのだろうか..?
「もう、何をあげても良いと言われていた..大好きなルチンを、精一杯背伸びして食べていたっけ」
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