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2006/01/24(火) 新聞引用:アシスタンスドッグ協会
 ■介助教えるのも犬

 ◇うなり声で教え

 04年秋、山中湖村の山中公民館。手足が不自由な車椅子の女性に、飼い犬がじゃれ付いた。訓練を受け始めて間もない1歳の甘えん坊は、女性のひざに前脚を乗せ、ぱたぱたとたたく。近くで見守っていた黒毛の犬がすっと割って入った。「いたずらしちゃだめだぞ。障害のある人には大きな迷惑になるんだから」。甘える犬にうなり声を上げ鼻先を近づけてしかると、キャンと悲鳴を上げ「ごめんなさい」。

 黒い犬は、ラブラドルレトリバーのウィリー(5歳、オス)。介助犬を目指す犬に、介助動作だけでなく心構えまで教える介助指導犬だ。山中湖畔で介助犬の訓練を行う社会福祉法人「アシスタンスドッグ協会」の訓練施設で暮らす。訓練中の9頭のリーダーで、介助犬としてふさわしくない行動をすると、しかったり、それとなく戒め介助の基本を教える。

 「健常者である訓練士が強くしかり続けると、介助犬は人間の強さによって従うかどうかを判断し、力の弱い身体障害者に従わなくなることがあります。同じ犬であるウィリーが代わりにしかればこの癖は付かない」と川崎芳子理事長は説明する。

 ◇六つ子の兄弟

 そのころ、介助犬に光が当たり始めていた。ウィリーが周囲を冷静に観察する様子に頭の良さを感じた植松さんは、半年後、独学しながら訓練を始め01年夏、同協会に加わった。

 介助動作への興味を持たせようと必死になった。「ウィリー、よく見ろ」。介助に使うひもなどの道具に親しみを持たせるため、はいつくばって向かい合い、ひもを口でくわえウィリーと引っ張り合った。物覚えはめざましく、介助動作を40種類も覚えるまでになった。

 手足の不自由な人の着衣の袖をくわえて手や足を車椅子の足台や手すりに乗せたり、ドアノブを口でくわえて開閉する。割りばしを二つに割って使えるようにしたり、コンビニエンスストアのおにぎりの包みをくわえて引っ張り取り除くこともできる。1年後には介助犬を目指す犬のリーダーになり、植松さんの指示に従い介助動作の手本を見せ、訓練を手伝うようになった。

 ◇家庭教師役
 ウィリーが指導した介助犬の中でも特に手がかかったのは、ラブラドルレトリバーのロード(6歳、オス)。別の訓練施設から引き取られてきたが、長い間オリの中で一頭で飼われていたためか犬同士の集団生活の仕方が分からなかった。

 訓練施設内は犬の自主性に任せ、放し飼い。ふとしたことで他の犬に取り囲まれた。「クーン」。恐怖に耐えかね弱々しく鳴いた。命に危険が生じた時にしか出してはいけない負け犬の鳴き声に、周囲の犬たちは激しくほえたてた。「止めてきて」と植松さんから頼まれたウィリーに助けられた。


 ◇“相棒”
 「ウィリーは僕のとっておきのパートナー。互いを尊重しながら協力して介助犬を育てています」。ウィリーの頭をなでる植松さんは頼もしげに“相棒”を語る。目を閉じながら聴き入るウィリー。かつて見向きもしてくれなかった人間たちにとってかけがえのない存在になった。「そんなこともあったかなあ?」。当の“本人”は照れた様子でウインクする。持ち前のおおらかな性格で人間界の思惑などはのみ込み、気に留めていないよう。そうしてにっこりと「今年もボクに任せて!」。=つづく

 
 ◆セラピードッグ−−お年寄り癒やす
 老人介護施設や病院を訪れ、頭をなでられたりして触れ合い、入所者や患者の孤独や闘病の苦労を和らげるのがセラピードッグだ。米国で約50年の歴史があり、日本では95年ごろから始まった。県内では甲斐市岩森の任意団体「山梨セラピードッグクラブ」が育成を行う。

 代表の中村幹さん(54)は元警察犬訓練士。02年、脳内出血で倒れ、重度の右半身まひで車椅子の生活になったが退院後、訓練士になった。04年に同クラブを設立。

 訓練は人間の体の左側に座らせる、人間のペースに合わせて歩かせる、物を持って来させる、伏せた状態でしばらく待たせる−−などの服従が主体。信頼関係を構築し、人を癒やせる犬へと約3年かけ育て上げる。

  ◆ホームヘルパー犬−−日常生活を介助
 手足が不自由な人の日常生活の動作介助を行うため訓練されたのが介助犬だ。人間の体を動かす作業も多く大型犬のラブラドルレトリバーなどが適している。県内では山中湖村山中の社会福祉法人・アシスタンスドッグ協会が育成にあたる。

同協会の支援団体は高齢社会の進展に着目する。介助犬の認定資格には達しないが高齢者向けの難度の高くない介護や家事手伝いを行う「ホームヘルパー犬」を考案した。4月から「ホームヘルパー犬」の訓練士養成学校とアドバイザーの通信教育事業を開始し、事業収入を介助犬の育成費用に充てる計画だ。

 ◆里親探し−−「不幸な犬減らせ」5〜6団体が定期譲渡会

 県内に登録されている犬は6万1572頭(05年3月31日現在)。家族の一員として幸せに暮らす犬がいる一方で、捨てられる犬も後を絶たない。引き取り手の見付からない犬は、最終的には玉穂町乙黒にある処分施設「県動物愛護指導センター」にたどり着く。

 同センターの処分数は04年が1401頭。95年には8444頭が処分されたが、その後は犬の飼い方が向上しているためか、次第に減ってきている。届けられる理由は(1)生まれた子犬を飼うことができない(2)野良犬を拾い手に負えない(3)家庭の事情で飼えなくなった−−が多いとみられる。

 不幸な犬を減らそうと、県内では5〜6団体が捨てられた犬や猫の飼い主探しを定期的に行っている。山梨市に本部のある市民団体「リトルキャッツ」(土屋裕子代表)は会員15人が多頭飼育の現場に出向くなどして年間150頭の犬を保護。会員や協力者の自宅で一時飼育した後、毎週日曜日に笛吹市一宮町のスーパー駐車場で譲渡会を開き飼い主を探している。


 


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