独りごちる。
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2006/08/16(水) どかんかい!!!
アタシはこれでも小さなルールや法律を一応守って細々と生きている小市民である。
故に、堂々とルールを犯すものを断じて許すわけにはいかない。

残業して、駅まで20分かけて歩き、電車に乗って駅から駐車場まで歩く。そして車に乗ってようやく家に帰り、ショボイ夕飯を食う。そういう毎日を送っている私にとって、駐車場で車に乗り込む時間が実は一番ホッとする時間だったりする。

が、今日、そんな風にヘロヘロになって駐車場にいくと、大家のおばさんと、サラリーマン風の男が何やらワーワーやっている。
そして私を見るなり、「あららら帰ってきちゃった」という。
この男がアタシの車にぶつけでもしたのかと思いきや、アタシの車の隣に誰のものともわからぬ車がドーンと停めてあり、その停め方が悪いので、アタシの車をどうやっても出せない状態であるという。
マイカーは、一番奥に停めてあり、すぐ後ろにも別の車が停まってしまっているので、缶詰状態になり押しても引いても出られる状態ではない。
男は、その駐車場を借りているどこかの会社の社員で、大家のおばさんに「おたくの車では」と呼び出されて来ていたらしい。
携帯をかけまくり、持ち主を探しているが、一向に見つからない。結局、「どうやらうちの車ではないらしい」ということになった。
おばさんの話では、アタシの車の隣は、今、誰にも貸していないのだという。いくつかのスペースをその男の会社に貸してあり、いつも決まった人が停めるわけではないので、その会社の中の誰かが間違えて停めていったのではないかと睨んだようだ。そういえば、その会社の人間が、以前間違えてアタシの車のスペースに駐車してしまっていたこともあった。
が、今回は違ったのである。どうやら見ず知らずの人間が違法駐車したのではないかということになった。
僕はもう帰っていいですか というその男とおばさんがあーでもない、こーでもないと言っているのを見ながら、だんだん腹が立ってきた。この野郎が、こんな自分勝手な停め方をしてるせいで、アタシは家に帰れないし、全く関係のない男もわけもわからず巻き込まれる羽目になるし、一体、どーしてくれるんだ!!と。こんな停め方しかできない野郎は、免許証を取り上げてビリビリに破ってやらないとこちらの気が納まらん!!!
おばさんは、お金を払うからタクシーで帰ってくれろと言ったが、アタシはどーしてもそんなふざけた停め方をした馬鹿野郎をボロンケチョンにとっちめてやりたかったので、「いや。車はどーーーーしても使うからアタシは待つ。」と言って譲らなかった。
そして、ただオロオロする二人に、「こうなったらレッカー移動しましょう。アタシが警察を呼びます。」と言い、さっさと110番して警察を呼び、「ここはもうアタシが警察に言いますから、どうぞあなたはお帰りください」と、男を帰した。
ところが、待てど暮らせど警察がこない。
出られないという事情を話したから、レッカー車を連れてくるのかもしれないと思っていたら、散々経ってから、バイク一台でオマワリさんがやってきた。
その時点で、いやーな予感がしたが、案の定、「路上ならレッカー移動ができるけど、敷地内のことは警察は関与できない。ナンバーから持ち主は割り出せるが、104に番号登録してない場合は連絡が取れない」という。で、結局、住所、氏名はわかったものの、104では番号わからず。
おばさんが怒って「レッカー移動してくれ」というと「敷地内でおきたことは、当事者同士で。。。。」と、あくまでも警察は関与できないし、何の責任も持てません。ということを繰り返す。
それを聞いていたおばさんが一言、「・・・・・っうっるせーよ」。心の中で拍手喝さいしてしまった。
が、オマワリさんの言うことも、もっともといえばもっともだった。「警察ができることは、迷惑駐車というステッカーを貼ることぐらいで・・・・」というので、「すみませんが、それ、車中にベッタベタに貼ってもらえませんかね」と言ったら、「申し訳ないんですが、一枚しか・・・・」とのこと。「あーそうですか。隙間無く貼ってもらえたら、少しは気が晴れるんですけどね。」と言うと、苦笑していた。
そのうちに、おばさんが、「この桜の木を斬っちゃえば通れるんじゃないかしら」と言い出した。本当にやりかねない人なので、「いやいや。桜の木を犠牲にすることはない。悪いのはこの車なんだから、犠牲にするならこの車を犠牲にするべきです」と、慌てて制止した。
そうこうしているうちに、アホな持ち主が帰って来やしないかと思っていたが、一向に帰る気配がなく、これ以上待つと言っても、みんなに迷惑がかかるだけなので、猛烈に悔しかったが、仕方なくタクシーで帰ることにした。
おばさんが3000円くれたので、「お金はいらない。お金ならこの車の持ち主に貰う」と言ったが、それは私が請求するからと、おばさんも引かなかったので、仕方なくここは貰っておいた。
結局、明日の朝はとーちゃんに迎えにきてもらうことにしたのだが、全くいい迷惑である。
おばさんが、タクシーで帰れとうるさいので、仕方なく帰ってきたものの、本当は自分の車の中に潜んで、持ち主が帰ってくるのをひたすら待ちたかった。そして帰ってくるなり、ふん捕まえて、烈火の如く怒ってやりたかった。そういうことのためなら、何時間でも待っていられるのである、私は。
警察は役に立たなかったが、ひとつだけいいアイデアを出してくれた。「この車の四方を囲んで、出られなくしておけばいいんです。そうすれば、黙って去ることができないから、大家さんのところに嫌でも声をかけてくるでしょう」という。ナイスアイデアである。目には目を。歯には歯を。閉じ込めには閉じ込めを。
大家さんがまんまとふん捕まえて、ギューギューの目にあわせ、罰金10万ぐらい出させて、そのうち8割ぐらいくれたら全て水に流してやるんだけどなぁ。
あんな身勝手な、他の人のことを一切考えない馬鹿野郎は、キッツイお灸を据えてやらねばなるまいぞ。と、一小市民として思う私であった。


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