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2006/03/17(金)
みかんよサラバ。
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いつからだったか忘れてしまったが、とにかく随分前から、会社のコと餃子を食いに行こう。と約束をしていながら、何故かその日になると送別会だの歓迎会だの、研修だのが入り、ことごとく潰れていた。そして今日、ようやく食べに行ったのだ。 たらふく食べた後、電車を待っていると、カメラ小僧が三脚を立ててカメラを構えていた。 もうすぐ東海道線のオレンジとグリーンのみかん色電車が引退するそうなので、最近、よくこのようなカメラ小僧を見かけるようになった。折角だからアタシも撮っておくか。などと思いながら、お姉ちゃんに「撮ろうかな」とメールしているうちに、電車がやってきた。 ちょっと前から、「ありがとう 113系」というプレートがつけられているが、何やらそれを見ると、感慨深くなる。 電車に乗り込むと、遅い時間の割に何故か混んでいた。「この車輌ももうすぐ見納めなのかぁ」などと思いつつ、良く見ておこうとキョロキョロ見回した。駅に着き、降りる直前でお姉ちゃんからの返事を読むと、「今日で最後らしいから、是非撮っておけ」と。「なんと!!今日で最後だったのか!!」と慌てる私。 皆、知っているらしく、降りるなり、パチパチと写真を撮りだした。当然、カメラ小僧もいるが、普通のおねえさんなども携帯で撮っている。こりゃ乗り遅れちゃいかんと、私もなんとか一枚撮った。 フラッシュを浴びながら、みかんは行った。 そして、お姉ちゃんからのその後のメールにより、実はその電車が、本当に最後のみかん車輌だったらしいことを知る。 ラッキーなことに、餃子を食べたおかげで、最後のみかん電車に偶然乗り合わせたのである。
そうか、最後だったのか。と、思っていると、何やら色んな思い出が蘇り、計らずもおセンチになってしまった。 子供の頃、毎年夏になると熱海に家族旅行に行ったのだが、その時は必ず冷凍みかんを買って食べたものである。それが、子供時代には最高の楽しみで最高の贅沢だったのだ。 そして大人になってから、大荷物を持って毎日渋谷の学校に通った。社会人になってからは、神田に通い、そして新橋にも通った。みかんはアタシの夢を乗せて走ったこともあり、挫折を乗せて走ったこともあり、絶望を乗せて走ったこともあるのだ。 駆け込み乗車しようとしてすっ転び、目の前で無常にもドアが締まったときに、「会社を辞めよう。」と決意したっけ。 色々あったよなぁ〜(T_T)
色んな古いものが無くなり、新しく恰好いいものに変わっていくのは、若い頃はワクワクしたものだが、最近は、寂しいという気持ちが先に立つ。年取ったんだなぁ。
みかん電車よ。長い間、お疲れ様。 アリガトね。
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![](/user/gumbo/img/2006_3/17.jpg) |
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