独りごちる。
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2007/05/12(土) お墓
今日、実家へ行ったときに、おかんから
『明後日、お墓を移動する』と言われた。

一体何のことかと思ったら、今ある母方の爺さん、婆さんの墓の位置をずらし、隣に自分達の墓をたてるという。

本来、自分達の墓は、新たに墓地を買って、そこに建てなくてはならないのだが、今回、寺の改築で寄付が募られたのにあたり、坊さんに『寄付するかわりに、そこに自分達の墓を建てさせろ』と要求し、アッサリ認められたのだとか。

その話は随分前に聞いていたのだが、『もう石も決めてきた』と今日言われ、まさかそこまで具体的に話が進んでいるとは露ほども思わなかったアタシは、驚いてしまった。

親が自分達が入る墓を用意しているなどということは、出来れば聞きたくないし考えたくもないものだが、アタシの複雑な気持ちに反し、おかんは妙に嬉しそうであった。

『前は生きてるうちに墓なんて、、って思ってたけど、なんだか決めてきたら、すっかり安心しちゃって、気持ちがスーッと軽くなった』のだそうだ。

で、しみじみと『人間ってさ、働いて、結婚して、子供を産んで、家を買って、ここまでが一区切りで、順当にいけば(←ここはアタシへの当てこすりである)子供達が結婚して、孫も成長して、ひと段落するじゃない。そうすると、今度は死んだ後に入る家を買うことになるんだよねえ。』と言う。

おとんとおかんが初めて自分たちの家を持ったとき、アタシはまだ産まれていなかったが、建築中、ずっと親戚の家に貰い風呂をしていたそうだ。

で、おかんが言うには、今回、墓を買ったときの気持ちは
『家が建ったとき、自分達の風呂に入れるのが嬉しくて、お父さんと二人で裸になって大喜びで飛び込んじゃった。あの時は本当に嬉しくてねえ。今回、なんだかあの時と同じくらい嬉しかったよ』というものらしい。その話をしながら若干涙ぐみさえしているのである。

墓の話なんかしたくねぇな〜と思っていたアタシだが、なんとなく、この話には納得してしまった。

で、おかんには、風呂も墓も一緒に入る人がいるけど、アタシはこのままだと入るところないし、一緒に入る人もいないだろうなぁと思ったので、半分冗談で、『モノは相談だけど、もう一回坊さんを脅かして、その墓にアタシも入れてくれるように頼んでおいてくれないかね?』と言った。

アタシとしては、このあと『な〜に言ってんの!!まったくちゃっかりして』みたいな反応が返ってくることを期待していたんだが、意に反して、真顔で『あんたの名前もお墓に一緒に刻むこともできるらしいよ』と言われて、逆に『え゛!?』っとなってしまった。

おかん、そこまで準備していたとは。
ていうか、未だに諦めてなさそうでいて、実はおかんもアタシが一生一人らしいことを覚悟していたのだな。
ということが、思わぬところで露呈した感がある。

『どうする?先に名前だけ彫っておいても、別に支障はないっていうけど』と更に言われ、さすがにそこまで覚悟が決まっていないアタシは『・・・・いや、まだ名前はいいや〜。アハハ・・・・』と引きつり笑いでお断りしてしまった。

おとんもおかんも、『お墓が決まって安心♪』という感じらしいが、アタシはまだまだそこまで達観してはいない。

ただ、今まで避けて通ってきた墓の話だが、今日は何となく『死に方』について考えさせられた。

生きてるうちに、できるだけ人に迷惑をかけないようにするということは当たり前のことだが、死んだ後も迷惑をかけないように準備する。ということは、かなり覚悟のいることのように思う。

それらを淡々とやってのけるおとんとおかんが、すごいと思ってしまった。なんというか、『人生の幕はこう引け』という手本を見せられてるような気がしてしまったのである。
『すげーよ。父ちゃん、母ちゃん、格好いいよ。侍だよ、アンタらは。』と、素直に思った。

まー、このまま行けば、アタシはずっと一人で、最後はゴミ婆か猫婆になり、人知れず死んでる、みたいなことになりそうな予感がするが、その始末も、入るところがあれば安心っちゃ安心である。

散骨などが流行っているが、今日の話を聞いたら、アタシは日本人らしく他人様に迷惑かけないように生き、日本人らしく死んだら墓に入ろう。おとんとおかんがいる墓に。と、思った。

でも、まだ、名前はやめて(笑)

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話は変わるがこの一週間は全く面白くないことの連続であった。
まあ、変わり映えしないっちゃしない毎日なんだけど。
で、ひとつ変わったのは、晩酌の習慣がついてしまったということである。
先日、駐車場のおばさんが缶ビールをくれて、ずっと冷蔵庫で冷やしておいたのだが、あるとき、あんまりムシャクシャするから、クイッと飲んでみたらいい感じにゴキゲンになった。

それで病みつきになり、毎晩、1缶ずつ買っては魚肉ソーセージなどをつまみにキューッと飲むようになり、面倒くさいから今日はまとめてパックで買ってしまった。

そもそも酒好きなのに、今までなぜ晩酌してなかったのかが謎なんだが、なんとなく一人で飲んでも面白くなさそうと思っていたからなのである。
ところが、今は仲間と飲んだりするのが面倒くさい。
うちに帰ってきて、暴れん坊将軍を見ながらクイッと飲んでる方が余程楽しいのだ。
不愉快な日々の中で見つけた小さな楽しみである。

で、今日は、先日の生地で半幅帯を作ったのでその写真を。
これに合いそうな帯留もついでに作ってみた。


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