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2007/09/14(金)
兄さん、喧嘩を売るときは(1)
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さて、9月15日といえば、地元の氏神様のお祭りの日なのだが、今年は祭どころではなかった。お葬式である。 この一週間、何かとバタバタしたが、今日、おばちゃんは荼毘に付されたのである。 昨日のお通夜、今日のお葬式と、悲しい2日間だったが、悲しいのはもはや言うまでもないので、それはあえて書かない。 それより、今日の葬式で面白いことがあったので、是非とも記しておこうと思う。
うちの父ちゃんは6人兄弟なので、アタシには従兄弟がたくさんいる。子供の頃は、やれ祭だ正月だと、親戚一同が本家に集まっていたので、この従兄弟達とも顔を合わせる機会があったが、大人になってからは葬式でもない限り、滅多に会うことはない。
父ちゃんは下から2番目なので、従って従兄弟はほとんど年上の兄さん達だ。アタシは子供の頃、こいつらに『でこっぱち』などとあだ名され、可愛い可愛いとやたらと可愛がられる同い年のマリちゃんと比較されて、随分と辛酸を舐めさせられてきたものだ。
大人になってからも、つまらん事を言われてムカつきたくないので(しかもアタシは未だに独身という弱味がある)、葬式などで顔を合わせても、なるべく遠くにいて関わらないようにしていた。
ところが。 今日、火葬が終わり、初七日を行うときに、奴らがアタシと姉ちゃんの後ろに座ったのである。で、いきなり姉ちゃんに対し、『太った』などと、不躾なことを言い出した。1度目は笑って済ませた姉ちゃんだが、しつこく言われ、『いい加減、アタシもキレるよ』と言い出した。そしてアタシも『表、出るか?』と脅した。すると、もう一人のバカも、『太ったなぁ〜』と、言い出した。『テメーにだけは言われたくないよ』と、言いたくなるほど、己も様変わりしている男である。
で、すかさずアタシは『誰なのよ、この顔のむくんでるオッサンは』と言い返した。 そんな中、お焼香開始。 一応、無事済んで、マイクロバスで会場を移動。というときに、最初にちょっかいを出してきたバカが、また姉ちゃんをからかいだした。
で、姉ちゃん、ついにキレる(笑) 奴の胸ぐらをむんずと掴み、『オイこら、いい加減にしろ』と、詰め寄った。すかさずアタシが『オイ、おまえは35年前もアタシを"でこっぱち"と言ってからかったよな。いい加減にしとけよコラ』それを聞いて姉ちゃんが『全然成長してないな、オマエは!!』
胸ぐらを掴まれた奴は、『スイマセン、スイマセン』とか言いながらもヘラヘラしている。 本当はもう一人のバカもボロカスにしてやりたかったのだが、マイクロバスに乗らなくてはならなかったので、仕方なく乗って移動した。
精進落としでは、バカ従兄弟達の席を避けて別の席にしようとして席を探していたところ、父ちゃんが住職の相手を頼まれたので、ついでに同席させてもらった。 住職の話は面白く、お酒も入り、いい供養ができたなと気分が良くなった。
先ほどとっちめたバカ従兄弟とは別のもう一人のバカの妹(マリちゃん)が声をかけてきたので、興奮してるワシら姉妹は、『アンタの兄ちゃんに随分失礼なことを言われたよ。うちら姉妹を敵に回さない方がいいゼ』と、脅しの一言。妹に罪はないが、この際、売られた喧嘩なれば、仕方ない。 (文字制限につき、つづく。)
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